ダラス歳時記
季節の果物、季節のお菓子。そして楽しい季節の行事。
春。
日本より15時間遅れて、あけましておめでとう! 11月の感謝祭からクリスマスまでのホリデイシーズンを騒ぎすぎちゃって、 ちょっと疲れて迎えるダラスのお正月。 ダウンタウンでは年越しのカウントダウンなんかもあるらしいけど、 見物に行く体力が残ってない、ぼくたち。 ほんのちょっとドライブすれば、地平線の初日の出も見られるのに 起きたらもうお昼だよ。あ〜あ。1年の計は元旦にあり、なのに。 |
町にはまだクリスマスの電飾が残ってるし、 M兄ちゃんの会社は2日からお仕事が始まっちゃう。 ちっとも正月気分の盛り上がらない新年だけど、 だからこそ、お雑煮くらいはちゃんと食べなきゃね。 これは、お雑煮に入れる梅人参。 7ミリ厚さくらいに切って使うの。 ちょっと不恰好なのは、由里姉ちゃんが庖丁で切ったから。 この国には、「梅の花のクッキー型」なんて、無いんだよね。 アメリカの人参は細いから、日本の型も役にたたないし。 昔身につけた変な特技が、ようやく生かせたね、由里姉ちゃん。 |
2月14日は、アメリカでもバレンタインデイ。 日本と同じようにチョコレートを贈るよ。 バレンタインに限らず、1年中いつだって チョコ・花束・ぬいぐるみは贈り物の定番だけどね。 日本と違うのは、男性から女性への贈り物が中心なこと。 |
2月の末になると、ある日、一斉にこの白い花が咲く。 道路沿いの並木、駐車場の隅の大木。アパートの庭。 町中いたる所が、真っ白になる。 ちょっと涙が出ちゃうくらいに綺麗なの。 「ダラスはもうこんなに暖かいの。いーでしょ!」って 日本のお友達に自慢したい気持ちが1/3、 「やっぱり日本に帰りたいな、日本の桜が見たいな」って、 寂しい気持ちになるのが1/3、 「桜餅が食べたいな」って、お腹が空くのが1/3。 でもこの花、桜じゃないんだって。 ちょっと見るとそっくりだけど、じつは梨の花らしい。 少しがっかりしちゃったのは、やっぱり桜が好きだから。 でも、いいや。桜な気分で、短い春を楽しもーっと。 |
3月17日は、セント・パトリックスデイ。 アイルランドにキリスト教を伝えた人、聖パトリックの命日。 でも、アイルランド系住民だけの行事って訳じゃないみたい。 仏教徒がクリスマスも祝うみたいな物かな? 違うのかな? よく判らない…。 聖パトリックのシンボルはシャムロック(クローバー)。 |
春分の日の後の最初の満月の後の最初の金曜日は、 Good Friday=キリスト受難の日。 その次の日曜が復活祭、イースター。 キリストの復活を祝うと同時に、 新しい生命の誕生、春を迎える喜びも一緒にお祝いする。 新しい命といえば、卵。イースターエッグ。 ゆで卵に色を塗って模様を描くのは、とっても楽しいの。 色を付けた卵を籠(イースターバスケット)に入れて飾っておくと 兎さんがチョコや卵を籠に入れて持って来てくれる、 |
この青い花は、テキサス州の花、ブルーボネット(bluebonnet)。 テキサスでは、4月の半ばになるとこの花のお花見をするの。 ダラス市内の高速道路脇にも少し咲いてるけど、 1時間くらいドライブしてエニスって町に行くと 呆れるくらいに見事に咲き狂ってる。 案内書には「青い絨毯をしきつめたような」って書いてある、 まさにその通りの風景。とってもとっても綺麗だよ。 テキサス人はみんなこの花が大好きだから、 |
お花見が終われば、ダラスはもう完璧に夏。 由里姉ちゃんは、毎日のお買い物の往復だけで 脚と腕と首筋が、日焼けして黒くなってきました。 これを書いている今は5月の中旬。 今週の天気予報、最高気温は華氏86度から94度だって。 摂氏にすると30〜34℃くらい。 とっても暑いけど、でも気持ちのいいダラスの夏です。 |