日刊月刊つん太 2006年(代理執筆・由里)
最古(2000年11〜12月)//2005年10〜12月/
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表紙へ
もしかして10月って、農暦10月=太陽暦12月のことだった?
アジア野菜を調達しに毎週通っていた中華系スーパーが、夏に閉店してしまった。
10月に新店舗で営業再開するからまた会おうね、ということだった。
どーせなら新店舗の移転準備ができてから旧店舗を閉じて欲しかったな。
胡瓜や茄子や牛蒡は他の中華スーパーでも買えるけど、長葱を売ってる店はそこしか知らないんだもの。
長葱が無かったら冷やし中華のタレも棒棒鶏もマヌケじゃないか、くすん。
でも、一夏限りのことだから、玉葱とリーク(ポロ葱)で何とか耐え忍ぶ。
季節は移り、胡瓜が不味くなって南瓜が実り、予告された10月。でも、営業再開の知らせは入らない。
11月になっても尚、中華系新聞の広告は「coming soon」なまま。
風呂吹き大根やロール白菜の素材は他店で揃う。
でも、葱が無いから鍋焼きうどんが哀しいよ。鯖の味噌煮が寂しいよ。
いったい何時まで待ったら葱たっぷりの豚汁を飲めるんだろう?
そーいえば、前にも似た様なことがあったっけ。
行きつけの中華料理屋が「今の店の賃貸契約が切れるのを機に、自前の店舗を構える」と称して一時休業。
半年後に新しい店が建つからね、ということだったのに
気が付けば既に3年半が過ぎ、新店舗予定地は未だ更地のまま^^
きっと工事を頼んだ業者に資金全額持ち逃げされて一文無しになっちゃったんだろーな。
(参考文献:西原理恵子「できるかな」芙桑社刊)
ましゃか今度のスーパーも、あの中華料理屋の轍を踏むのかな。
新聞に広告が出てるってことは文無し借金持ちでは無い、望みはあるってことかしら。
そして12月はじめのある日、いきなり、店は開いた。
前週の新聞広告は相変わらずの「もーすぐね」だったのに
唐突に「昨日からやってるよ!」になったのだ。
喜び勇んで葱を買いに行く。
いっぱい買ったら、開業記念の景品に春雨をくれた。
葱と春雨で、美味しい豚団子汁。幸せ。
せっかく0.1度単位の温度管理が可能になったのだ、頑張ってイースト菌をいじってみようと決意する。
時期が時期だし、ドイツのクリスマス菓子「シュトレーン」なんかどうだろうね?
一昨々年、ドイツ系の肉屋さんで買ったの、美味しかったもん。
となればまずは下準備、手持ちの本を大雑把に訳してみる。
ふむ。乾燥イーストをぬくい牛乳にぶちこみ、粉と混ぜてから室温75度で放置するのか。
うちの暖房設定は68度だから、イーストさんには少し寒すぎるようだ。
でも、主寝室の奥の物置部屋に入れてやれば大丈夫だろう。
窓が無い・外壁に接してない(冷気が入らない)のに温風口は有るため
いつも無駄に温くてとっても勿体無く思ってたけど、こんな使い途があったわけだ。
1時間半後、イーストが働いて生地の体積は約2倍になっている筈、と。
添えられた写真を見て、ほほぉ、こんなに膨れるのかと感心する。
こんなに、……こんなに。
をいをい、これ、丸めた生地の径が2倍になってるよ?
仮に高さが全く変わっていなくても、縦横2倍なら体積4倍。
高さ方向も2倍になってたら体積8倍じゃん。
アメリカ人の算数ってやっぱり大馬鹿だわ。
文章を尊重して体積2倍になったところでガスを抜くべきか
そいとも写真を信じて径2倍になるまで待つか
う〜ん、どないしましょ^^
悩みに悩み、「2倍」は無視して作業することに決定した。
1時間半たったら生地の状態の如何にかかわらず次の工程に進んじゃえと。
どっちみち、物差し構えて規定寸法になるまでじーっと観察してなんかいられないもんね。
肝心の発酵過程がテキトーとなりゃ、他の部分をいくら本に忠実に従ったって仕方が無い。
いつものように、気まぐれ出鱈目の自己流製菓に崩れこむ。
混ぜ込む檸檬皮が無いのは橙皮で済ませることにして
干果物を戻すラム酒が無いのもチョーヤの梅酒で代用することにして
勿論、サルタナは普通の安い干葡萄で置き換える。
さすがに強力粉を中力粉で誤魔化すのは無理だろうから、そいつだけは新たに買いに行った。
5ポンド袋入りじゃ後の始末に困るから、測り売りの粉を必要な分だけ。
備え付けのポリ袋を機械の口に当ててからボタンを押すと、小麦の粒がその場で粉に挽かれて噴き出してくるのさ。
前から興味を持ってた機械なので、実際に触って動かせて少し嬉しい。
挽き立ての粉は、機械の熱でほかほかと熱かった。
あれ、熱が出ないようにゆっくりゆっくり挽く方がいい粉になるんじゃなかったっけ???
鮮度の良さだけは抜群だけどもね。
して、シュトレンは、見事に成功した。
…私にしては、初挑戦の出鱈目製法パンとしては、成功した。
歯が折れるほど硬くもなければ、中がどろどろの生焼けでもなく、
膨らみすぎた生地が天板からはみ出して天火の電熱線に落下することもなかった。
昔、本を見ながら初めて焼いたマフィンよりずっと美味しかったと胸を張る
1/3はクリスマスイブの朝飯に食べ、1/3は翌々日の朝にブレッドプディングに再加工。
あとの1/3は年が明けてからフレンチトーストかな?今は冷凍庫で冬眠中。
イーストの残りはあと2回分、メロンパンか餡ぱんか、中華饅頭も蒸したいな。
たかが1ドルの買い物で私がぐだぐだ悩んでいる隙に、夫は隣の箱からもっとスゴいテープを発掘していた。
新井素子の『グリーン・レクイエム』。
こりゃ、この機を逃したらきっと一生お目にかかれないビデオだぞ。
即決で購入。ついでに和田誠も。
思わぬ獲物に興奮して、買うはずだった冷凍魚は忘れてしまった。

今年も大晦日の主催試合を見物に行きます。
今年もカレンダー配布するとチームの公式サイトに書いてあります。
07年は12月31日があるといいな。
そうでなかったらお節作りが間に合わないもんね。
あらこんな所にターキーが
感謝祭の日の朝。
七面鳥の下処理をしながら、私は「藁の中の七面鳥」を歌っていた。
両手は生憎と七面鳥で塞がっているけど、足は「オクラホマミクサー」を踊りつつ。
♪さあ大変だ、さあ大変だ、玉葱玉葱何故あるの♪ …え?
十余年も前のCMソングが混線してしまい、ハッシュドビーフが食べたくて食べたくてたまらなくなった。
七面鳥はせっかく上手に焼けたのに、舌はデミグラッスソースが決っめ手っなのっ、を求めてる。
なんだか悲しい。
仕方が無いので、七面鳥の残り肉を細く裂いて、ハッシュドターキーに再加工して食べた。
うま。
残った肉はいつものようにサンドイッチ、クレープ、骨のスープはお粥と団子汁。
「わーら(Water)の中の七面鳥」→「水ターキー」→という連想ゲームの末、手羽肉は「水炊き」に。
屑肉を鶏卵で綴じて親子丼風だけど親子じゃなくてかなり他人な滝村のおばさま丼。
最後に残った腿肉は、クリスマスの夜に照り焼きにでもしてみよう。
今年の感謝祭も美味しくて満足でした。
絞る過程で冷めきってしまった豆乳を温め直し、80度になったらニガリを投入、のはずだったのに
どひええ。昨日買ってきたばかりの新品の温度計、ボタンを押しても電源が入らない!
昨日、試運転したときは正しく室温が表示されたのに
さあ困ったぞ、豆乳の温度が正しくないと豆腐は固まらない/或いはぼそぼそになってしまう。
天火用温度計を突っ込んではみたけど、5度単位の大雑把な目盛りの温度計で正しく80度が測れる筈も無く
この時点で、私の初豆腐は完敗が確定。ふん。
絞った豆乳は本来、さらし木綿を敷いた木型で水気を絞りつつ固めるもの。
今回は適当な木綿布が入手できず、まさか穿きふるしのパンツを使うわけにも行かず、
仕方が無いのでメリタのコーヒーフィルターに豆乳を流す。
三角というか、テント型というか、なんとも奇妙な形に固まった。
昔、NHK「みんなの歌」に♪私は私は四角い豆腐です〜♪という歌があったな。
2番、3番は「白い豆腐」「柔らかい豆腐」と続くの。
私の豆腐はテント型で、茶色くて、ぼそぼそで、しかも焦げ臭い。
でも、焦げ臭さの中に、豆の香りもちゃんと残ってた。
美味しかったよ。失敗作だけど、美味しかったよ。
副産物のおからは、半分は炒りおから、半分は卵と混ぜて薄揚の袋に詰めて煮いてみた。
これもとっても美味しくて。
にがり、あと7回分。
次はもう少し美味しい豆腐になるといいな。
(まずはあの不良温度計を返品して新しいのを買ってきて、
それから日本産の大豆を探さなくちゃな。今年の新豆なんて贅沢は言わないから。
今回使ったのはタイの大豆だったのだ…
ちなみに今回の作業助手は双子の豚のそーせーじたち。
「ふたりっこはー、豆腐屋ー」「屋ー」「まなとかなー」「なー」
…すいません、1999年に日本を離れちゃったんで、私とぬいたちの時はその頃で止まってます。
そして今月半ば、作り直しの冠ができてきた。
今度こそ本当に嵌めてもらい、「はい、終了!次は半年後に検診に来てね」と送り出される。
不安定な仮冠と別れ、これでキャラメルもヌガーも力いっぱい噛めるぞ!と張り切っていたら
その僅か2日後。
水煮缶の鯖を食べていたら、舌の上に何か固い物が当たった。
鯖の骨では無いし、何だろう?
舌先で鯖肉や大根や豆腐を選り分け、その小さな異物を指先でつまみ出してみる。
灰色の、十字型をした金属片…これには、見覚えがあるぞ。たぶん。
鏡の前で口を開けたら、ああ、やっぱり。
一昨日工事が終了したばかりの歯の隣の虫歯の銀冠が消え失せていた。
確か、私が高校1年の夏、生まれて初めての歯科治療の跡だから…かれこれ*十年前の冠?
それが何故、今更、今、外れるか。
一昨日、仮冠を外すときか、本物の冠の微調整のときか、それとも周囲の歯のクリーニングのときかに
この銀冠の大事な接点をも削られちまったんじゃないかい?
それともまさかセンセ、この銀冠が気に入らなくて、わざと外れ易くしておいたんじゃないだろうね。
結局、半年後の検診を待たず、わずか中2日で駆け込み・割り込みで仮治療。
2週間後、本式に削って、埋めて、一応は終了。
でも何だか、すぐまた次の不具合が発生しそうな予感。
とほほのほ。
南瓜祭の夜
ピーマンに垂れ目2つと半開きの口の穴をあけ、潰した南瓜と挽肉を詰めて天火に放り込む。
焼き上がったら、短く切った古い菜箸を横一文字にぐいっと突き刺す。
料理名、南瓜のフランケン焼き。
アメリカではフランケンシュタインは真緑色と決まってるのさ。
握りこぶし大の蕪の内側を丁寧に丁寧に匙でほじくる。
厚さ5mm位の壁を残して中身を出し終えたら、軽く塩して一晩おく。
少し柔らかくなったところで三角の目を2つと鼻、ぎざぎざの口を刳り抜いて
4つの穴に内側から海苔を貼り付けて表情をはっきりさせて
南瓜提灯の蕪版、「Turnip-O-Lantern」のできあがり。
ハロウィンの起源である古代ケルトのお祭りでは、提灯の材料は蕪だったんだって。
ほじくり出した蕪の中身は、甘酢に漬けて蕪提灯の中に詰め込んだ。
ついでに切干大根の髪の毛を、黒胡麻たっぷり薄焼き卵のとんがり帽子も載せてみたよ。
1cm厚さに切った大根をくるくる剥いて、長い長い白い帯を作る。
そのままじゃ折れ易いから、やはり軽く塩してしんなりさせておいて
茄子の醤油漬けにぐるぐる巻き付ける。
緑色の芯の残ったニンニク薄切りの目をつけて、お茄子のミイラ漬け。
別に、茄子である必然性は何も無し。胡瓜でも鮭の塩焼きでも何でも良かった。
蕪と茄子と両方が漬物だったことで少々の不満を述べ立てた喫食者が約1名いたので
来年は牛蒡や人参や薄揚に干瓢を巻いてミイラ煮にしてみようかな。
人参ご飯に海苔の顔を付けて南瓜提灯風のお握りも計画したんだけど
Trick or Treatの晩、食卓と玄関を行ったり来たり、汚いドアノブに触りまくりながらの食事に
手づかみの食べ物はちょっち無謀だよなと断念。
実際には夫が少し早めに帰宅してくれたので、最初の子供が来る前に食事は終わっちゃったんだけど。
来年のハロウィンはどんな晩餐にしようかな。
目玉焼きを焼いて、蝙蝠のクッキー型で海苔を抜いて「月に蝙蝠」とか。
湯葉を煮ただけ「一反木綿」、蒟蒻煮ただけ「ヌリカベ」、落とし卵の澄まし汁で「目玉親父」、
考えすぎて凝り過ぎて何が何やらわからなくなりそう^^
それでもとにかく、完全に無農薬・無ワックスの蜜柑皮だ。
よく洗って、細かく刻んでママレードを作ってみる。
冷凍庫の奥深くで冬眠していた去年のグレープフルーツ皮と合わせてちょうど1鍋分。
昭和40年代の料理本なんかを目安にした所為で少々甘くなりすぎたけど
心地よい苦味のある美味しいママレードになった。
糖分に換算してココアのマフィンに加えたら、なんとまあ良い香り。
ケーキにワッフルにパンケーキに、当分は楽しめそう。
ママレードのカスタード添えも食べるぞ。
でもなあ。
清教徒革命や南北戦争について書かれた英文を講読させて「世界史でぇす」と言った場合
いったい誰がそれを否定できるんだろう?
英語の料理本を教材に「家庭科」という名目の外国語授業をしたっていいじゃないか。
英語料理本を参考にケーキを焼いて英語の単位が貰えるならもっといいけど。
それが通用するなら、私は英仏独伊西中韓…と際限無く語学を取るぞ、うん。
スイート・メイプル・ツアー
赤や黄色に美しく色づいた秋の紅葉を愛でに行ってきました。
それはたてまえです。本音は違います。
一番の目的は葉っぱではなく、樹液だったんです。
ボストンの空港で車を借りて、ニューハンプシャーを経由し、メーン州で国境を越えて隣国カナダへ。
国連世界遺産のケベックシティ→山奥の胸糞悪い観光保養地トランブラン→1976五輪のモントリオール→
米国に戻ってバーモント州→再びニューハンプシャー州を通過→ボストンと、7泊8日の旅でした。
ボストンでの食事は、往路の昼、復路の夜・朝・昼の合計4食。
そのうち朝を除く3回、名物クラムチャウダーを食べました。
屋台系のジャンクなのを1皿と、海鮮料理有名店2軒のをそれぞれと。
同じく名物のボストン・クリーム・パイは残念ながら1皿だけ。
そのかわり、ボストン・クリームのドーナツは大型チェーン2系列のを各々1個ずつ食べました。
ちなみにボストンのスーパーにはヨープレイトのボストンクリームパイ味は置いてありませんでした。
私はこの味のヨーグルトが大嫌い。本物のボストンクリームは大好きなんだけど。
6年前にボストンに遊びに行ったときは、4泊5日でチャウダー5杯とボストンクリームパイ2皿を食べました。
美術館を訪ねたのがちょうどゴッホの誕生日でお祝いの小さなケーキを貰ったり、
ダラスじゃ滅多にない本格的な日本料理屋に入ったりもして幸せな旅行だったのですが、
ただ1つの心残りはボストン・ベイクド・ビーンズを食べられなかったことでした。
既に廃れつつある料理らしく、これを食べさせる飲食店はほとんど残っていないのだそう。
でも今回は幸運にも、最終日に入った海鮮料理屋でその絶滅寸前の稀少料理を発見しました。
魚コロッケの付け合わせがボストンベイクドビーンズだったのです。
本当はロブスターのサンドイッチが食べたいけど、そっちの付け合わせはお芋だし。
追加で小皿のお豆を取ることもできるけど、サンドと芋と豆、どう考えたって食べきれないし。
メニューを睨んでさんざん悩んだ末、結局はロブスターを諦め、お豆のコロッケ添え…もとい、コロッケの豆添えを頼みました。
待つこと十数分、運ばれてきたお豆は、ダラスのBBQ屋で取り放題の煮豆に非常によく似た物でした。
そして幸か不幸か、望めばいつでも食べられるダラスのお豆の方が私には美味しく思えました。
言いかえるなら、つまり、憧れのボストン・ベイクド・ビーンズは期待に反して全然どうってことない料理だったわけです。
でも、ずっとずっと興味を持ってたんだもん、食べたかったんだもん。望みが叶ったことで満足しています。
最終日のボストンのロブスターを諦められたのは、ロブは旅の序盤で既に1度は食べてあったから。
初日の晩、メーン州で丸茹での殻付きを1尾。夫は解した身のパイ。
どちらも美味しかったです。
翌日の昼は同じ町で、夫が魚のフライのサンドイッチ、私は地元の海老のサンドイッチ。
海の近い町は海産物が美味しくて羨ましいです。
ケベックシティでカタツムリのピザを1枚食べました。
モントリオールでは屋台の店先に寝そべっていた体長20cmほどの魚の丸揚げ。
「vivaneau」と表示があったけど、フランス語だから私にはさっぱり分からない。
あとで調べたら英語名は「snapper」だって。日本語だとフエダイ。
snapperならいつも冷凍のを買って使ってるんだから、食った段階で気付けよな^^
ボストンでは6年前に同じ店で夫が頼み感動的に美味しかったブルーフィッシュをもう1度(とチャウダー)。
翌日は6年前にロブスター丸茹でを食べた店で魚コロッケ(とチャウダー)(とベイクドビーンズ)。
海の町は海産物が美味しくて本当に本当に羨ましいです。
(カタツムリは海産物じゃないと思うけどね)
(モントリオールが海に近いとも思わないけどね)

左写真の左奥は「五右衛門」、2000年春ボストン産のロブスター。
サンフランシスコやメリーランドの蟹、ルイジアナのザリガニ等、全米各地の甲殻類との喧嘩が趣味。
旅行初日、念願かなってメーン州のロブスター(右手前)と対決。「勝った」…何を根拠に?
翌日、同州にある野外派衣料店の超大型店から連れ出した真っ赤なロブ(右写真の右)。
脇腹に「L.L.Bean」とお店のロゴの縫い取りがあるので、赤い大粒の豆→「金時」と命名しました。
この新ロブ、五右衛門より一回り大きいので、鏡餅マリーちゃんの頭に乗れないの。正月のお飾りには使えないわ。
という点に於いてやっぱり「勝った!」とは勿論、五右衛門の弁。
右写真・中央は昼飯を食べたロブ屋で貸してくれた「料理が出来たら呼ぶから取りに来てね」の電子信号ロブ。
ケベックはフランス文化の州なので、フランス風のクレープ屋さんがたくさんありました。
勿論、食べてみずにはいられません。
ケベックシティでの昼飯に、私はハムとチーズのクレープ。夫はハムとマッシュルームのクレープのグラタン。
大変に結構でございました。
ので、翌々日のトランブランの夜もクレープ。
夫のはハムとチェダーとスイスチーズ、私はメキシコ風味クレープ(なんじゃそりゃ)、
ちょっと凝り過ぎてクレープ本来の味を損なってる感じ。一昨日のの方が良かったな。
でも、食後に取ったブラウンシュガーを挟んだクレープにバニラアイスを添えたのは幸せな味でした。
そのトランブランの土産物屋街に、奇妙な甘そうなおやつを売ってる店がありました。
心ひかれつつも食べる機会に恵まれぬまま山を離れてしまったのですが
モントリオールで入ったショッピングモールの地下に、なんと同じお店が出ていたのです。
お腹はちょっと苦しいけど、ここで食べなかったらきっと一生後悔するわ。
と、夫と2人で1枚だけ買ってみました。
大きな平べったい揚げシューの上にメイプルシロップをだばだば流したような物、
非人道的に甘くて、べとべとで、ねちゃねちゃで、大層美味しかったです。
フランス語名「Queues de Castor」、あとで英訳したら「Tails of Beaver」となりました。
ええっ、それ、私が予習して「食べる物一覧」最上位にしてたのに、現物を発見できず涙を流した「ビーバーテイル」ですか。
なあんだ、それと知らないままにちゃんと食べてたのね。
そう言や確かにビーバーの尻尾のような形をしていたわ。
ボストンでもこのビーバーの尾に似た揚げ菓子を売ってる屋台を見かけたけど
残念ながらお腹が無茶苦茶に苦しくて、夫と半分こでさえ食べられそうになく、諦めました。
「Boston Fried Dough」、次に行ったらきっと食べるよ。

左:国境を越えてすぐ、「ようこそケベックへ」の看板前で米蔵と求肥丸。
「ようこそカナダ」の標識は1つも無かったな。やっぱり事実上は独立国家ケベックなのだ。
右:モントリオールの地下鉄を見て喜ぶ、地下鉄と地下街の大好きなモグラの「もぎゅ」。
地下鉄にはボストンでも乗ったんだけど。カメラ出したら駅員さんに「No Photo!」て怒られちゃったの。
バーモント州は、ある意味、今度の旅で私が一番に楽しみにしていた場所。
私の大好きなアイスクリーム屋の工場見学コースがあるんです。
当然、最後はお約束の試食が私を待っています。
試食を終えて外に出れば、勿論、販売もしていて。
冷たい雨がじとじと降って生憎アイス日和ではありませんでしたが
皆さん2段3段に重なったアイスをむしゃむしゃ召し上がってました。
私は夫と2人で1つだけ。アメリカ人みたいな巨体にはなりたくないもんね。
さらにもう1つ、アメリカで製菓・製パンをする人なら知らない人は絶対にいないはず、
有名な小麦粉屋さんもバーモントにあるのでした。
小麦粉や製菓用調合粉、製菓用品の直販店があると現地で知り、予定を変更して寄り道しました。
残念ながら私が欲しい物は1つも無かったので、記念にメイプルシロップの料理本を2冊買いました。
片方は、もしかしたら前日にモントリオールで手に入れたフランス語の本の原書かもしれない。
著者名は同じなのだけど、題名は少し違って、中身は…さっぱりわからん。
米国とカナダでは計量単位も温度目盛も違うから、単純に対照することができないの。
時間をかけてじっくり読み解いていこう。

バーモントのアイスクリーム屋にいた乳牛さん、名前は「ヒデキ」です。(左)
命名理由は勿論、林檎と蜂蜜。
州の観光案内所前で写真を撮りたい(右)ってただそれだけのために
わざわざ旅行前に買って食べて空き箱を鞄に入れて行ったんだぜ。
普段は同じ製造元の「JAVA」なんですが。
せっかく旅行に行ったのに、写真が無いのは豚2匹。
奴らは本場カナディアン・ベーコンを遂に1度も食べさせて貰えなかったことを怒ってます。
ボストンでも「ベーコン・ヒル」という巨大ベーコンの積み重なった丘に登るのを楽しみにしていたのに
でもそれは正確にはベーコン(Bacon)で無くビーコン(Beacon)で、勿論豚の3枚肉には何の関係もない場所で、
豚たちはへそ曲げて現在ストライキ中なのであります。写真掲載も拒否だって。
いーじゃないか、トランブランで君達の好きなヒル豚(とん)ホテルに泊まっただろー??
旅の本来の主目的だったメイプルシロップほかメイプル製品自体は、なんのかんので買わず終い。
ケベックシティで最初に入った土産物屋では様々なメイプル製品に大興奮したけど
「荷物になるから後でね、どーせケベック州内全域どこででも売ってるから」と我慢していたら
あんまりどこででも売っていすぎて僅か1日でなんだか食傷してしまい、
ちっとも欲しいと思わなくなってしまったのでした。
トランブランで日本人観光客相手の日本語OK…てか、日本人店員しかいない店で
カナダ限定グリコのメイプル・プリッツ(日本製)なんてのを見るに至って「買ってやるもんか」と決意。
モントリオールのスーパーで見た、夫婦2人で4〜5年間は楽しめそうな巨大缶詰には少し心が揺れたけど
きっと2〜3年目には「うんざり」になるだろうから、店頭で手に取って重さを楽しむだけにとどめました。
いいの、メイプルソースを掛けた鶏肉を食べたし、メイプル入りのマフィンも食べたし、
お土産屋さんの試食品でいろんな等級のメイプルの舐め比べもできたし、
メイプルに関しては心残り全くありません。
てわけで、7泊8日は美味しかったです。
メーン州の観光案内所で貰った州内産の林檎。
ケベックシティの晩飯が上品過ぎて物足らずに追加を食べに入った喫茶店のべらぼうにネトネトなシュガーパイ。
パイと一緒に頼んだ、メイプルシュガーを散りばめた泡立てクリーム付きのメイプルシロップ入りコーヒー。
翌日の昼飯がまた上品過ぎて物足らずに仕方なく入ったパン屋さんのシュークリーム。
モントリオールで食べた「プーチン(揚げ芋+チーズの肉汁かけ)」と「POGO(アメリカン・ドッグ)」。
みんなみんな、一生忘れないでしょう。
え?
たてまえ上とは言え、一応は紅葉狩りの旅じゃなかったのかって?
そりゃ、ええ、勿論。
トランブランの2泊3日、その中1日は山歩きをして過ごしました。
ホテルと土産物屋が並ぶ麓の町から山頂までは展望ゴンドラで7ドル。
でも、わしらは自分たちの4本の脚で歩いて上りました。
2日ほど前に降った雨のせいで地面がぬかるみ、何度か滑って靴も服も泥まみれになってしまったけど、
歩いて上って良かったなと心から思います。
麓の町ではまだ紅葉が始まっていないし、山頂には針葉樹しか無いし、
綺麗な葉っぱを見られたのは山の中腹でだけだったので。
登山道に散った赤や黄色の落ち葉の見事だったこと、ゴンドラで上がった人たちは知らないでしょう。
頑丈な足に感謝。
道中拾った5枚の葉っぱは、今、電話帳の頁に挟まって圧されています。
わはは。
帰ってきてネットに繋いだら、ダラス地区の飲食店で生牡蠣を食べた人が1人亡くなったと報じられていた。
具体的な店名は分らない。死因が本当に牡蠣の毒なのかどうかもまだ明らかにされていない。
だからこそ、もしかしたら無実かもしれない店の名は公表されないのだろう。
が、ヤバイのがどこの店の牡蠣かはっきりしない以上、ダラス近辺どこの牡蠣だって食べたくはない。
せっかくその気になったのに、当分、牡蠣はお預け。
林檎を齧ると血が出ます
旅行中は、歯の手入れが出鱈目になる。
夕食から就寝までの流れが日頃と違ってしまうため、つい歯磨きを忘れる/し損ねる日が多い。
歯を磨かねばと珍しく思い出した夜は、1日中歩き回ってくたくたで洗面所に向かう余力さえもない。
或いは買ってきた大量の本や食料品の山に埋もれて歯ぶらしを入れた洗面具袋が行方不明。
そんな日が3週間も続けば、最後の頃にはもう歯茎全体がぶよぶよだ。
今回は弱った歯茎から菌が回り、7年前に治療した奥歯の根っこが炎症を起こした。
ダラスに戻って6日目の夜だった。
激しい歯痛に一晩中苦しみ、翌朝一番で掛り付けの歯医者に転がり込む。
これはウチじゃ無理だからと根幹治療専門医に回され
そこで取り敢えずの応急処置として歯茎に麻酔を注射して貰った。
催眠成分は入って無い単なる局所麻酔だったと思うのだけど
何しろほとんど一睡もできずに夜を過ごした身だ。
薬が効いて痛みが和らぐと同時に意識が薄れ、あっという間に夢の国に入ってしまった。
顔に強い光が当たって目を覚ますと、先生が口に手を突っ込んでいた。
「どう、楽になった?」と聞かれ、朦朧とした頭で「はい…」と答える。勿論、英語。
歯茎を突付かれ、叩かれ、「痛く無いね?(No pain?)」と問われ、再び「は…い…」と言う。英語で。
でも、間違えた。ついうっかり、はい痛くありません=「Yes」と答えちまった。
痛く「ない」んだから、正しい返事は「No」だってば。
ちゃんと頭が動いてるときならばこのYes/Noを間違うことは滅多に無くなり、少し自信を持ち始めていたのに
思考能力の低下した状態ではやっぱり未だ駄目だった。しゅん。
いつも世話になってる先生は「ユリの英語は頓珍漢だから(笑)」と、大事な事柄は夫に確認してくれる。
でも、今日初めて会う医者だとなかなかそうもいかない。
患者が「まだ痛む」と訴えてるんだから当然の措置として、先生は追加の麻酔を打とうとした。
自分の返事の誤りに気付いて「ノー、ノー」と騒ぎ、今回は危ういところで麻酔の過剰投与は回避できたけど
将来、何か手術を受けるときは、予め医者に「否定形で物を尋ねてくれるな」と頼んでおかなくちゃな。
必要以上の薬を体内に入れられるのは好ましく無いし
まだ麻酔が十分じゃ無いのに切り刻み始められちゃうのはもっと嫌だ。
満身創痍
歯茎から頬まで腫れ上がった現状では治療は不可能、抗生剤を飲んで炎症を鎮めてからおいで、と
その日は結局注射を打っただけで家に帰された。
麻酔が切れた後はこれを飲め、と強い強い鎮痛剤を処方され
痛み出すたびに指示量を口に放り込んでいたら案の定、あっという間に胃を傷めた。
十分に口が開かない、しっかり物が噛めないってだけで全身胃袋娘には辛いのに、胃まで痛くちゃ最悪だ。
それに重ね、一緒に貰ったペニシリンを飲み続けていたら、1週間目に突然全身に赤い発疹が出た。
ペニシリンアレルギーになっちまったか??
小麦や豆のアレルギーと比べたら実害少ないからいいけどさ。
あ、ペニシリン漬けのアメリカの鶏肉はヤバイかな。
1週間後、7年前の銀冠を剥がして内部を大工事。
無理な姿勢で2時間も身動きできず、「終わったよ」と言われたときには腰が参っていた。
さらに3週間後に仕上げ工事、1時間も大口開きっぱなしで顎の関節ががくがく。
来週、新しい白い冠を作りにいつもの医者に行かなきゃいけなくて
今度はどこが悪くなって帰ってくるやら。とほほ。
弱り目に祟り目
まさか歯医者で菌を植えられたわけじゃないだろうけど
3度目の通院、仕上げ工事の翌日から、ひどい風邪をひいた。
栄養はいつだって十二分に足りているから、今の私に必要なのは休養。
薬の力を借りてとことん眠って体を休めようと、夫が出してくれた風邪薬を飲む。
それなのに何でだか午前2時に目が覚めて、それきり全く眠れなくなった。
寝られなくても良い、じっと横になっているだけでも体は安まる筈なのに
何だか変だ、精神状態が異様に高揚しちゃって、布団に入っていられない。
起きだして本棚の整理なんぞを始めてしまう。
洟水たらたら、体へろへろ、なのに頭と目はすっきり。結構な地獄。
あとで薬の外装を確認したら「昼間用」と書いてあった。
たぶん、ちょっと風邪をひいた程度で仕事を休んでいられない人のための薬。
日本でいうなら「24時間戦えますか」系の成分が含まれてるんだろう。
私は寝たかったのに、まったく迷惑な薬だったよ、ぷんぷん。
(でもまあ、歯医者の治療が済んだ後で本当に助かったよ。
鼻が詰まって口呼吸しかできないとき、患部だけを露出させたビニルシートで口を覆われたくない。
それ以前に、30秒おきにクシャミしてる患者の歯科治療ってどうやるのよ??
映画1本の為だけにわざわざ日本に里帰りしました。
根性あります。
ダンナ放り出してあっとゆーまに飛んでいきました。
家事をとっくの昔に放棄して趣味の世界にだけ生きる女です。
日本に着くと、空港内あちこちに笹が飾られていました。
ああそうか、今日は七夕だ。
単行本の表紙と同じ緑色の短冊を1枚もらい、私の願いもぶらさげてみましょう。
参加記念に貰ったお星様の形の金平糖は夫への土産にと鞄に仕舞い
19日間の日本旅行、はじまりはじまり。

「大天使様が私を裏切りませんよーに」
北海道も美味しい
雪で空の足が乱れて旅程を滅茶苦茶にされる心配のない季節の帰国は久しぶり。
せっかくなので、今回は姉夫婦の住む北海道にも足を伸ばしてみた。
5年前に改修工事中で見られなかった真駒内競技場を今度こそしっかり拝み、
5年前にはまだ作りかけだった札幌ドームもしっかり拝み、
鮭とイクラの駅弁食べ、味噌ラーメン食べ、紐を引くと発熱して温まるジンギ弁当を食べ、そして姉の家へ。
姉夫婦は、5年ぶりの(義)妹を、貴重な休みを潰してたっぷり歓待してくれた。
カルビーが経営するジャガイモ料理店に連れて行って貰って芋コロッケと芋グラタンを食べ、
絞りたて牛乳で作る美味しいアイスクリームの店に連れて行って貰って「黒胡麻」と「抹茶」を舐め、
でも原料が本当に新鮮な生乳なら、その味を楽しむためにはお茶や果物の香りはむしろ邪魔かもと気付き、
次に来たら必ず真っ白なソフトクリームを堪能するぞと心に決める。
姪っ子の案内で姉の家の近所を散歩して公園の桑の実を摘んで食べ、
義兄(本職のパン屋さん)の焼いたパンやシュークリーム(の売れ残り)をたらふく食べ、
そして最後の日、パン屋さんの10時開店を待ち、焼きたてパンを山と買って帰路につく。
が、当初予定していた特急電車に乗り遅れ、さらに羽田行き飛行機の時刻を30分も勘違いしていたことも判明。
昼飯は空港で帯広豚丼を楽しむ予定だったのに、とてもそれどころじゃない状況になってしまった。
仕方無い、さっき買った義兄のママレードパンとアーモンドクロワッサンを後続の特急車内で食べる。
本当は明日の朝食用の筈だったんだけど、でもまあ、ライ麦フランスは手付かずで残せたから良しとしよう。
結局、空港に駆け込んだのは搭乗開始時刻ぎりぎりだった。
国鉄の駅から日航の受付まで走って、搭乗口までまた走って走って、
それでも途中の土産物屋ではホワイトチョコの試食容器に手を伸ばす。
北海道はとっても美味しくて良いところだった。
あー、新名物のスープカレーとやらを食べ損ねたっ!!

「北海道が美味しいって!?う〜〜〜〜っ」
量販店で買った128円の使い捨てジンギ鍋に載せられ怒るメリーさん^^
KFCだって美味しい
神奈川の実家を拠点に東京・横浜周辺をうろうろしながら時間を潰し、
そして、いよいよ土曜、15日、映画公開初日。
池袋の映画館の上映開始は9時50分、同好の士との待ち合わせは8時半。
泊まっている神田駅前の宿から映画館までは30分もかからない。
なのに4時半にはもう目を覚まし、7時半前に池袋に到着してしまう私。
だって、架線事故や踏み切り故障で電車が止まっちゃったら困るもの。
映画館近くで噴水を囲む石に腰掛けて、原作漫画をおさらいし、小説版で映画の筋を予習し、
そして、そーして、幕が上がる。
(中略)
映画は、面白かったです。
原作ファンとして、許せない部分がとてもとてもとても多かった。
でも、原作ファンだから、同じ原作ファンのカントクの気持ちもわかる気がして。
けちをつけたら限がないけど、でも、いい映画でした。
人には勧めません。勧められません。
まして原作を読んでない方には、あんなもんをカワハラだと思って欲しくない。
でも、私にとっては、これまでの人生で見た中で一番いい映画でした。
当日朝に宿の廊下の給湯器のお湯で作ったチキラーは美味しかったし、
映画終了後に皆さんと食べたケンタッキーもアメリカのより美味しかったし。
かかった費用は飛行機代、宿代、食費、本や食料など映画とは無関係な買い物まで含めて合計約40万円。
40万円の価値は十分にある映画でした。
もし続編があるなら、絶対に見に行きます。
でも、できたら、も少し飛行機の切符の安い季節を希望^^
今回は夏休みで最悪だったの。
鯵寿司も焼鳥も蛸焼きも全部美味しい
映画の後は、残り少ない日本での日々を胃袋の底から存分に楽しんだ。
ヤマザキのイチゴスペシャル、ミスタードーナツのポン・デ・夏みかん。
不二家のチーズケーキ、コージーコーナーのシュークリーム、麩饅頭、鯛焼。
和幸の豚カツ、てんやの天丼、吉野家の豚キムチ、
新宿東口「やんばる」の沖縄そばに神田神保町「キッチン南海」のクリームコロッケ。
デパートを回ってクッキーやゼリーやスイートポテトの試食品をしこたま食い荒らし、
近所のスーパーでも爪楊枝の刺さったウインナや唐揚を片っ端から口に放り込む。
映画の翌々日は実家の町の年に一度の大きなお祭りで、屋台のたこ焼と焼蕎麦も食べたし
日本最後の夜は土用の丑で、デパ地下の特設売り場で蒲焼も買った。
宿の自室で左手にコンビニのお握り、右手に鰻の串刺し(だってお箸を貰い損ねたんだもの)、
鰻を食べ終えたら2本の串を箸にして選り取り3個500円の野菜惣菜をつまみ、
あああ、やっぱり日本はいいな。
でも、私がこうして日本を楽しんでいる今日も、夫はダラスで仕事をしている。
彼が稼いだお金で私1人が高菜スパゲティや豆大福を食べている。
せめてもの罪滅ぼしに、彼の好きな食べ物をリュックの口が閉まらなくなるまで目いっぱい詰め込む。
森永「チョイス」、ギンビス「アスパラガス」、笹屋伊織の水羊羹と小布施の栗水羊羹。
瓶詰めの鱈子、水煮パックの山菜、粉末おから。
アンデルセンのデニッシュに、最後はパスコのバタロールと6枚切り食パンまで。
うちに帰ったらトマトを煮て、ピザトーストを作ろう。アメリカの薄い食パンじゃできないものね。
こんがりトーストに目玉焼きもいいな。
日本到着後、藁にもすがる思いで旅行英会話集を立ち読みしてみたが、例文は10泊12日の観光客用の物ばかり。
質問される内容が違うから、永住者の入国手続にはまるで役に立たない。
潔く諦めて、運を天に任せて入国審査の職員と向き会う。
審査官の最初の質問で聞き取れた単語は「Where」だけ。さあて、いったい何が「何処」なんだろう?
日本国旅券を提示してるのだから国籍は明白、一緒に提出した関税申告書に現住所も書いてある。
となれば渡航先、「何処に行ってたの?」が最有力な気がする。
試しに「じゃぱん」と言ってみたら、見事それで通った。わぁい!
第二の質問は「How long〜?」これは夫の想定問答にもあった、たぶんアメリカを離れていた期間だ。
「すりーうぃーくす」と返事したら、判子をぺたりと押して旅券を返してくれた。
いぇ〜い、無事、独力で合衆国入国!人生なんてちょろいちょろい、渡る世間は甘かった♪♪
入管のあとは預け入れた荷物の受け取り。
もしも鞄が壊れてたら英語で文句をつけなきゃならないが、幸い、私の2つの荷物はちゃんと無傷で現れた。
万が一の紛失のときに「じすばっぐ!」と言えるよう用意しておいた鞄の写真も使わずに済み
手荷物受け取りはめでたく私の不戦勝(?)、最後の関門・税関に進む。
関税申告書の「食品を持っている」に馬鹿正直に「Yes」と答えたせいで別室に回されたのは想定内。
Noと嘘をついてしまえばラクなのは判ってるけど、万が一にも嘘がばれたら非常に厄介なことになる。
それよりは、持って来た物を全部広げて見せてしまった方が簡単でいい。
「What kind…〜?」「ぶれっず、くっきーず、きゃんでぃーす、…」「〜…Meat?」「のー」
予定通りの質問に予定通りの答えを返し、晴れて無罪放免。
せっかく準備しておいた全食品の英文説明も見せることなく、ちょっぴり損したような。でも、面倒になるよりずっといい。
税関のおにいさんに「あっちだよ」と言われた左手の扉を抜けるともう外界、
私が出てくるのを今か今かと不安な顔で待っている夫の姿が見える。
たっだいま。3週間、わがままさせてくれてありがとうございました♪

一緒に並んだら、きっと、こんな風だったんだよ。
真ん中は姉の家の子、平太。
レジの設定はどうなってんだか
夫が園芸用品屋で大きな植木鉢を買ってきた。
元値45ドルが特売で5割引、さらに郵便受けに入っていた3割引クーポンも併せて使えたという。
そこに税金がついて「9ドルちょっとだったよ」
ふうん、ずいぶんとお安い………安すぎないか?
45×0.5×0.7=税抜き15ドル75。
てことは税額がマイナス6ドル75にになっちまうじゃないか。
都市緑化報奨金として種や苗や肥料や如雨露を買うと税還付があるって訳でもなかろうし
もしか、まさか、これが噂のアメリカ人の算数?
夫の財布から園芸屋の領収書を探して、確認。…やっぱり。
「5割引と3割引、足して8割引」という勘定になっていた。
あめりか人ってやっぱりばかだ。
今まで1度も来なかったのに、来たと思ったらいきなり、一度に十数個!の卵である。
おいおい、うちの蜜柑、今年買ったばかりなんだってば。
十匹ものはらぺこあおむしを養えるほどには大きく無い。
このまま全部の卵が孵化して育ったら、最後には全員が餓死することになる。
仕方無いので、卵のうちに間引くことにした。
幼虫をつまんで捨てるのはすごく悲しいけど、卵なら我慢できるから。
ごめんね卵さん。
数年後、蜜柑がうんとうんと大きく育ったら、生まれかわってまたうちの庭においで。
数日後、2つだけ残した卵は小さな小さな鳥の糞のような幼虫になり
でも翌日、2匹ともいなくなった。
鳥に食われたか、暑さで死んだか。
こんなことなら、あと数匹、残しておけばよかったかな…
次にアゲハが来たら、今度はジャムの空き瓶にで移して室内飼育してみよう。
どっちも食べる
ネット上のアンケートで、こんなのがあった。
「端午の節句、どっちを食べる? 1.ちまき 2.柏餅 3.どっちも食べない」
該当する選択肢がありません^^
和菓子2つに加えてCinco de Mayo=メキシコの対フランス戦勝記念日でメキシコ料理まで作って
私の5月5日は忙しい。
柏餅は、もうすっかり定番となった「葉っぱごと食べる柏餅」。
今年の柏葉は蓬入りクレープ、味は今までに作った偽柏の中で一番良かったと思う。
見た目では一昨年の抹茶入り薄焼き卵に負けるけど。
味良し見た目良しの完璧な柏葉を開発したいな。
もう1つの和菓子、粽の笹葉は日本で買ってきた真空パックを使った。
かなり大きな笹葉で、1枚で粽が包めてしまうのが困ったところ。
粽は剥いて剥いて剥いてようやく中身が出てくるのが嬉しいのであって
1枚ぺろんと剥がしたら食べられるなんてのは正しく無いと思う。
最低3枚、できたら4〜5枚は巻きたい。
でも、大きな笹葉は厚みもあって、こんなのを3重4重にしたら粽の形が壊れてしまう。
粽の美学には反するが、泣く泣く1枚包みの粽にした。
せめて粽らしく、5本くらいをぐるぐる纏めて束にできたら良かったのに
夫と私と2人分、たった2本では束にならない。
しくしく。
夫の郷里の味
粽に使った笹葉は(1枚×2本)=2枚。
真空パックの笹葉は10枚入りで(10枚−2枚)=8枚が残った。
一度封を開けた笹葉はどんどん水分を失って、数日中には干し草になってしまう。
そうなる前にさっさと何かに使わないないと。
…ふふふふふ♪
前からそのつもりで目をつけていた薄切りのスモークド・サーモンを買ってきて、
クッキーの丸い空き缶にラップを敷いて、笹葉を並べて、鮭を敷き詰めて、
その上から寿司飯を詰め込んで笹葉で包んで押しをして、
へへ、富山名産「ますの寿司」だあ。

見た目は「初挑戦にしては上出来」な感じ。
でも、肝心のお味は残念ながらサイテー、ご飯がとってもパサパサだった。
仕込んだ寿司を一晩寝かせる間、冷蔵庫へ入れてしまったのがたぶん原因。
寿司飯だから常温で大丈夫な筈と思いつつ、でもやっぱり気温が不安だったんだもの。
レンジでチンしたらご飯は食べられる味になったけど、当然魚にも熱が入っちゃって
魚を剥がしてご飯だけチンするってのもアレだしなあ。
何か解決策を見出さねば。
となれば自分で焼くしかあるまい?
泣きながら考える。
確か、フライパンで焼くバウムクーヘンというのがあったはずだ。
薄いパンケーキの焦げ色の付いた面に生地を塗り重ね、ひっくり返して焼き、焦がし、
塗っては返し、塗っては返してパンケーキの地層=似非バウムを作ると言うの。
それなら、特別な設備がなくとも私の台所でもできる。やろう。
粉と卵と砂の比率はどんな物かなと配合表を探していたら
こんなの見つけちゃったよ。リンクを辿ったらこんなのも出た。
うずうず、むらむら、こりはやらずにゃいられんぞ。
戦没将兵追悼の日で3連休となった5月最後の週末、夫を巻き込んで挑戦してみた。
本当は庭で焚火をしたかったけど、羽虫や土埃入りのお菓子は好きじゃないから台所で我慢。
後始末を楽にするため、ガス台の五徳を外し、汁受け皿はアルミ箔で覆っておく。
卵を泡立て、粉を混ぜ、さあ、いよいよ「焼き」の開始だ。
生地は予想よりもゆるく、へらで塗るのはちょっと無理な感じ。
匙ですくって芯=直径1インチ(2.5cm)の麺棒にタラタラ掛けていく作業になった。
もたもたしていると生地がどんどん流れ落ちてしまうので
流れる生地を巻き取る感じで大急ぎで芯を回転させつつ炙る。
本来はここで表面が色づくまで焼くべきな筈だけど
生地が薄いので一掛け毎に律儀に表面を焦がしていたら層にならずに全体が真っ黒くなりそうだ。
なので、二回に一回は焦がさずにただ乾かすだけにとどめてみる。
色づく前の、流れない程度に乾いただけの生地の上からもう1度生地を流し、今度は焦がす。
掛けて乾かし、掛けて焦がし。乾かして掛け、焦がして掛け。
バウム生地はじわじわと太ってゆく。
焼き始めから2時間、ついにボウルに用意した生地が底をついた。
完成!

ほかほか・あつあつのバウムの塊を左手でしっかり押さえ、右手に握った芯をギコギコと抜く。
普段は玉葱専用にしている、うちで一番良く切れる庖丁で端を落とす。
断面の現れる瞬間の緊張感ったら、ああ、たまらんぜ!
で、出来上がりはこんな。
厚さ約3cm、13層のバウム。なかなか美しいっしょ?
味は、ちょっと甘すぎ。かなりバタ臭すぎ。
でも、直火で炙り焼くのだもの、油と糖で保湿しなかったらパサパサで食べられないと思うし
この甘さは我慢しよう。
とりあえず、そこそこ美味しかったし、ものすごく楽しかったし、またいつか挑戦してみたいな。
次はぜひ、ココアバウムで。
バナナスピリット
近所のアイスクリーム屋で貰ってきたメニューを眺めていて、えっ、と思った。
メニューが誤植なんじゃないかと疑い、他のアイス屋のメニューを調べた。
辞書も引いた。
1冊では気が済まず、2冊、3冊。製菓の本も数冊。
そして、沈黙。
バナナの上にアイスを乗っけてクリーム絞ってチョコシロップやサクランボで飾り立てたあの一皿、
私、今までずっと、Banana「SPIRIT」=バナナの魂、バナナの精と信じてた。
正しくはBanana「SPLIT」=縦割りバナナだったらしい。
そんな名前、何の夢も浪漫もありゃしないじゃないか。
バナナの精タロさんの方がずっといい名前だやね。
バナナ「スピリット」と「スプリット」。
間違って覚えた元凶には、心あたりがある。
ネット検索してみた。…やっぱり。
NHKみんなの歌、1980年10・11月放送『バナナスピリット』
作詞は「KURO」なる人物で、ご丁寧にアニメーションで「BANANA SPIRIT」て文字まで出てる。
歌の舞台はニューオリンズらしいから、これが英単語として書かれてるのは確かだし
NHKめ、私に間違った英語を教えやがって…絶対許さん。
ヒューストン、まっすぐ走れば4、5時間で着くが、それじゃ面白くない。
ので今回は途中で西に40マイルほど逸れ、CollegeStationという町に寄ってきた。
寄り道先は、41代大統領ジョージ・H・W・ブッシュ(パパ・ブッシュ)の記念館。
英語は読めない、政治はわからないから展示説明はろくに読まずにずんずん先へ進み
共和党のシンボルである象さんの置物の収集品を見て
(「ダンボ」はいたけど佐藤製薬のサトちゃんはいなかったさ)
各国要人から贈られた豪華絢爛悪趣味な壷や絵画や織物の展示を眺め
一番印象に残ったのは、どさくさ紛れにかっぱらってきた本物の「ベルリンの壁」だった。
こんなに薄っぺらい物だったのね… (壁の左が西独、右が東独)

去年の初夏に行ったアーカンソーのクリントン記念館では
クリントンとヒラリーの横顔のクッキー型を手に入れた。
今回もしブッシュ父子の型でもあったら絶対に買うぞと決めていたのだけど
残念ながら父子も夫妻も製菓道具は何一つありゃしなかった。
そのかわり、パパ・ブッシュの愛犬「ミリー」のぬいぐるみさんを衝動買い。
もちろん、おしきせの名のままじゃ済ませない。私のぬいには、私が名をつける。
この子の名は、李 吹子「ブローコ・リー」だ。
好き嫌いせず、美味しい野菜を食べようねジョージ君^^
アイス工場の秘密
ブッシュ記念館から南へ約40マイル行くと、超大手アイスクリーム会社の本社がある。
この際ついでに、そっちにも寄り道してみた。
平日ならばアイス工場の見学ができ、最後にはお約束の試食も付いているのだけど
復活祭休暇は工員さんたちも休暇だから、アイスの生産もお休み中。
激しく残念。
併設のアイスパーラーは営業しているので、バナナ魂^^もとい縦割りバナナアイスを1皿食べて来た。
アイス容器を模った磁石と同じ意匠のバッヂを買ったら本物のアイス容器に入れて渡してくれた。
ささやかな幸せ。
いつか、夫の有給を使って、工場が稼動してる日に再訪したいな。
途中にあった、1836年にテキサスの独立宣言に署名がなされた記念の地てのにも興味あるし。
運が良ければ来年の参院選の公館投票のときにでも。
鴨が葱と甘味噌しょって
ヒューストンには、うちの夫婦のお気に入りの中華料理屋が1軒ある。
数年に1度のヒューストン旅行の度、必ずその店に北京ダックと炒飯を食べに行く。
味が良く、安く、そして嬉しいことに/でも悲しいことに量もたっぷり。
いつも食べ切れずに口惜しい思いをする。
ので、今回は思い切って奮発し、少し値の張る冷蔵庫付きの宿を取った。
容器を貰って食べ残しを持ち帰り、翌日の朝飯にしようという算段である。
(ちなみに部屋の差額は北京ダック代より遥かに高い)
宿の部屋には電子レンジも付いてるし、家から箸も持参した。準備は完璧。
2年ぶりの鴨、2年ぶりの炒飯、楽しみに楽しみに楽しみにしてヒューストンに乗り込んだのに。
のに。
2年前より、味、落ちてる?
チャーシュー炒飯が「ぱらぱら」でなく「ぱさぱさ」だ。
鴨に添えた葱が萎びてるし、味噌も、肝心の肉も、ううう…ん。
宿代返せとは言わない、せめて、炒飯代返せ。
そして+2kg
ヒューストンには、ダラスで私が気に入っているメキシコ料理屋の系列店がある。
ヒューストンまで行く途中の町にも1軒ある。
同じ系列だけど、品書きは微〜〜〜妙に違うのだ。
もしかしたら、同じ料理の味付け・盛り付けにも差があるかもしれないし
興味津々、最初の夜にそのヒューストン店に行ってみた。
3日目は帰りがけに寄り道してもう1軒の店でお昼。
わはは、どっちの店も美味しい。私のも夫のも両方とも美味しい。
おかげでちょっとズボンが窮屈になったけど、幸せ。
何より嬉しいのは、味、店員の質、店の空気、全てに於いて「接戦ながらダラスの勝ち」だったこと。
遠い町の数年に1度しか行けない店を楽しみに暮らすのもそれはそれで幸せだけど
やっぱり、いつも行く店が美味しい以上の幸せは無いよ。
次は州都オースティンの本店を試さなくっちゃな。
STS-114
ヒューストン旅行の最大の目的は鴨でもメキシカンでもない。勿論、ブッシュでもない。
言わずと知れた、スペースセンター@ヒューストンである。
野口先輩の偉業を称え、STS-114関連商品を買い漁ることが主眼だったのだ。
買った、買ったぞ。
マグカップ、ワッペン、ポスター、バッヂ、ステッカ等々、合計なんと140ドル。
宝飾品なら1つでこの値を超えちゃうだろうけど
1個99セントのゴム腕輪とか2枚で2ドル99のシールとかを集めてこの値段。
いやいや、先輩が宇宙ステーション長期滞在から帰還した後が本気で怖いよ。
でもとにかく、大満足。
やや不満っぽいのは同行したトトロたち。
あるこ あるこ 私は元気♪の歌の流れるスペースシャトル型の目覚まし時計が欲しかったらしいのだ。
そんなの、無いってば…

写真は、2つのシャトル事故で亡くなった乗組員たちの追憶の公園@スペースセンター
(とガイドさんは説明したと思ってたのだが
夫は「コロンビアのことは何も言ってなかったから、チャレンジャー犠牲者だけじゃない?」と言う。
たぶん、夫の方が正しい。)

なかなか、かわいいっしょ?
味も、奇跡と言いたいほど素晴らしかった。
きっとこれを超える物はもう2度と出来ないんじゃないか。
但し本来私が目指した東京銘菓とは全然別物だった。
これなら、前に焼いた月餅生地の方がひよこに近かったかもしれない。
秋になったら月餅の「ぽんぽこ」を作ろう。
ひなまつり
今年の主力商品は、雛あられ。
残りご飯を水洗いしてから干からびさせて、揚げて、
白・抹茶(緑)・クランベリー(薄紅)の3色の蜜を絡めて3色あられの予定だったのだけど
最初に揚げた一摘みの干飯は少し焦げて綺麗な黄金色になってしまい
思いがけずちょっと賑やかに4色あられとなった。
よし、来年もこの手で行きまっしょ♪
なんて思ってると焦げ茶とか炭黒とかのあられができちゃう恐れが強いから
予定はあくまでも白あられにしておこう^^
黄金色を除いた3色のあられは、一部を残して更に手を加える。
飴で固めて、重ねて、切って、菱餅の完成。
見た目はまあまあ良い感じだけど
裁ち落としを齧ってみたらとんでもなく硬く、恐ろしく甘かった。
これはさすがにちょっと、食えん。
仕方が無いので、お雛様の済んだ後、煮物に入れて砂糖のかわりに使ってしまった。
小さな坊やが見たら泣いて怒ったかもな。
草団子と散らし寿司は勿論のこと、今年は秘蔵の酒粕で白酒も作った。
でも、アルコールに弱い私は、味見程度にちろりと舐めただけでもうゴキゲンになってしまう。
鍋いっぱいの白酒、ちっとも減りやしない。
いつまでも置いてはおけないし、残りの白酒は牛乳+砂糖と置換して朝のマフィンに焼きこんでみた。
結果、大成功。
口の中でふぅわりと香りが揺れて、白酒そのままを飲むより美味しい感じ。
アルコールは飛んじゃったのか、1個まるごと食べても酔わなかった=たっぷり楽しめたし。
こりゃいいぞ、もっともっと食べたいな。
と思ったけども残念、白酒はもう1滴も残って無い。
原料の酒粕も使いきっちゃった。
そしてさらに悪いことに、この酒粕を買った中華系のスーパーが既に無い。
去年の夏に店を畳んでしまったのだ。
他に酒粕を売ってる店は今のところ発見できていないから
せっかく開発した美味しい酒粕マフィン、当分はありつけそうにない。くすん。
家に帰ったら拓ちゃんが口を聞いてくれなくなってた。
何も報告してないのに…匂いでバレたかな^^;
私の医者は、女性の全身の健康を総合管理してくれる人。
消化器も腎臓も皮膚もみてくれるけど、待合室にいるのはやっぱり妊婦さんが多い。
それゆえ、悲劇は起こる。
2時の予約のため、病院に着いたのが1時50分頃。
完全予約な筈なのに、何故か先客が大勢たまってた。
「先生、今、お産を世話しに行ってるから、少し待ってね」
なるほど、12時の人や12時半の人がまだ待たされいて、この混雑な訳ね。
まあしゃーないわな。
本を読み、居眠りし、来週の献立計画を練り、居眠りし、やがて本格的に眠りこけ、
1時間半ほども経ってようやく診察室に呼ばれた。
看護婦さんに体重と血圧を測って貰い、あとは先生を待つ。
待つ。
待てど暮らせど、来ない。
やがて看護婦さんが現れて「ごめんなさい、もう1人お産が始まっちゃった。今日はもう検診は無理。」
病気の治療に来た人や臨月の妊婦さんの検診は先延べにできないもん、
とりあえず急を要しない私のようなのが割を食うのは仕方ない。
仕方無いのはわかるけど、でも、堪らん。
帰りがけに車の窓から見た空には、大きな大きな満月が昇っていた。
満月の日は出産が多いってホントに本当なのだな。
次の予約は月齢表を睨んで満月を避けなくちゃだ。やでやで…
どすん
2月11日、土曜。スーパーの駐車場で、ぶつけられた。
1週間分の買い物を済ませ、荷を積み終え、さあ帰ろうというときだった。
うちの「すーぱー草履号」は駐車していた枠から後進し、方向転換のために一時停止していた。
そこに、反対側の駐車列、草履号とお尻同士を突き合わせるような位置にいた車も後進し始めた。
後方を全く確認せず大きく下がり出したその車を見て、夫が慌てて草履号を前進させる。
でも、間に合わなかった。
どすん、という鈍い衝撃が来た。
がーっ、と頭を掻き毟りつつ車を飛び出し、敵と大喧嘩始めた夫を眺めつつ
ああ、今が冬で寒くて良かったよ、とぼんやり思う私。
夏のダラスで買い物した後に駐車場で揉めてたら
冷凍オクラや冷凍鶏胸肉が全部駄目になっちゃうもん。
と言ったら夫が泣いた。
車の修理代金に比べたらオクラ代なんかオクラ代なんか、ウェ〜ン…
私はそっちに意識がいかないよう、敢えてオクラを気にしてたんだけどなあ。
お尻を大きく凹ませ、尾灯の覆いを割られてしまった草履号の修理には
結局、約900ドル(約10万円)かかった。
と言っても、勿論保険には入ってるから、実際には財布はほとんど痛まなかった。
夫も私も同乗のぬいぐるみたちも、そして相手の爺さんにも怪我は無かったし
ま、いいことにしよう。
鞭打ちで長期療養なんてことになったら大変だったもん。
体が傷つくのはイヤだけど、心に傷が残るのはもっと困る。
事故の恐怖が尾を引いて車に乗れなくなっちゃったりしたら、ダラスじゃ死活問題だし。
草履号のお尻はよくよく見ると少し歪になってるけども
その程度で済んだんだから幸せなのだ。

幸せなことに、赤く散っているのは血では無く車の尾灯の覆いだ。

一方の写真は、昨年末の日本帰国中にヨーカ堂の駅弁大会で買った「峠の釜飯」。
美味しく食べ終えたあとのお釜はダラスまで大切に持ち帰って
2ヵ月後、「ダラスの釜飯」として再び食卓に乗せる。
筍、干椎茸、鶏牛蒡、鶉の卵、杏、栗、彩に豌豆。
素材は冷凍物と瓶詰缶詰ばっかりだけど
曲がりなりにも「原作」のおかずが全部揃えられたから嬉しいな。
但し、付属のプラ容器に入れるべき山葵漬けとカリカリ梅は手に入らなかった。
仕方が無いので蕪の葉の辛子和えと梅干。
オリーブの塩漬けの方が食感は似てたかなあ、と後で気づいた。
もう一つ欠けていたのは、弁当を縛る紙紐。
掛け紙は大事に保管してあったし、滅菌包装のお手拭きも安い木の割り箸もあるんだけど
あの紙紐だけは迂闊にも捨ててきちゃったのだ。
広告チラシをセロファンテープで補強してから細く切ってみたけど、やっぱり、使い物にならなかった。
凧糸や輪ゴムじゃ峠の釜飯にならないし、瑣末ではあるけど、これは悲しい。
次回帰国時には忘れずに紙紐を持ち帰ってこよう。
峠の釜飯は毎回食べられる物じゃないけど、崎陽軒のシウマイ弁当なら必ず食べるからね^^
ちなみに写真は左が本物、右が私の贋作でした。
生姜が真っ赤で毒々しいけど、クランベリーで染めただけだから無害だよん。
1月31日(火)
一昨日、新製品のヨーグルトを買ってきた。
ただいま売り出し中の特別価格、4個包装で2ドル29セント。
ばら売りだと1個50セント……をい^^
勿論、ばらで買った。
今朝、そのヨーグルトを食べた。
銀紙の上蓋をめくると裏にヨーグルトがたっぷり付着している。
誰も見ていないのを幸い、べろりと舐めて取った。
ん?何か文字が書いてあるぞ。
蓋が、次に同じヨーグルトを買うときに使える割引券になっているのだった。
4個包装で1ドル引き、…あ、今度はばらで買わない方がお得になるのか。
1ドル引いて4個1ドル29で買ったヨーグルトの蓋が全部「4個買うと1ドル引き」券になっていて
その券を使って合計16個を4ドル引きで買うとその16個にまた「4個買うと」が付いてきて
64個が16ドル引きで、256個が64ドル引きになって、どこまで続くこの割引券地獄。
それにしても、私がレジ係だったら、この割引券を受け取るのはすごく嫌だぞ。
べろべろ舐めてある確率、とっても高い。
私は一応水洗いしたけど…舐めてそのままの奴もきっといるだろうな。
気の毒なレジさん^^
本の指示では、蓮根と米の調理段階では何も味をつけないことになっていた。
煮上がって輪切りにした上から澱粉で濃度をつけた砂糖蜜をかけるのだと。
でも、その状態で試食してみると何だかとても間抜けな味だ。
夫が蜜に醤油を垂らして掻き混ぜた。
串団子の醤油餡風、うん、なかなか美味いぞ。
私はフライパンを持ち出し、輪切り蓮根を胡麻油で焼く。
おお、こいつはもっと美味い。
こんなことなら米に椎茸や干蝦を混ぜて詰めれば良かった。
機会があったら試してみようっと。
蓮根の穴に詰まる米の量なんてたかが知れてるし
あんまり生きないかもしれないけども。
…でもね、食べ終わっちゃってから気づいちゃったのだ。
日本で蓮根がオメデタイのって、穴がすーっと通っていて「先を見通せる」からだよね。
その穴に物を詰めて先行き不透明にしちゃったら…ちっとも縁起よくないじゃん^^
私のこの1年、どんな年になるのやら。あああ。
ダラスの町の移動は基本的には車だから、降ろうが照ろうが関係ないように思うけど
車が多い=駐車場が馬鹿げて広い=駐車場から建物までが遠いということで
雨の日はやはり、あまり出歩きたくない。
デパート数軒と映画館、沢山の専門店が1つ屋根の下に集まった施設に出かけ、そこで1日を潰す。
本屋さんで、前から欲しかった地図帳を吟味。
日本語の世界地図なら結構詳しいのを1冊持っているけれど
英語圏以外の国、特にアジア各国の地名の英語表記を見るのに英語の地図も無いと不便なんで。
地図を開いたら、取り敢えずは日本を探す。
どこまで詳しく拡大されて出てるかな。
北方領土や竹島の扱いはどうなってるかな。
付属の資料集の内容と見やすさと、紙質と重さと厚さとお値段と、
あれこれ比べて結局気に入ったのは1冊。
その1冊だけが、私の生まれ育った町の名を載せてくれてたので。
夫の町が載ってる本などありゃしないだろうから、そっちはいいの。
一応、別の本屋と旅行用品屋も見てみることにし、今日は買わないけど
でも、たぶん、いかいうちにあれを買う。
中国語の地図も欲しいなあ。横浜中華街で探したらあるかしら。
サンフランシスコやニューヨークに行く機会があったらチャイナタウンで物色しよっと。
(ダラスにも中華系の本屋さんはあるのだけど、ちょっと入りにくい店構えなの。)
して、音声は全く楽しくなかったのだけど、映像が…もう、涙ちょちょぎれ。
ファミリーマートだよ。ハートの銀行だよ。
緑の電話、赤い郵便ポスト、台所に瞬間湯沸し、ベランダにお布団。
ああ、美しいニッポンの風景。
団地で生まれ団地で育った私には、主人公の家の灰色のコンクリ階段や鉄のドアも望郷の風景なのだ。
こないだ行ってきたばかりなのに、もうまた、次の帰国が待ち遠しくなっちまったぜい…じぶりのばかっっ。
今、日本の新聞はネット上でいくらでも読める。
(鬱陶しいから滅多に利用しないけど)ニュース番組の映像/音声だって見られる・聴ける。
短波ラジオで日本の電波を拾う必要なんか全くない。
でも、この国に暮らし始めたときから、短波はずっと憧れだったんだ。
だから、ようやく手に入れて、とっても嬉しい。
まずは今度の土曜、朝の9時、「のど自慢」を聴くのが待ち遠しい。
酒饅頭は来週やり直し。
今度は(これまた少し古い)粉末山芋を使って白身魚の薯蕷蒸しと組にしてみよう。
その後、別の用があってメキシコ料理の本を繰っていたらば
なんとそこに、胡麻や南瓜の種やトマトや唐辛子と一緒に赤蕪の葉をすり潰して作るソースのレシピが出ていた。
分量表を見てもまるで想像のできない味なのだけど、想像できないからこそ興味ひかれる。
ちっ、あと半日早くこの頁を開いていたら、このソースを作れたのに。
次に生きのいい赤蕪葉に出会えるのはいつの日か。
そのときまで、このレシピの存在を忘れずにいられると良いのだけど。
韓国系スーパーで年明けすぐに買った「もち粟」の袋のハングル文字の解読に挑戦した。
語学は苦手だけどパズルは大好き、暗号読解と思えばなかなか楽しい。
夫が2ヶ月で投げ出したNHKハングル講座のテキストを手元に置いて
ときどき使っている韓国料理用語辞典のサイトを開いて
私のマシンじゃハングルを打つことはできないから
韓国語のサイトにある文字を苦労しながら切り取り・貼り付けて検索かけて
…なんてこったい。
袋にはどうやら「うるち粟」と書いてあったようだ。
棚の表示は確かに「glutinous millet」だったんだけどなあ。
棚と実物がずれてたか(よくあること)
そいとも大きい袋・小さい袋、表皮を除いてあるの・そのままなの、いろいろ手に取ってみてるうちに間違えたか。
せっかく糯粟が手に入ったと思ってたのに、粟ぜんざいが食べられると思ってたのに。
次に韓国スーパーに行くのはきっと数ヶ月後、もうぜんざいの気候じゃなくなっちゃってるよ。
来年までお預けだあ…くすん。
来週はトトロと紅豚、そして『耳をすませば』。
これは、ビデオ録画しなくちゃな。
「コンクリート・ロード」の英訳がどうなってるか興味津々。
帰国中に、近所のスーパーの「駅弁大会」で買った峠の釜飯の釜も後生大事に持ってきたんだ。
次はアレを使って何か美味しいものをこさえたいな。
でもお釜、1個しかないし。
次回どこかで釜飯に再会するまで我慢…かな?
七面鳥を七面鳥の卵でとじたら本物の親子だよな。
でも、七面鳥の卵なんて売ってるのみたことない。
鶉は売ってる。ウコッケイも見たことある。
アヒルは生ではあまり見ないけど、皮蛋に加工したのならフツーに売ってる。
でも、七面鳥は。
短大時代の食品材料学のノートを引っ張り出して見たら、ちゃんと書いてあった。
「あまり卵生まない(20コ/年)、貴重、やがて鳥になる卵を食うのは勿体無い、6〜7ヶ月育てて鳥にする」
…ふぅん。
でも、そんな貴重な卵なら尚更、味の良し悪しとは無関係に、珍味としてもてはやされそうな気がするんだけどね。
いつかどこかで見つけたら絶対に食べてみてやるぞ。
あ、生きてる七面鳥を探してきて庭で飼う方が手っ取り早いかな?
秋になったら首を切って、羽むしって、焼いて食べるんだ。
いつか、きっと、やってやる。
上は、私の台所の備忘録に走り書きされた、正月料理の案(らしい)。
書いたのは2年前、2004年の正月、あるいは2003年の暮れ頃(らしい)。
かなりいい思い付きと悦にいってる雰囲気があるのだけれど
2年後の今読むと、まったく意味不明だ。
「初夢」で「茄子」というのだから、たぶん一品目は「三なすび」なのだろう。
唐辛子=茄子科、てのも意識してるのかな?
で、そうしたらたぶん、お麩と田楽味噌と大豆のどれかが「一富士」でどれかが「二鷹」なんだろうけど
いったい何が何やら。
考えても考えてもわからないので、悔しいけれども夫に救援を頼む。
案外、役に立つ夫。
「"二鷹"は炒め物の唐辛子じゃない? 鷹の爪でしょ」と読み解いてくれた。
ああそうか、きっと私はそういうつもりだったんだな。
てことは、お麩と味噌と大豆のどれかが一富士。
あとの二つは「七福神」か「宝船」、あるいは「獏」かしら。
必死で考える。でも分からない。
2年前の私よ、メモはもっと分かりやすく書けっ!!
考えて考えて、初夢を見終わって三が日も過ぎた今日、突然にひらめいた。
この年、2003年の夏にコロラドに旅して、当時の私は「ロッキーロード」に執心していた。
それを日本の正月料理の世界に持ち込もうと無理やりこじつけて
マシュマロ→お麩、アーモンド→大豆、チョコアイス→味噌タレ、
3つ合わせて和風ロッキーロード→「Mt.Fuji登山道」なんだ!
あああ、馬鹿馬鹿しい。考えて損したよ。ふん。
癪に障ったので、同じ頁に「新・初夢定食」の謎を書き付けておく。
「富士リンゴとベーコンのトロピカルサラダ」
2年後、3年後の私がこれを見ておおいに悩むと楽しいなっと。
(富士はそのまま。ベーコン=塩バラ=「茄子」塩原、トロピカル=南の海=南海「ホークス(鷹)」が正解。
わはは、今読み返して既に無理無理だな^^)
相当に手抜きをしたつもりだったけど、それでも、お節の準備等で無理をしていたようだ。
無事に新年を迎えて、安心したところで全身虚脱。
今朝は目覚ましを2つ鳴らしたのに起きられなかった。
掛け布団の上で始まったぬいぐるみたちの大運動会で目を覚ましたのが昼前。
(私信、夫へ。…起こしたいなら、フツーに起こせっっ)
予定では、今朝は私の実家風の雑煮を作るつもりだったのだけど、まともな料理をする気力がもう残っていない。
お餅を焼いて、永谷園の松茸のお吸い物にお湯を注いで、秋月りす風の背徳雑煮で済ませてしまう。
(?原典ではもしかしたら「お茶漬けのり」だったかも。記憶が曖昧)
お湯が沸くのを待つ間に冷凍の法蓮草をレンジで解凍してお椀に入れて
まだ時間があったので人参も薄い梅花にしてチン。
見た目だけは「それなり」に調った。
でも、味はやっぱり永谷園だよ、とほほ。
正月そうそうこれじゃあねえ。
明日はもちっとマシな食卓を作れるといいな。
(でも夫は明日から出勤。)
最古(2000年11〜12月)//2005年10〜12月/
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