日刊つん太 2002年1〜3月(代理執筆・由里)

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3月31日(日) 復活祭
うちの夫婦は、熱しやすく冷めやすい。
だから、熱意がある間に家探しを進めてしまわないと
いつまでも今の高家賃なアパートに住み続けるはめになる。
それに、あと2ヶ月もしたら、ダラスは夏篭りの季節になっちゃう。
ある程度の目星はその前につけておきたいな。
(契約、という意味ではない。急いては事を仕損じる!)
ということで、本日は4つの会社が売っている6つのモデルハウスを見物してきました。

今日見たのは、ダラス市内からはかなり離れた郊外の住宅地。
通勤に不便(高速道路で20分)だし、あんな所に住むことは無いだろうけど
でも、2階の窓からの眺めはサイコーだったな。
北の窓からは地平線、西の窓からは牛や馬のいる牧場が見えて
夜はきっと満天の星なんだろうなー。
別荘として買って、週末だけあの家で過ごすのは駄目かな?
開発が急ピッチで進んでる町だから、3年先には牧場はなくなっちゃうだろうけどね。

郊外はまだ土地が余ってるので、広めの家が多かったです。
広い家だと、主寝室に付属のクローゼットだけで4畳くらいの広さがあります。
「学生時代の下宿の部屋、このクローゼットより狭かった」と泣く夫。
「ここ、机を入れて私の個室にしていい??」と私。
わざわざそんな変な場所を個室にしなくても、部屋はたくさん余ってるのに^^
あの程度の面積と言うのが、私にとっては1番心落ち着く広さなのだ。
人の習性って簡単には変わらんです^^

そうそう、どうも最近は、深めの浴槽が主流になっているみたい。
アメリカ人も、胸までドップリの快感を覚えてくれたのね。
私たちには好都合な流行です。


3月30日(土)
今日は映画見物。
私は「E.T.」がいいと主張したのだけど(日本語で何度も見たから、少なくとも筋は判る)
夫に押し切られ、『アイス・エイジ』っつうアニメになってしまったです。
幸い、去年の暮れに行った『指輪物語』よりはずっと簡単で
言葉が判らなくても、かなり楽しめた。
話の筋には直接関係の無い所で笑いをとってたリス(?)が可愛くて
今度ぬい屋さんに行って、あのキャラぬいを探して来よう。
3月29日(金) Good Friday
家具購入が一段落して、次なる課題は「おうち購入」です。
日本じゃマイホームなんて夢の夢だった私たちでも、ダラスでなら充分に現実。
月々のローンの支払額なんて、うまくいけばアパートの家賃よりも安くつきます。
もちろん、建物の補修や庭の芝の手入れにもお金はかかるけど
それを計算しても、少なくともローンに追われる暮らしはせずに済みそう。
いっちょ本気で考えてみよか、ということになりました。
(考えるだけね^^ 実際の話は、まだ数ヶ月〜数年先)

まずは本日、手始めに、近郊の新興住宅地にモデルハウスに行きました。
今日はまだ話をきくだけ。見せてもらうだけ。
どんなに気に入った部屋があっても、今日は絶対に契約なんかしない。
まだ、ダラスの一般住宅のことに関して無知だから。
時間をかけて、たくさんの家を見て、勉強して、契約を考えるのはそれから。
…事前にそう確認しあっておいたのに。
1軒目のモデルハウスには、アメリカには珍しい深めの浴槽がありました。
中に入って試したわけじゃないけど、座った姿勢でミゾオチくらいの深さかな?
これが物凄く嬉しくて、思わず「ここしか無い! この家、買おう!」とはしゃぐ私。
どこの世界に浴槽の深さだけで家を決める馬鹿がいる??
台所を見に行ったら、流し台の右側にディッシュウォッシャーが埋め込まれていて
それを見て「やっぱりやめる」と冷める私。(ウォッシャーは左にある方が便利)
木を見て森を見ずっつうか…
やっぱり、数をこなすことは必要みたいです^^;
ちなみにその分譲地で、1番狭い家の住居面積が219平米(66.2坪)。
これじゃ、「どこにいるの〜」と夫を探し回らなきゃならないんじゃないか。
掃除が大変だし、冷房費もかさむし、
2人だけの生活なんだから、もーちっとコンパクトな小屋でいいんだよぉ。
来週は、もっと狭い家を探しに行きます。


3月28日(木)
明日はGood Fridayでお休み。
多民族・多宗教の企業だから、お休みの正式名称は「スプリング・ホリデイ」だけど。
ちゃんと早起きして、3連休を楽しむぞ。
だから今夜はもうお休みなさいなのだ。
zzz…
3月27日(水)
光熱費やら車のローンやらの支払いで小切手を送るのに必要な34セント切手が
たーくさん買い溜めしておいたのに、ついに残り僅かになった。
スーパーに行くついでに、ちょっと遠回りして郵便局に寄る。
34セントというのは、日本の80円切手のような、国内で普通1番よく使う切手。
だから、窓口に並ばなくても、自販機で買える。これは嬉しい。
(並ぶのは別に構わないんだけど、会話がね^^)
自販機の中の34セント切手は3種類あった。
星条旗をデザインしたのが1種、自由の女神をデザインしたのが1種。
星条旗の切手はテロ以前からあったし、その頃は私も買ってたのだけど
去年の9月以降は、なんとなく星条旗に抵抗を感じるようになってしまった。
日の丸に対するドンヨリした気持ちと似た感じ。
だから、星条旗切手はもう買わない。
自由の女神も、同様に「…なんだかなー」と思ってしまうので
結局、私が選んだのはオレンジとリンゴが描かれた可愛い切手。
(ニューヨーク→ビッグ・アップルの連想は、考えすぎだろう^^)
買って来て机に載せておいたら、会社から帰った夫が文句を言った。
「なんか、玩具の切手みたい。これ、本当に本物??」
…星条旗と自由の女神よりはマシだと思ったのよー。
イヤなら、きみが窓口で買って来てくれ。もっと別な種類もあると思うぞ。
3月26日(火)
ニューヨークに、ついについに「吉野家」が開店したそうな。
本来なら昨年末には開店するはずだったのがテロ関連で遅れに遅れ
でも、昨日よーやく、正式に開店したそうな。
西海岸の吉野家は美味しくないという噂だけれど
(5年くらい前に北カリフォルニアに旅行したときに
空港送迎バスの運転手=日本語の達者なアメリカ人に「行くな」と言われた^^)
ニューヨークの吉野家は日本の吉野家と同じ味らしい。
あああ、ニューヨークに行きたくなってきた。
飛行機で片道3時間かけて牛丼を食べに行くというのも、いいかもしれない。

まだ私がダラスに来たばかりのころ
何故か、夫の職場の「接待」に私が同席する機会がありました。
(夫たちは接待「する」側。)
入った店は、アメリカ人を主なターゲットとしたジャパニーズ・レストラン。
ボルケーノだのトルネードだのいう名前の奇妙な寿司がある店でした。
よく覚えてないけど、寿司を小高い山のように積み上げて
頂上から流れる溶岩のようにマヨネーズ(?)をかけたのが「ボルケーノ」だったかな。
そういう、われわれ日本人から見たら「トンデモ」な日本料理屋。
でも、話の種に、1度くらいは行っておかなきゃ損!という料理屋。
そういう店で、会社の経費でたらふく飲み食いした後に
最後は丼ものや麺類、お茶漬けでしめようということになり
各自が好きなものを注文しました。
私は天ぷら蕎麦。これは美味しかった。
何人かの人たちは、「牛丼」を頼みました。
当然、心に思い描いていたのは「吉野家」のような丼物。
ところが、やがて運ばれてきた一品を見て、一同「なんだこりゃあ^^」と大笑い。
丼飯の上に乗っていたのは、厚さ7、8mmはあろうかという分厚いお肉だったのです。
トンカツの肉みたいに、3cmくらいの幅に切ってあって
牛丼とうよりは「ステーキ丼」って感じの代物でした。
運んできたお姉さんも「私、ここで働いてまだ1週間なんですけど
牛丼は初めて見ました、吉野家のとは全然違いますね〜」と笑ってた。
牛丼を想うたびに思い出す、懐かしい思い出です。
(その店は、潰れてしまって今はもう無い)


3月25日(月)
新しい洗濯機は、素晴らしく働いてくれる。
前の洗濯機はすすぎ能力が異様に低くて
脱水の済んだ洗濯物にもう1度水を入れて回すと、モクモクと泡が立ったものだ。
洗剤の入れ過ぎかと思って量を減らしたりもしたが
それでもやっぱり洗いあがった服は泡だらけ。
仕方ないから、洗剤を入れずにもう1度最初から全自動で回しなおす。
まだ泡が残ってる。もう1度回す。
途中で洗濯機の蓋を開けてみると、やっぱりブクブク泡立ってる。
脱水後、いい加減いやになりながらもう1度洗う。
よーやく、我慢できる程度に泡がなくなる。
たった1山の洗濯物を全自動洗濯機で処理するのに
都合4回もダイヤルをひねってボタンを押しなおさねばならなかったのだ。
今度の洗濯機はいいぞぉ。
「エクストラ・リンス」のコース設定があって
通常よりも念入りに、しっかりすすいでくれるのだ。
これを使うと、僅か1度回しなおすだけで泡が消える!!
お洗濯がとーてもラクになったので嬉しいです。
(日本にいたときは2漕式洗濯機でためすすぎで頑張ってたのに
なんちゅう堕落ぶりなんでしょ^^)

でも、乾燥機の方はイマイチだったかも。
なんか、一見便利そうな、でもよく見れば無駄な機能が山ほどついていて
鬱陶しいったらないのだ。
さっきは「乾燥終了お知らせブザー」をオンにして使ってみたら
アヒルの断末魔みたいな恐ろしい音が家中に鳴り響いた。
音量調節はできないみたいなので、この機能もずーっとオフで使うしかないな。ぷん。


3月24日(日)
夜、イタリア料理屋でスパゲチを食べました。
この店の味付けは、実は、私の口にはいまいち合わない。
でも、夫はえらく気に入っているらしいし、店の雰囲気は私も嫌いじゃないので
数ヶ月に1度くらいの割で利用しています。
今日、私が取ったのはアサリのトマトソース。
アメリカのトマトソースは味が単調で、半皿で飽きることが多いので
ほとんど期待しないで注文したのですが、
なんと、今日のは奇跡的に美味しくて、最後までぺろりと食べられました。
これで気分良くなった私は、珍しくデザートなんて物を奮発してみる気になりました。
Sciuscia(シューシャ、靴磨き)なる名前の一皿が妙に気になって
でも、説明文を読むと酒が入っているらしい。
う〜ん、どうしようかな。
私はアルコールは苦手なのだ。(体質的には呑めるはずだけど、美味しいと思えない)
メニューを睨んで悩んでいたら、どうやら夫もその靴磨きが気になっていたようで
「だいじょぶ、だいじょぶ」と、勝手にそれを頼んでしまったのです。
(この国のデザートはカロリー過多なので、いつも2人で1皿です。)
運ばれてきた靴磨きは、一見チョコパフェ風。
チョコレートアイスがチョコソースの海に漂って、上に生クリームが乗ってる、という物で
このチョコソースが、ものすごく酒が効いてるっ!
駄目だ、やっぱり舌と喉が受け付けない。
できる限りソースをよけて、アイスの部分だけを食べるようにしたのだけど
5、6匙で私は降参。
残りは全部夫に進呈したのですが
久しぶりに大量摂取したアルコールが体中に回ってゴキゲンになってしまい
この後、本屋に向かう車の中で、私はひどく陽気にケタケタと笑い続けたのでした。
やぁ、あれが酔っ払うという物なのか。
ずっと昔、職場の仲間に呑まされて以来、10年ぶり2回目のヨッパライ体験でした。
(そのときは「本当に呑めないの? 呑まず嫌いしてるだけじゃない?
好き嫌いはいけないよ!」と妙な勧められ方をして
つい3口ほど呑んでしまったのでした。)

アルコール入りチョコソースを私の10倍以上食べたはずの夫は
尊敬すべきことに、平然として車を運転していました。
なんで? なんで平気なのー??
そもそもあのイタリア屋は、ドライエリアという、酒類販売を禁じた区域内にあって
メンバーカードを持っていないと、店内での飲酒もできないはずなのに
なんであんなチョコ酒はOKなんだ??
…醜態をさらしたのもいやだけど
せっかくのデザートを途中で放棄したのが口惜しくて口惜しくて
酔いが醒めたとたんに不機嫌になっている私であります。


3月21日(木)
先週は半袖半ズボンで「暑い暑い」と汗みずくになっていたダラスなのに
今日は厚手のシャツにベストを重ねて、両手で耳を温めながらお買い物。
夏の献立と冬の献立が交互に食卓に上るから、食事は変化があって楽しいけれど
でも、やっぱり体調は少し崩し気味。
先々週の寒かった日に華氏70度(21℃くらい)設定で暖房を入れて
先週、急に暑くなった日にうっかり温度設定そのままで冷房に切り替えたら
当然のことながら、冷えすぎて1日中クシャミを連発してた。
こりゃーいかんと思って設定温度を80度(27℃くらい)に上げたのを忘れて
昨夜、うっかりそのまま暖房を入れたから、今度は暑くて布団をけとばしたらしい。
またまたクシャミ。
新しいベッドのマット、堅さはサイコーなのだけど、通気性にやや難があったようで
汗をかいた後は、前のベッドより寝苦しくなるみたい。それも災いしたかな。
ま、単に冷えただけだから、ややこしくなることなく治るでしょ。
ここ数日、家具屋待ちで買い物に行きそびれたりして、栄養状態も問題あったかも。
明日はちゃんとした食事を作って食べよ。
3月20日(水)
家具屋が食卓と椅子4脚を持ってきた。
特に目立つ傷が無いことを確認して、受け取り書類にサイン。
ところが、運送屋が帰った後で机と椅子を拭き掃除していたら
椅子の背中に小さな十文字の傷を発見してしまった。
組み立てのとき、誤ってネジ回しを突き刺したのだろう。
十字の傷を中心に、1センチくらいの長さで木が割れている。
さあ、どーしよう^^
契約書に「不良品の苦情は配送したその場でのみ受ける」と書いてあるのだ。
返品天国のアメリカだから、言えば新品と取り替えてもらえる気もするけど
返品天国のアメリカでわざわざ「返品できない」と言ってるんだから
本当に返品交換してくれないのかもしれない。
ずるいよなー、配送時に、こんな細かい傷の有無まで確認できる訳が無いじゃないか。
契約の無効を訴えたい気さえするが、その条件でサインしたのは間違いなく夫。う〜^^
夫と相談の末、ここは不戦敗とすることにした。
椅子の強度には影響の無い傷だし、幸いにしてあまり目立たない場所の傷だし、
(目立つ場所の傷ならその場で苦情が言えたのだから「不幸にして」かな?)
永く使っていれば、いつか必ず傷は付く物だし。
泣き寝入りというのでは無く、「ま、いっかー」てな感じである。
ちょっと変わった家具を置いていて面白い店だから、機会があればまた使うだろう。
翌日の苦情申し立てでも実は返品交換できた、なんて後で知ったら口惜しいけどね。

これで、今回購入した家具・家電は全部出揃った。
1軒の家具屋で全ての家具を決めてしまえばもっと簡単に済んだのだけど
(それに、ある程度まとめて買うと配送料が負けてもらえたりするらしいんだけど)
食卓を買った店にはいいソファが無く、ソファを買った店にはいい食卓が無く、
そのどちらにもいい事務机が無かったのだから仕方ない。
でもまあ、おかげでいろんな配送業者を観察できて、面白かった。
給料が入ったら、整理箪笥とナイトテーブルを買いに行くぞー!


3月19日(火)
夕方6時過ぎに、無言電話が続けて2回かかってきた。
私の英会話能力欠如対策として、うちでは常に留守番電話で応対しているのだけど
「トーン音の後に用件を…」と機械が喋り始めた途端にプツンと切られてしまった。
5時から7時の間に電気屋が洗濯機と乾燥機を届けてくれることになっていて
たぶんその関係の電話だろうとは思ったのだけど
でも、相手が誰だか確認できない電話には、私は絶対に出られない。
しばらく悩んでいると、またもや電話。今度は夫からだった。
夫「洗濯機、どーなってる!?」 私「あ、今、なんか判んない電話があって…」
夫「こっち(会社)にもかかってきた。電気屋から。
『今、家に電話をしたが、誰も出ない。留守だから配達できない』て言われたっ」
どひえーっ。そりゃ、電話に出なかった私は確かに悪い。でも、一言名乗れよっ。
大慌てで夫が電気屋の顧客サービスに電話を入れ
妻は電話には出ないけど家にいるからと事情説明、
やっとのことで洗濯機・乾燥機を運び込んでもらいましたとさ。

昨日と今日と、外は大雨。濡れた靴で家に上がられるのは、やっぱり嫌だな。
でも、契約書に「安全のため、配送員は靴を脱がない」と明示されてるので
今日の悪天候を呪うしかない。(↑爪先を保護した安全靴を履いているらしい)
もちろん道は舗装されてるし、泥靴ではないのだけど
絨毯に、しっかり足跡が残った。後で掃除しなきゃ。う〜。


3月18日(月)
今日はレンタル家具屋の家具の返却日。
1年9ヶ月も使った家具なのに、全くといっていいほど愛着が無いのは
やっぱり、借り物だったからかな。
色もデザインも材質も、ほとんど選択の余地を与えられなかったから
私たちの好みとかけ離れた家具たちだったし。
唯一、コンピュタを置いていた机だけは最後に「ありがと」を言ったけど
ソファや食卓は、お別れの記念の写真も撮らなかった。
日本で洗濯機や掃除機を粗大ゴミに出したときは、前の晩に記念撮影したんだけど。

先週来たベッド屋とソファ屋は、家具に傷が付きにくいように
ちゃんと古毛布で家具をくるんで運んで来てくれたのだけど
今日のレンタル屋は剥き出しのままで搬出していった。
玄関脇の壁をズリズリズリ、隣の家の玄関にドシン(幸いにして隣は昼間は留守)
階段の手すりをガンガラガンと叩いた末に、階段下のコンクリにドッシーン!!
あれは、相当に傷だらけになったと思うな。
ま、1年9ヶ月前の搬入のときも、やっぱりドッシン・ガッタンと大騒ぎだったから
机の角とか箪笥のへりとか、主要な部分はすでに充分壊れてたけどね^^
きっと、「客の大切な家具を預かって運んでる」って認識がない分
レンタル物の運搬は仕事が雑になるんだろうな。
そもそもレンタル家具屋の場合、搬入・搬出にかかる費用は請求されないんだから
十数ドルの送料を払った家具屋の仕事と比べるのは無茶かもな。
うちの買ったばかりの新品の家具、邪魔にならない場所によけといて良かった。
アパートの玄関扉もすこしへこんだけど、どーせ賃貸だから気にしない^^
あとは、彼らが壊した卓上ランプの賠償請求がうちに回されないように
来月の請求書をしっかり点検するのを忘れないこと。
再来月以降、返した家具のレンタル料を請求されないよう気をつけるのも重要事項。
なんか、低レベルな戦いだなぁ。


3月16日(土)
明日17日はアイルランド系のお祭り、セント・パトリックスデイ。
今日はそのパレードを見物に行きました。
パレードが来る1時間くらい前から沿道の場所取りが始まって、
その人出を目当てに物売りがやってきます。
セントパトリックにちなんだ被り物や、アイルランドの旗。ビニルの人形。
例年は小さな箱入りのカンシャク玉も売っていて
パレードを待つあいだにドンドンパチパチ大騒ぎをするのだけれど
今年は売ってなかったのかな、カンシャク玉で遊んでる子供が1人もいなかった。
たぶん、本物の銃声と勘違いされると困るとかの理由で、規制されたんだろうな。
警備の警官も去年より多いように思ったし
一見平穏な町だけど、半年前のテロの影響はやっぱりあるんだろう。
パレードの先頭に市長の車がいたから、そっちの関係かもしれないけど。

パレード自体は、あまり印象に残らなかった。
パレードの列の中からばら撒かれる物を拾うので忙しくて。
収穫は、プラスチックの首飾りが大小合わせて24本、飴やガムやチョコレートが19個。
おもちゃの金貨(チョコと間違えて拾った)が1枚と、プラスチックのコップが1個。
それに、飲み物の保温用のホルダーが1つ。去年より、やや多めかな。
今年は何故か生のジャガイモも投げられて、それを拾った人がパレードに投げ返し、
ジャガイモ合戦が繰り広げられてました。
あれは、当たったらちょっと痛いぞ。
顔面にさえ当たらなければ怪我するほどの物でもないし
トマトやプラムをぶつけられて服にシミつけるよりはマシだけどさ。
でも、車に轢かれてボロボロになった生ジャガイモが少し悲しかった。
こーいう所だけは、今でもアメリカが好きになれないです。
でも、あめ玉投げてくれるパレードはやっぱり好きさ♪


3月15日(金)
新しいベッドは寝心地サイコーです。
24時間ずっと寝ていたいくらいに幸せなベッドです。
夜中に咳しても、ベッド全体が波打たないんだもん。
自分が打った寝返りの振動で目を覚ましちゃったりしないんだもん。
こんなことなら、もっと早くに自前のスプリングを買えば良かった。
帰任が決まれば処分しなけりゃならないから、十数万円の損失だけど
でも、この寝心地には十数万の価値が充分にあるぞー。
もっとも、自分がどんなベッドが好きなのか、判ってきたのはごく最近のことだけど。
あちこち旅行して、いろんなホテルのいろんなベッドに寝て、
よーやく「私はとても硬いベッドがいい」と言えるようになったわけで。
ダラスに来た直後だったら、きっとトランポリンみたいに弾むベッドを選んでたろうな。
だから、この2年半の借り物ベッド生活も、決して無駄ではなかったと、…そう思おう。

でもね。
日本で拾ってきた通販カタログ(←暇つぶしには最適)をパラパラ眺めてたら
マットレスの説明として「ハードタイプ …(略)体重の重いかたに」って書いてあった。
しどいーっ(号泣)。
気を紛らわせるために、HardとFirmの違いについて考えてみる。
私が買ったマットレスの表示は「Hard」じゃなくて「Firm」なんだけど。
枕も「Soft」と「Firm」。ついでに豆腐も。
辞書ひきまくったけど、調べれば調べるほど混乱していく感じ。
ま、私は母国語の「固い・硬い・堅い」の使い分けも怪しいんだから、仕方ないか^^


3月13日(水)
昨日あたりから、急に暑くなったダラスです。
11月の感謝祭で作ったクランベリーソースの残りを冷凍保存してあったので
今日の夕飯はサッパリ冷たく「蒸し鶏のクランベリーソース添え」。
合うだろうなとは考えてたけど、実際に試すのは初めてだったので
ちょっと恐る恐る。
もしも不評なら、醤油と酢とゴマ油とラー油の常識的なタレに切り替えるつもりで
裂いた鶏のごく一部にだけクランベリーソースを載せて食べてみました。
まあまあ、と言ったところでした。
3ヶ月半も置いてあったせいか、クランベリーの酸味は飛んでしまった感じ。
少し甘ったるいソースになっちゃっていたので
次はレモン汁でも加えてみようかな。
3月12日(火)
朝起きたら、全身が痛い。特に両手両足、そして肩と腰(結局やっぱり全身だな)。
夫も「痛い」とうめいている。
慣れない硬い硬いベッドに寝たせいか。
それとも昨日と一昨日、重い家具と戦ったせいか。
(新しい家具を置く場所を作るため、古いレンタル家具の大移動が大変なのさ)
すねに青あざが3つ。ま、気にしない気にしない。

今日は、ソファのセットの搬入。
朝9時過ぎに電話がきて、「午前10時から10時半までの間に配達する」と言う。
たぶん遅れるだろうな〜と予想はしてたけど、案の定、11時になっても来ない。
11時5分頃に再び電話があって、曰く「あと30分ほどで行く」
…実際に現れたのは11時55分でした。
いいんですよ、笑って許してあげましょう。
早過ぎて、まだボサボサ頭・寝巻のままでいる所へ来られるよりマシだもんね。
ソファセットに含まれる3つのテーブル、合計12本の脚が全部ガタガタだけど
ちょっとネジ締め直してやれば安定するはずだし。
全部で11個のクッション、どれも縫製がデタラメで中綿や糸がはみ出してるけど
暇を見てコツコツ、私が縫い直してやればいいし。
(私は裁縫は下手だけど、あの縫い目よりは私の縫い目の方が綺麗だと思う!)
今日のところは、苦情を言う必要が1つも無くて良かったです。

明日は家具搬入はお休み。
配達員を気にせず、2度寝が楽しめる♪


3月11日(月) 9.11から半年。
家具屋との戦い初日、今日はマットレスとフレームの搬入です。
ちゃんと約束の時間に来てくれたし。注文した通りのマットが来たし。
玄関で靴を脱いでくれなくても、そーゆー物だと諦めてるから気にならないし。
まあ、問題は無いなとおもったんですが。
…ベッドメイキングをしていて気が付いた。
2枚重ねのマットのうち、下のマット(ボックススプリング)の品質表示タグに
何故か「SAMPLE」という赤い判子が押してある^^
これは何〜? 何ですか〜??
マットの製造元がお店に提供した展示用の見本品??
私たち、見本品に金を払っちゃったのかな?
特に目立った傷や汚れは無いし、新品みたいに見えるのだけど
これは、きちんと戦うべきことなのかしら。
この程度のことでいちいち戦ってたら今後体力がもたないし
実用上の問題がないんだから、にっこり笑ってこのまま使おうか。
派手に不良品してたら文句を言うんだけど、こういうのは非常に悩みます。
他の家具の状況を見てから決めてもいいかな。

ベッドメイキングの済んだ新品のベッドに最初に飛び込む権利を勝ち取ったのは
ベッド担当ぬい、羊の「メリーさん」でした。
体内にラベンダーのポプリが入ってる、いわゆる「快眠グッズ」な子です。
新しいベッドが、どうか私に安眠をもたらしますように。


組み立て式の食卓と椅子4脚、それにテレビもやってきました。
夫は「昼休みにちょっと外出してお買い物」の計画でいたようですが
最初に買った食卓セットが予想外にかさばり、それだけで車のトランクがいっぱい。
いったん家に戻って食卓を下ろし、改めてテレビを買いに行きました。
当然、時間を大幅にオーバーし、夫が会社に戻ったのは2時半過ぎ。
いーじゃないか、かたいことゆーなよ、と上司に言ったかどうかは知りません。
付き合ってくれた同僚氏には深く深く感謝。
食卓セットはすごく重かったみたいだし、後日、きちんとお礼しなくちゃなー。

で、その食卓のあまりの重さにうんざりした夫が
「もう、引越しはしたくない」と言い出しました。「とっとと家を買うぞー」
…テレビ台も買えないほどビンボなのに、どうやって家を買うんでしょ^^
リカちゃんハウスかな、シルバニア・ハウスかな??


3月10日(日)
今日は、量販店を中心に10軒の店をはしご。
電器屋では、ビデオデッキだけ買いました。
テレビも、どれを買うかだけは決めてきた。実際の購入は2、3日後。
配送料節約のため、夫の同僚に大きな車を貸してもらって自力で運ぶです。
書き物机は、少し小ぶりな食卓で代用することに決定。
組み立て式だから、これも同僚氏の車で運ばせてもらうつもり。
ベッドパッドが少しくたびれてたから、この機会に買い換えて
…で、ここまでで、予算がパンクしました^^
まだ「すっからかん」になった訳では無いけれど
日本行きの往復航空券を正規料金で2人分買える程度のお金は
緊急時のために備えて無いと不安です。
自分たちが入院・手術なんて羽目になる可能性だってゼロではないし。
んな訳で、テレビ台と整理箪笥・床頭台・ベッドの飾り板の購入は延期となりました。
下着やタオルはクローゼットの棚に積んで暮らします。埃を被りそうだけど、仕方ない。
テレビは、普段読まない本をぎっしり詰めた段ボールの上に設置しましょう。
床頭台と飾り板も段ボールで作っちゃえ♪
日本でもずっと長いこと段ボールの本棚や段ボールの電話台で生活してたから
段ボールのベッドだと却って安心して眠れるかもしれない。
(段ボールの中で生活したいとは思わないけどね^^)

明日から家具搬入が始まるので
さっき、作業の邪魔になるレンタル家具を奥の部屋に移動しました。
狭い部屋の壁際にソファ、真中にベッド、足元にランプがずらり、
ものすごく狭くて居心地のいい部屋になりました。


3月9日(土)
ベッドのマットレスとフレームを買いました。(枕元と足元の飾り板は後回し)
あれこれ寝転がり比べた末、ちょっと予算オーバーな上等なマットに決定。
布団って、人生の1/2を過ごす場所だから(え?)、ここは贅沢してもいいよね♪
ソファと小机は中級品、でも、変に高価な奴より座り心地が気に入ってます。
私の理想にぴったりな食卓があったので値札を見たら、「材質/Veneer」でした。
veneer…ビニールじゃないよね、えっと、ヴェニーア、…ベニヤ!?
日本で言う「ベニヤ板」とは意味が違うみたいだけど
なんだか気が削がれちゃって別なのにしました。
台所関連以外の家事には一切無関心な私ですから^^洗濯機と乾燥機は安物でOK。
今日1日で9軒の家具屋と電気屋を回って(夏じゃなくて良かった!)
レンタル家具を返しちゃっても生活できる必要最低限の家具・家電を一通り揃えて
(冷蔵庫と皿洗い機、エアコンはアパートの備品)
配送料と税金つけて、しめて4322.75ドルなり。日本円に直してざっと55万円です。
ただでさえ在外手当てだの何だのが打ち切られて財政苦しいのに
う〜、生活、切り詰めなくちゃ^^
まだ他に、テレビとビデオとテレビ台も要るのよー。
整理箪笥と床頭台、それに書き物机も買わなきゃいけない。
ノートパソも無いと不便だし
切り詰めなくちゃ、切り詰めなくちゃ。

あとは、配送との戦いが楽しみです。
約束の時間にたっぷり遅刻した挙句、注文と別の品を持って来たりするんだろうな。
新品の食卓に傷つけて
ベッドの枠は1箇所くらいネジを締め忘れたまま帰っちゃうんだろうな。
レンタル家具屋に今までの家具を引き取ってもらうのだって、ひと騒動ありそうだし。
…負けないぞーっ!


3月7日(木)
去年より2週間も遅れ、アパートの前の通りの梨並木がようやく開花しました。
中庭で咲き狂ってるホトケノザもきれいなので、今日は米蔵・求肥丸の写真撮影♪
デジカメで、モニター画面を確認しながら撮って来たのですが
部屋に戻ってからパソに取り込んで見てみると、う〜ん、可愛くない!
いや、2匹は可愛いんだけど。その可愛さが全く生きてない。
特に求肥丸はかなり彫りの深い顔なので、光の加減で強い影ができちゃって
自慢の「求肥カラー」のお顔がほとんど真っ黒け。大失敗でした。
やっぱり、それぞれのぬいに「1番可愛く見える角度」っていうのがあるのね。
ナマで見て可愛い角度と、写真にして可愛い角度とはまた違ったりするし。
つん太はもうすっかり撮られ慣れてるから
自分から「その角度はイヤ。目の影が出ちゃう」なんて注文してくれたけど
初の写真撮影に臨んだ米蔵と求肥丸がそんなことを知るはずが無いし
結局、今日は公開できるような写真が結局1枚も無かったです。くすん。
しばらく、用が無くてもバシャバシャと撮りまくってみよ。
そのうち、可愛い角度がみつかるよね。
3月5日(火)
レンタル家具屋から、今私たちが使ってる家具と家電の1ヶ月分の請求書が届いた。
「駐在員」だった1月分までは、この費用は会社が負担してくれてた。
レンタル屋から直接会社に請求書が回ってたから
いったいいくらかかってるのかも私は知らなかった。
会社をやめたら自己負担になるのは判ってたし
長く住むのであれば自分で買った方がいいに決まってる。
既に十軒以上の家具屋を回って下見を繰り返していたのだけれど
夏に今のアパートの契約が切れたらもう少し安い部屋に引っ越すつもりだったから
大きな家具や家電を買うのはそのときまで待とうか、という話になっていた。
でも、届いた請求書の封を切り、中を見た夫は「ひえ〜」と叫んだ。
「…今週末、家具、買うぞっ。テレビと洗濯機と、ソファーはもう決めてあるし
食卓、いいのが見つからなかったらソファーセットのテーブルで食事だ!
ベッドも要らない、床にシーツ広げて寝る! とにかく今の家具は返すぞ!!」
割と、物には動じない夫。お金のことでは滅多に騒がない夫。
それがこんなにバタバタするってのは、よっぽどレンタル料が高かったんだな。
金の亡者でパニックに弱い私は、怖くて請求書が見られません。
3月4日(月)
豚バラが手に入ったことを祝って、本日は豚汁。
長葱と蒟蒻が無いから少し寂しいけど、ベーコン汁じゃ無いってだけで嬉しい私。
が、パックから取り出した肉の背中には、何やら黒い棘状の物が大量に刺さってた。
何だろう、肉を捌いた作業台の表面がささくれてたのかな。
触ってみると、結構柔らかい。弾力がある。でも、血管にしては妙な場所だし…
じーっと観察してみると、どの棘も肉に食い込んだ部分に白い小さな球がついていて
…げげっ、これ、刺さってるんじゃないよ、生えてるんだよっ。
なんと豚の毛がそのまま残ってたのでした。
そう判ってさらに観察すると、何と豚の皮もついたまま。
ぎょえ〜。これはアメリカの食文化? 韓国文化? コリアン・アメリカンの文化かな。
そりゃ、鶏の皮は食べるんだから、豚皮だって食べて平気だろうけど。
ってか、豚の皮を揚げたスナック、売ってるし。食べたことあるし。
スーパーで買った袋詰めのは物凄く臭くて食べられずに捨てちゃったけど
揚げたてを量り売りしてるのを買ったら美味しかったし。
だから皮はそのまま食べてみよう。でも、毛はいやだ(泣)。
引っ張ると千切れてしまうので、包丁で切込みを入れて1本ずつ取り除いたのでした。
出来上がった豚汁は、なんだか臭かった。
ある意味「豚を食べてる」って納得できる味。
イノシシって食べたこと無いけど、もしかしてこんな味なのかな。
臭みの無い日本の豚肉を食べ慣れてる身には、ちょっと抵抗がある。
でも、赤身の部分だけを食べたら、そんなに臭わない。
臭いのは、ひょっとして皮の部分?
そーいえば臭くて食べられなかった豚皮スナック、こんな臭いだったっけ。
まだ大量に残ってる豚肉、今度はちゃんと皮を全部切り落とそう…。

唐辛子に漬け込んだニンニクも買ってきた。
これは滅茶苦茶に美味しい♪
但し、ご飯が進みすぎるのが難点かな。にんにく2粒でご飯1膳食べられちゃう。
売り場で試食させて欲しいなぁと思っていたのだけど
いや、こんな辛い物、ご飯無しに試食させられたら困っちゃったわ、きっと。
美味しい美味しい。
韓国海苔は1番安いのを買ったら、単なる味付け海苔みたいで失敗。
次はハトウガラシの漬物と、も少し高い海苔を買うぞー♪


3月3日(日) 雛祭り
ダラスに来てから無性に「お雛様」が欲しくなった私は
去年と一昨年の一時帰国のとき、随分あちこち探し回ったです。
和風小物の店とか、デパートの中の「海外向けお土産」コーナーとか。
でも、5月の日本で雛人形はなかなか売ってない。
たま〜に置いてあっても物凄く高価だったり、表情が良くなかったり
結局、気に入った物は1つも無かった。
でも、今年は2月の帰国♪
いろんなお店に可愛いお雛様が何種類も揃っていて
その中から私が選んだのは、中村屋のお雛様。
台座の下に金平糖が入っていて、500円ナリ。購入場所はヨーカドーの地下^^
Made in Chinaだけど。頭は発泡スチロールだけど。
でも、京都のお土産屋さんの2千円のお雛様の頭も発泡スチロールだったし。
結構、満足してます。

午後から、近郊に最近開店した韓国系のスーパーの探検に行きました。
キムチとか焼肉用の肉とか美味しそうだったのだけど
表示が全てハングルで、いったい何が書いてあるのやら、さっぱり判らない!
中華系スーパーなら漢字表示だから、おおまかな意味は想像つくのにな。
アメリカの普通のスーパーでは手に入らない豚バラの薄切りがあったので
売り場のオバサンに英語で「それをくれ」と言ったのだけど
それに対する返事も韓国語。
何かを聞かれてるらしいのだけど、チンプンカンプン。
辛うじて聞き取れたのは「プルコギ」という単語だけ、
それでも何とか半パックを売って貰うことに成功しました。
(1パックがかなり巨大だったので、半分にしてくれないかと夫が英語で頼んだです。
韓国語でしか返事してくれないので通じてるかどうか不安だったのだけど
ちゃんと半量にしてもらえた♪)
今まで、豚バラが必要な料理はベーコンで代用してたんだよね。
ベーコンでお好み焼き(これは美味い)、ベーコンで豚汁(豚汁と思わなけりゃ食える)、
でも明日からは本物の豚バラが食べられるぞー。嬉しい〜。


3月2日(土)
うぉぉぉ、寒いぞ〜。
今朝の最低気温、−5.0℃。昼間の最高気温が−1.7℃。
1月に入ったらもう半袖で大丈夫なはずのダラスで、これはほとんど異常気象です。
明け方には、「フローズンレイン」も降りました。
冷たい雨が凍らないまま降ってきて、
冷たく冷えた地面や車や建物なんかに付着したとたん、その場で凍りつくの。
窓ガラスがシャカシャカ妙な音を立てるので覗きに行ったら
ガラスに大量の雨粒が凍ってへばり付いてた。
ダラスでは年に1回あるか無いか、ってくらいの面白い現象です。
(私は、これを目撃するのはまだ2度目)

午後9時現在の気温は−3℃、体感気温は−11℃。
明日の朝はもっと冷えて、−8℃の予想です。
これは「3月3日の記録」としては史上最低気温になるらしい。
(これまでの記録は1960年3月3日の−7℃)
私は寒いのは苦手だけれど、ここまで季節外れに大寒波が来てくれると
「台風が来る前」みたいにワクワクします。
寒いぞ、寒いぞ、寒くなるぞ♪
昼間スーパーに行ったら、暖炉用の固形燃料を買ってる人が大勢いて
その人たちも何だか妙に嬉しそうな顔をしてたのが可笑しかったです。


3月1日(金)
日本から帰ってきて、私の外出に2匹のぬいが同行してくれるようになりました。
クマの「米蔵(こめぞう)」=なつおさんちから養子に来てくれた「くまち」くんと
Haruさんに頂いた、同じくクマの「求肥丸(ぎゅうひまる)」です。
2匹とも身長約7cm、つん太とほぼ同じ。
でも、体形は全然違う。2匹を重ねて、よーやくつん太のボリュームになる感じ。
体重だって、2匹合計で9gしか無いんだもん。(つん太は1人で7gあった)
こうして見ると、つん太って、デブだったんだな^^
あ、名前の由来はね、
米蔵は、「私に英語力が無いがゆえのちょっとした誤解」です^^
あまりに恥ずかしいから、詳しくは聞かないで^^(カンのいい人なら判るかな?)
求肥丸の方は、体が、色とりどりの四角を散りばめた模様の布でできてるのです。
ぱっと見て、みつまめの中に入ってるピンクと黄緑の求肥を思い起こしたもので。
夫は「赤かびパン青かびパン黄かびパン」って呼んでますけどね。
写真、近日中にアップします。どっちの命名が正しいか、皆さんに審判して頂きましょ。

ポケットの中に小さな友達がいると、やはり、1人で歩くよりもずっと楽しいです。
「梨の花、つぼみは膨らんでるのに、なかなか咲かないね」とか
「あ、ホトケノザだ! …英語で何って言うのかな、あとで調べようね」とか
2匹とお喋りしながら歩くと、長い道もあっという間です。
ダラスに来たばかりの2匹の「あれは何?」の質問攻めはちょっとうるさいけれど
スーパーの店頭で、晩飯の献立の相談にも乗ってもらえるし。
米蔵、求肥丸、私のところに来てくれてありがとう。
つん太以上に軽くて小さな君たちを迷子にしないよう、何か対策を取らなきゃね。


…本当は、つん太が留守にしている今、新しいぬいを迎えるのは抵抗もありました。
「つん太を知らないぬい」がこの家に増えていくのが嫌でした。
でも、この2匹なら。
一緒にお出かけできる小さな友達の存在を、誰より喜ぶのはつん太だと思うし。
米蔵と求肥丸を私のポケットに入れても、つん太、「ぼくの場所を取らないで」とは言わないよね??


2月21日(木)
超重症の時差ぼけで苦しんでおります。
旅行用の荷造りとか、機内での時間の潰し方とかは毎回確実に上達していくのに
時差ぼけは年々ひどくなる一方。
年なんでしょうかねぇ。
単純に昼夜逆転してくれるのならまだ許せるのだけれど
昼も夜も1日中「なんだか眠い」状態でぼーっと過ごしている現在です。
眠いのに、布団に入ると眠れない。
仕方が無いから起きてきて本でも読もうとすると、内容が全く頭に入らない。
あくびばかり繰り返してます。
ふわぁぁぁぁ。
これさえ克服すれば、帰国もずっとラクになるんだけどなぁ。ぶつぶつ。


2月3日(日)
今回、連れてくぬいぐるみは2匹だけ。
ぬいが居ないと写真もそんなに撮らないだろうから
かさばるスチールカメラは持たず、小さなデジ亀だけにした。
…荷物が少ない。
着替えはほとんど無いし、化粧品は全く無いし、
帰国の際のお楽しみ「変な土産」を買い集める時間も無かったし、
トランクが隙間だらけで中身が動いちゃって困る。
仕方が無いからコートを2枚、丸めて放り込んだ。
成田に着くまでは要らないし、シワがついて困るような上等な服でもないのだけど
トランク紛失されたりしたら、半袖1枚で2月の夜の東京をさまようことになるぞ。
直行便だから危険度は低いけどね。

前回の帰国時は「あんみつ食いたい!」気分が大いにもりあがってたのだけど
今は無性に「コンビニのおにぎり」な気持ちです。
おにぎりなんて、こっちで自分で作れるんだから
もっと日本じゃなきゃ食べられない物を食べなきゃ勿体無いのになぁ。

出発はダラス時間で5日の午前です。


1月31日(木)
あれから1ヶ月。
おかげ様で、川原な由里はすっかり元気を取り戻しました。
だけど、つん太の保護者としての由里は、まだどんよりと曇ったまま。
もう元には戻れないのかもしれない。

いなくなってしまったつん太を思うと、心が壊れる。
身が持たない。

でも、つん太を忘れるなんて絶対にしたくないし
できるはずもない。

だから今は、彼が「いない」ことを忘れるようにしている。
机の上には姿がないけど、台所かな。
食品棚の中にいないから、じゃ、冷蔵庫の中か。
暖炉の上のキャンディポットのそばにいるのかもな。
どこかにいるでしょ、きっと。
…そんな風に思い込むことで、なんとか、辛うじて生活している。

現実逃避でしかないのは判ってる。
いつかは破綻するだろう。
だったら、早めに膿を出してしまった方がいいんだと思う。
でも、勇気がない。

このサイトの今後のことも、きちんと考えることができずにいる。
彼がいないという事実を認めない限り、先には1歩も進めない。
…ぐずぐず、だらだら。
「つんちゃんは今ちょっと留守だから
代わりにぼくが日記を書くね、
掲示板のお返事も当分はぼくが担当しまぁす♪」って
軽く流してくれる管理ぬい代理がいればいいんだけど
…誰も、いないんだよなぁ…。
目下のところ、最大の悩み事。





私が心ここにあらずになってしまっていた1月、
実生活でも私には大きな変化があった。
今日、1月末日付けで、夫が会社を辞めてしまったのだ。
いつかは来る話だと覚悟していたから、これは冷静に受け止める。
で、明日、2月1日、夫は今日まで勤めたのと同じ会社に再就職する。
いや、厳密には別の会社なんだけど。
今日までのは日本の会社。
明日からの新しい職場はアメリカの会社。
親会社と子会社の関係らしいんだけど、よく判っていない私。
今日までと同じ社員バッヂを首から下げて
今日までと同じ部屋の同じ机で同じ仕事をするんだもん。
別会社と言われても「???」である。

これで今後、夫があの会社に勤めている限りは
原則としてずっとダラスで暮らしていくことになる。
(連邦移民局が私たちの在留を許可してくれなければそれまでだけど。)
ダラスが大好きな私にとっては、これは嬉しい。
さすがに本気で英語の勉強を始めなきゃなるまいなぁというのは苦痛だが^^
今までは、いつ下るか判らない帰任命令に怯える日々だった。
その日が来たら僅か1ヶ月でこの町の生活の全てを清算してダラスを離れねばならない。
そんな不安定な駐在生活とは晴れてお別れ。ばんざい。
かわりに、レイオフ(解雇)に怯える日々が始まる。
解雇されたら即アメリカの在留資格も失ってしまうので
やっぱり慌しくこの町の生活の全てを清算してダラスを離れねばならない。
う〜ん、何も変わってないな、これじゃ。
会社を辞めてもこの国に住み続けられる形の在留資格を得るべく現在折衝中。
あ、いや、米国籍は取りませんってば。
老後は日本に戻る予定です。
終末医療は日本で受けたいもん。
「痛い」「苦しい」「恐い」って、自分の国の自分の言葉で訴えたいよ。
でも、骨を埋めるのはアメリカの公園墓地希望だなぁ。
広くて明るくてきれいなんだもん。
いい墓地は高いらしいけどね。って、何の話だ???


そんなこんなで来週から2週間の帰国です。
日本に残してきた家財の始末が主な作業。
段ボールの山を相手に肉体労働、腰を痛めないようにしなきゃな。
退職に伴って日本の健保から脱退しちゃったから
日本の医者にかかると全額自己負担なんだ。
荷物の処理の合間には生命保険屋さんに会って、
銀行屋さんに会って、運送屋さんに電話をして、
知らない人と話をするのが大の苦手な私にとっては
ちょっと地獄な2週間。
でも、保険屋さんも銀行屋さんも、みんな日本語が通じるんだよね。
なんとかなるさ♪
(こう考えられるようになったのも、ダラス生活での収穫。)


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