日刊つん太 2005年1〜3月(代理執筆・由里)

最古(2000年11〜12月)//2004年10〜12月//2005年4〜6月//最新(2014年)の日刊つん太へ
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3月31日(木)
メリーランド州ボルチモアで蟹を食べ、
デラウエア経由でペンシルバニアはフィラデルフィアへ。
州境へ向かう高速道に迷い込み・降り損ね、思いがけずニュージャージーの地面も踏む。
由里さんの50州めぐり、これで22州。

迷子になったおかげで夕食が遅れ、普段なら確実に不機嫌になる私なのだけど
幸いなことに東海岸とダラスには1時間の時差がある。
時計は8時だけど私の胃袋はまだ7時だから、そんなに激しくは飢えてないの。
東への旅行の方が、だからちょっぴりラク。
(西海岸に旅行したら、5時半頃に空腹で機嫌悪くなるもんな〜)


左:ボルチモア名物の蟹に喧嘩を売る、ボストンのロブスター五右衛門。
右:ニュージャージー、滞在時間15分弱。道端で車を停めてたった10秒だけ地に足をつけてみる。


3月30日(水)
本当なら、 …少なくとも秋頃にたてていた計画では、
今頃、私は日本の春を満喫しているはずだった。
柴又で草団子を食べて、京都に行って筍を食べているはずだった。
でも、正月に予定外の帰国を余儀なくされちゃったから。
そんで、今年の年末もまた帰国しなきゃならないことが確定しちゃったから。
だから春の帰国は中止になった。
予算が無いから。夫の有給休暇も足りないから。
桜餅も苺大福も2007年の春、またはそれ以降までお預け。くすん。
筍、食べたかったな。

せめてもの慰めに、ワシントンはポトマック川まで花見に行ってきます。
航空博物館に行って、自然史博物館にも行って、
メリーランドで蟹食べて、フィラデルフィアでチーズステーキ食べて、
ハーシーの工場見学できるかなあ?
キャラクターグッズとしてのキスチョコは大好きだけど、ハーシーの味は実は少々苦手な私。
工場で無料試食ができてもあんまり嬉しく無いな。
お腹のアブラミを思えば、試食できない方が幸せかもだけど^^
4泊5日の旅、楽しんで来まっす♪


3月29日(火)
夫の歯科治療が終わり、晴れて「何でも食える」身になったので
待ってましたとばかりに草大福を解凍する。
お彼岸に牡丹餅こさえるついでに潰して捏ねて丸めておいたのさ。
運悪くというか運良くというか、ちょうど片栗粉を切らしていたので
賞味期限切れ食品の在庫一掃も兼ねて一昨年買った鶯黄粉を手粉に使ったから
大福だか草餅だか何だか良くわからない代物になっちゃったけど
とりあえず和菓子なことだけは間違い無い。
もぎゅもぎゅ。おいし。
3月28日(月)
わはは、化学だなあ。
台所の流しの、いくら重曹でこすっても落ちなかった茶色い硬い汚れが
お酢をかけたらたちまち溶けて消えちゃった。
水の中の鉱質のかたまりだったのね。
蛇口の水垢も酢水でこすったら見事にピカピカ。
直接口に入る水が出てくる場所だから妙な薬剤は使えなくて困っていたのだけど
お酢だったらほとんど安心。
酸と蛇口の金属が反応して変な錆が出るのは心配だけどね。
でも、こんなことにお多福酢を使っちゃうのは勿体無いぞ。
カリフォルニアから大事に抱えてきた京都の千鳥酢よりはマシだけどさ。
掃除用ならN社の合成酢で十分、今度中華屋に行ったら1本買ってこよ。
3月27日(日) 復活祭
朝食屋さんで「ハワイアン・パンケーキ」を頼んだ。
刻みパイナップルの入ったパンケーキに、トロピカル・シロップがついてくるの。
なんとなあく「ハワイアン・パンチ」の青いシロップを想像して怯えてたのだけど
オレンジとパイナップル(かな?)の黄色っぽいシロップだった。
ちょっと安心。
でも、そのシロップをたっっぷしと回し掛けたパンケーキをパクリと食べて…げげ。
洗剤の味がするぅっ!
シロップに洗剤が混入したとか言うアブナイ話でなく
うちで今使ってる洗剤の着香料が、このシロップと同じ香りなのだ。
だから'洗剤は無臭の物を使いたいのにぃ。
洗剤味のパンケーキはとても悲しかった。
夫のオムレツを分けて貰えたのが救い。
3月26日(土)
日本で「ピカタ」つったら、卵の衣をつけて焼いた肉だよなあ。
今まで何度か、ピカタを頼んだのに全然違う料理が出てきて首を傾げていたのだけど
今日、ようやく分った…
アメリカでピカタつったら、レモンバタと白ワインで仕上げた皿のことらしい。
いったいどっちが本来のピカタなんだろう?
卵をつけて焼いてレモンとワインで仕上げる料理なのかしら。
前半部分だけが日本に伝わり、アメリカにはソースだけが来たのかな。
いつかイタリアに行けたなら、きっと必ず本物のピカタを注文してこの謎を解くぞ。
でもイタリアでも○○地方では××だけど凸凹地方では####、なんてことがあったりして。
そしたら1週間の観光旅行じゃ手におえないや。
望む、2〜3ヶ月の欧州出張・奥さんつき。
3月25日(金) Good Friday
グレープフルーツとラズベリー、ザクロを買った。
あいや、果物屋さんでじゃなく。園芸屋さんで。
グレープフルーツ、10センチ径くらいのが40個以上採れないと採算が合わないけど。
楽しめたらそれでいいんだい。
ザクロ、万が一採算あうほど収穫できちゃったら持て余して困るもんね。
数粒しゃぶれれば大満足さ。

グレープフルーツ以上に心ひかれたのはキウイ・パパイヤ・マンゴー。
スターフルーツ、ドラゴンフルーツ、ライチー・龍眼、グァバにパッション、バナナもあったぞ。
でも、さすが熱帯植物。ダラスでも屋外での越冬は難しいみたいなので諦めた。
いつか庭に大きな温室を作ったら、きっと必ずフェイジョアを植えるぞっ。


3月24日(木)
今、磨き物の神様が降臨してきている。
12日間かけ、ガス台の汁受け皿4枚と五徳3つを磨き上げた。
買ったときより綺麗かも。
ふふん、世界一の美五徳にメンデレーエフ様の力なんか要らないぞ。ミルクも不用だ。
必要なのは重曹だけ。12日で1箱をカラにした。
残る1つの五徳も水晶のように磨くため、冷蔵庫に脱臭剤として入れてあった重曹を出してくる。
…おおおっ、なんだこりゃ。汚れ落ちが違う。
流しの窓辺で湿気を吸いながら日光浴してた重曹じゃやっぱり効力薄いのね。
今後は掃除用重曹も冷蔵保存して、流しには小瓶に分けたのを置こうっと。

脱臭用重曹を掃除用に取られてしまったので、製菓用の重曹を脱臭剤におろす。
で、明日の朝食ケーキは、先週買ってきたばかりの新しい重曹で焼く。
おおお、よく膨らむわ。凄い凄い。
製菓の重曹もケチケチせんと常に新しいのを使った方がいいな。
ちょっと古くなった重曹はじゃかすか掃除に使っちゃおう。
排水溝にどぱっとあけて排水管が綺麗になるんだよっと♪


3月23日(水)
歯医者。
半年前、最初の診察日には専属通訳(←夫)にずっと付き添ってもらっての治療だったが
2度、3度と通ううち、だいたい様子はわかってきた。
「口を開けろ」「口を閉じろ」「噛め」の3つだけ解ればなんとかなる。
それなら通訳は不用だ。
夫には待合室に控えていて貰うようになった。
やがて「何かあったら電話するから大丈夫」と先生に言われ夫は自宅待機するようになり。
で、先生がゆっくりゆっくり繰り返し話してくれるから
結果的には電話通訳も緊急出頭も全く必要なく
「かぶせ物の素材は何にするか」なんて選択も自分で処理できちゃったさ。
少しずつだけど、でも着実に進歩するワタクシ。
運転できないから自力通院はまだできないけれどもさ。

して、本日は半年毎の検診&お掃除。
すぐ済むから家に戻るのは時間の無駄だという判断で、夫は久々に待合室待機。
本当にすぐの予定で、暇つぶし用の雑誌も何も持たずに来たのに…のに。
「この間埋めたこの歯、なんとな〜く気に入らない、やり直そう♪」と、予定外の工事を始める先生。
夫、1時間もぼけ〜〜〜っと待ちぼうけ。
お気の毒さま^^


3月22日(火)
一昨日、中華スーパーで冷凍の鯖を買った。
かなり前、初めて買った冷凍鯖が恐ろしく不味かったので
以来鯖は水煮缶しか使っていなかったのだけど
今回見つけた鯖は日本産。きっと大丈夫。(前回の鯖は韓国産)
で、今日の夕飯は、何ヶ月も前から食べたくて食べたくて食べたくて堪らずにいた鯖の竜田揚げ。
冷めても美味しい竜田揚げ、でも揚げたての熱々はまた特別。
油が切れるのももどかしく、口に運ぶ。噛む。飲み込む。
……骨が刺さった。
ほろりと柔らかな骨の水煮の鯖缶・鮭缶と
「皮なし・骨なし」の冷凍切り身魚しか食べてなかったもんな最近。
魚には骨があるってことを完璧に忘れていたよ。
日本人として、あまりに情け無い。
ってか、口に入れる前に、衣付けて揚げる作業中に気付けよ骨にさぁ…
3月21日(月)
去年、たった2つだけ実のついた庭のイチジク。
1個は収穫を目前に鳥に突付き落とされて、結局1個しか食べられなかった私のイチジク。
春になっても葉の出る気配が無く、風で折れた枝は中がスカスカで命が巡っているようには見えない。
越冬に失敗して枯れてしまったらしい。しくしく。
結構大きな樹なので掘り返して引っこ抜くのも結構な作業だ、面倒なので放置していたのだけど
今朝久しぶりに様子を見に出たら、いつの間にか葉が2枚ついていた。
ありゃりゃ、生きてたんですか。
早まって処理を急がなくて良かった…。
今年はいくつ食べられるかな。
3月20日(日)
今、ダラスの映画館で日本映画をやっている。
夫が観に行くと言うので、私もその気になって予習する。
もし英語吹き替えだと予備知識無しに理解できないからね。

話の筋、背景を調べていたら、だんだん暗〜く淀んできた。
どうやら実話をもとにした作品らしい。
母親に置き去られた兄妹の中で起きた殺人事件。
…駄目だ。これは私、気分悪くなりそうだ。
たぶん、真ん中の女の子〜兄ちゃんに妹を殺された子〜あたりに妙に感情移入して
たぶん、私、神経参っちゃうだろう。
なので、せっかくの邦画だけど私は棄権。
夫が映画を観ている間、私は近くの本屋でぶらぶらしていた。
次は初夏…ハウルが来たら絶対行くぞ!
(来年、もしも笑う大天使全米公開になったら毎日通う。
でもたぶん来ないだろうから、こっちから観に行く他ない…)


3月19日(土)
パン屋さんでフレンチトーストを頼む。
…オムレツやホットサンドと鉄板を共用しているんだろう。
玉葱の味のするフレンチトーストだった。
しかも中が完璧に生。
突っ返してきちんと焼けた新品を貰うとか、「食う気が失せた、金返せ」とかもアリ。
でも、私の選択は「腹立てながら全部食う、
そしてこの恨みは決して忘れず、もうこの店には来ない」。
パンは美味しいんだけどねえ…
3月18日(金)
復活祭目前、兎さんクッキーを焼く。
今回使ったのは、やや下膨れの顔に直立2本耳の型。
もともと買ったときは真ん丸の顔だったんだけどもね。
ブルーナーのうさこちゃんに似せて型をわざわざ歪めちゃったのだ。
爪楊枝の先につけたココアの粉で点目とバッテン口を描いてみる。
天板いっぱいに小さなうさこちゃんがズラリ並んで、ああ、かぁいい♪
だけど、このままじゃ少しつまらない。もう少し手を加えたい。
目つきをちょっと凶悪にしてやる。
額から口元に大きな傷を描き加える。
最後の仕上げ、目の下ににブルーベリーの汁で隈をつけてやる。
サイバラ理恵子の「みっひー」の出来上がり。
普段、私の菓子を(どんな凄まじい失敗作でも)文句言わずに平らげてくれる夫が
「お願いだからやめて…食欲失せる…」と泣いた。
わはは、わはは。
次はハロウィンに「きっちー」を作ろうかな?
3月17日(木)
うん。車麩のカツは、面倒でも一度だしで煮てから揚げたほうが美味い♪
参考にしたのは精進料理の本だから昆布出汁だけど、私は鰹出汁。
衣には卵を使っちゃうもんね。そんで、こないだ魚を揚げた油で揚げるんだ。
別に精進でお麩を食べるわけじゃ無いから問題無しよ。

でもこの精進の本、何でだかパン粉は使ってるんだよ。
卵を含まないパン粉も確かにあるけどさ…含むのも多いはず。
そもそも厳密な菜食の人って、イーストも駄目なんじゃないっけ?
…あまり気にしない方が幸せかな。

この本の途中に一見本文風の擬態をして潜り込んでる乾物屋の広告、
大きく「からだにやさしい精進料理」とか書いてるくせに
商品写真によくよく目を凝らすと「かつおと昆布の液体だし付き」だったり。
精進って、変。


3月16日(水)
ユニバーサルだか何だか知らないけどさ
刷新する度に重くなる一方の朝日コムって何?
無料で読まして貰ってるんだ、あまり文句は言いたくないけど
速報ニュースの画面が出るのに、下手すりゃ1分以上もかかる。
全然「速報」じゃないじゃん。
見出しの「トラベル」「シアター」「サイエンス」って何?なんで「旅」「科学」じゃいけないの?
そろそろ朝日と縁切ろうかな。
築地の朝日本社には足を向けて寝られないくらいの大恩があるんだけどね
でもこのサイトはひどすぎる。
かてて、読売や毎日がこれよりマシかと言ったら全然そうじゃないし
日経と赤旗と北日本新聞だけじゃ用が済まないし
いっそ日本のニュースは一切読まないことにしようかな。
なに、インタネットがうちに来る前の生活に戻るだけのことだ。
大きな地震や原発事故並みの重要ニュースなら「国際ニュース」としてこっちに届くしさ?
とりあえず、私のパソのIEのホームを朝日に設定していたのを解除してみる。
さらば朝日。
3月15日(火)
先週末、とある朝食屋で「ニューオリンズ フレンチトースト」なる物を食べた。
メニューには詳しい説明が何も無い。
だからそれがどんな食物なのか、皿が運ばれてこなけりゃ分らない。
どきどき待ちながら、あれこれ想像してみる。
ニューオリンズと言ったら、つん太の愛した「ベニエ」の町だ。
(つん太の旅行記ニューオリンズ 〜ワニと揚げドーナツの旅〜 参照)
てことは。
卵液に浸したパンを油で揚げて粉砂糖を振った物かもしれない。
正確にはそれだと「トースト」じゃなくなっちゃうけど、細かいことは気にしない。
あるいは、ドーナツ生地でいったんベニエを揚げてから、卵液に浸してフライパンで焼いた物かも。
甘そうだなあ、くどそうだなあ、でも美味しそうだ、わくわく!
…でも、やがて運ばれてきたのは、私が考えていたどちらでもなかった。
斜めに切ったただのフランスパンで作ったただのフレンチトースト。
なんとなく期待外れでしょげる私。
卵液の染み具合とか焼き加減とか甘さとかは見事に私好みでとても美味しかったんだけどもね。

して、その謎の「ニューオリンズ」風のことをかれこれ10日間もぐずぐずと考え続けていて
今日、唐突に気付いた。
フランスパンだからニューオリンズなんだ!
ニューオリンズはフランスに統治された町だから。
名物料理にもフランス料理の流れを汲むものがいろいろあって。
手頃なところではPo-Boyなんてサンドイッチはフランスパンで作るんだよな。
だからフランスパンのフレンチトーストがニューオリンズなんだ…たぶん。
ニューオリンズに、ニューオリンズ風フレンチトーストって存在するのかな。
この前は3泊もしたのに、朝食は4回ともベニエ。他の物は食べてない、メニューも見てないんだ。
ニューオリンズは車で行ってもすぐの距離だから、いつかフレンチトースト探索に行ってみたいな。
(行く行く行く行く行く!!! by拓)
(わ、突然沸くなよっ)


3月14日(月)
ちょっぴり気が早いけど、梨も咲いたし、今日はお花見気分で桜餅作成。
道明寺の関西桜餅を1個、和風クレープの関東桜餅を1個。
冷凍サクランボを解凍した汁で道明寺粉とクレープを染める。
んん、やっぱり食紅の方が綺麗だ。
道明寺は渋い桜色でそれなりにいい雰囲気だけど
クレープは焼いたら茶色くなっちゃった。
でも、味は上等さ。

関東桜餅を焼くのに玉子焼き鍋を出したから
ついでについでに桜葉を刻み込んだ洋風クレープも焼いちゃった。
濾し餡を塗って、重ねて、
着色料を取ったカスのサクランボを即席ジャムにして塗って、重ねて、
4段に重ねたのを4つに切ってまた重ね、
16層の桜のミルクレープさっ。
桜餅と両方は食べられないから、こいつは冷凍。
食べるのが楽しみ。


3月13日(日)
干し筍と信じて買った干しキヌガサタケの袋を仔細に調べる。
「BAMBOO SHOOT」と書かれたシールの下に、何か文字が隠れているのを発見し
光に透かして文字列を読み取る。
「BAMBOO FUNGUS」
元の表記は正しく「菌」だったのか。何故それが「芽」に書き換えられた?
か〜なり腹が立つ。
だから中国人は!!! などと言う気はないぞ。
こないだ買ってきた日本のうどんの栄養成分表記が明らかに嘘800なのを見つけてしまった直後だもん。
乾麺の重量と茹でて水を含んだ麺の重量とを混同してる。
単純な間違いなのか、低カロリーな健康食品を装いたいための悪質な偽表示なのかは分らないけど。
このカロリー信じて馬鹿食いして今以上に太ったら訴えてやるからね。
中国人相手に喧嘩する気はないけど、相手が日本人なら。
今は腹が立ち過ぎていて自分を抑制できないから危険だけど
もう少し気持ちが落ち着いたら抗議のお手紙をしたためてみるつもり。
うまくいったらお詫びの手紙と一緒に蕎麦素麺冷麦詰め合わせ1年分くらい貰えるかも♪
3月12日(土)
うちの前の梨、開花。
だから我が家は今日から春。
3月11日(金)
今年も軒先にハチが巣を掛けにやって来た。
今年もホースで水かけまくりの夏になるんだなあ。
襲われないことを願う。
3月10日(木)
咳が止まらない。
単なる風邪にしちゃあ、ちょっと変。
咳以外には症状が何も無いから、日常生活にはたいして影響無いけど
夜中にゴホゴホ止まらなくなるのが辛いな。
私自身の身体は平気なのだけど、夫が起きちゃうんだよね、申し訳なくて。
…?でじゃぶ。
前にもこんなことがあったような。
あのときは咳してたのは夫、起こされたのは私だったけど。
あんまり咳がひどいんで医者に行ったらアレルギー、軽い喘息って言われて
ひょっとして私もアレルギーですかい。
アレルゲンは家の埃ですかい。
楽しい台所仕事にかまけ、最近まるっきり家の掃除してないもんなあ^^
春の大掃除、してもらおっかな。
(私はしない!だって掃除して埃たてたらもっと咳き込むもん。
だから掃除の間、台所用品屋さんに避難してるのさ♪)
3月9日(水)
干し筍があまりに不審なんで、ちょいと調べる。
…ぶう。
「竹笙」って、筍じゃないじゃん。キヌガサタケだって。
アミガサタケと評した夫は割かし正しかった訳だ。
高級食材らしいけど、私の口には合わない。私が食べたかったのは筍なんだ。
そりゃ、パンダの絵を見て筍と思い込んだのは私の過失だよ。
でも、英語で「BAMBOO SHOOT」て明記してあるじゃん!
騙されたよお。
不当表示だもん。返品できるかな。
でも、中国人相手にけんかして勝てる自信はない。
悲しく泣き寝入り。くすん。
3月8日(火)
買ったばかりの干し筍を早速戻して高野豆腐と煮き合わせてみる。
いくら「生」と「干し」が違うたって…これ、筍じゃないでしょ。
「内臓系の食感?」「見た目は網脂」「アミガサタケってこんなじゃないっけ?」と
夫と2人で首ひねりつつ食べる。
味付けの加減が分からなかったせいもあるけど、とにかく美味しくない。
乾燥状態で300g、無理矢理詰め込んで半ガロン≒1.9リットルの密閉容器2つ分。
どうやって食べ切ればいいんだこれ。
食べ物を捨てられない性格が悲しく恨めしい。
3月7日(月)
春になったので、最近は毎週末に園芸店通い。
昨日は今年の植木の第1段、白桃を買ってきた。
甘くて汁気たっぷりの実が成るよ、と説明がついていた。
桃栗3年柿8年が待ちきれない。
とりあえず、甘い実の成るオマジナイ、白い鳥と赤い鳥とを埋めようか。
3年後の夏、まだこの家に住んでいる保障はないけども。

あとは衝動買いの芽キャベツを1鉢。オリーブを1鉢。
オリーブって、金木犀と近種の木なんだぞ。(昨秋に植物園で学んだばかり)
とっても甘く優しい香りがするの。
トイレの芳香剤、などという形容も可能なわけだけども、まあ。
せっかくオリーブ植えたから、隣には梅竹松も植えたい。玉葱畑を作りたい。
(↑万が一にも元ネタ分る方がいらしたら、是非ご連絡ください)


3月6日(日)
夜、ちょっと油断して大きなブリトーに齧り付いたら
夫の仮の前歯がぽろりと取れた。
なんだか間抜けな顔だぞ、わはは。
取れた歯はちり紙に包んで大事に家まで持ち帰り
歯医者で貰った応急処置用の白いチューブを使って自分で修繕。
商標名PoliGrip …どっかで聞いた事のある名だな。
やってる事は結局同じなんだけど。
3月5日(土)
かぁいいパンダちゃんが笹を齧ってる絵のついた包装に惹かれ
中華スーパーで、乾燥筍を衝動買い。
とってもフワフワ…どうやったらあの筍がこんなになるんだろ?
干椎茸は生椎茸と同じには扱えないし、切干大根は水で戻しても生大根にならないし、
干葡萄だって鯵の干物だって元の葡萄や鯵とは別物だし、
干し筍もきっと筍とは違う味の食べ物なんだろうけど
でもきっと美味しいだろう。
順序が逆なような気はするけど、美味しいレシピを探すぞぉっと♪
3月4日(金)
「お菓子に使いたいのですが、粉末アーモンド(アーモンドプードル)が見つかりません、どこにありますか」
在外邦人系の質問相談掲示板に、「またかよ」って程頻繁に現れる質問の1つ。
確かに、日本のスーパーの製菓コーナーなら大抵あったアレ、この国では滅多に見かけない。
粒アーモンド、薄切りアーモンドなら巨大な袋で売ってるけれど。
決して、アメリカ人が粉アーモンドを食べない訳ではない。
アーモンドのマカロンとかアーモンド生地の桃ケーキとか
ダラスで買ったアメリカの製菓の本にもアーモンドのお菓子はたくさん載ってる。
粉アーモンドを売って無いのにどうやってマカロンを焼くかって。
そりゃ、粒アーモンドを自分で粉砕するんである。
何も汗水たらして石臼で挽く訳でなく
どこのご家庭にもあるフードプロセッサーでガーッと数秒。新鮮な粉アーモンドができあがりっと。
変な混ぜ物のある可能性のある粉アーモンドを買う必要がどこにある??ということのようだ。

うちにはまだフードプロセッサは無い。
でも、こないだ、電動コーヒー挽きを買った。
2人分のお菓子のアーモンド程度ならこれで十分。
今日はアーモンドのプレッツェルを焼いてみた。
ふふふ、良い香り。
でも、コーヒー挽きは容量が小さい上に洗えないから、ごくごく限られた食品しか粉砕できない。
玉葱や大蒜のみじん切りに使えない、生パン粉の作成も無理、
練り胡麻の作成も夫に禁止されてしまった。
朝のコーヒーに胡麻の残り香はあんまし嬉しくなもんな。
まる洗いできる本物の大容量フードプロセッサが欲しい。
大豆を挽いて生湯葉とおからを作るんだ。
現在下調べ中。


3月3日(木)
結局作った草団子。
前歯でちぎらずとも口に入るよう小さく小さく作って
奥歯でそーっと噛んで貰う。
ちょっち情け無いな。

雛祭りだからちらし寿司、なんて安易な献立はたてたくない。
でも、雛祭りでもなきゃ寿司なんて面倒な物は作らんってのも事実。
一念発起で高野豆腐を煮き、干瓢と椎茸を煮き、卵を焼く。
手間は掛かるけど、難しい部品は無いのが有難い。
問題は肝心の寿司飯。
今更いうまでも無い、寿司飯ってのは酢の分だけ水分を控えて炊く訳だけど
私の家のご飯はもともと水が少ない、硬いご飯なんだ。
小学校の家庭科で親に教わった通りの「ごはんのたきかた」を提出したら
「この水加減は間違っている」とやり直しを命じられた位。
これ以上水を減らしたら、ご飯、炊けないってば。
研いだお米に水を加えず空炒りするようになってしまう。
無茶苦茶だ。
結局今日も上手な寿司飯はできず
ああそうか、炊かずに蒸せばいいのかな。
来年の節分にはスチームド・ライスの寿司を巻いてみよう。

大根を菱型に切って、厚さを三等分して、上の1枚は冷凍クランベリを潰した汁で桃色に染める。
下の1枚は草団子の蓬の戻し汁を再利用して青く染める。
まるごと食べられる菱大根。
お雛様も仰天してらっさるかもな。


3月2日(水)
以前、埼玉の北の方に、通算1年9ヶ月住んだことがある。
その町には「ゼリーフライ」という名物食品があった。
最初にその名を聞いたときは「アイスクリームの天麩羅」みたいな物を想像したのだけど
実はそれはゼラチンも寒天も入ってない、ゼリーとは無関係な食品なのだった。
おからを少量のジャガイモでまとめて揚げたもので
食感がゼリーに似てるからゼリーフライなのだと噂に聞いた。
このモサモサのどこがゼリーに似てるんだぁ?と非常に疑問に思ったことをよく覚えている。
油ベタベタ、ソースベチャベチャ、そんなに美味しいものではなかったけれど
その町が、…より正確には、その町で暮していた時代のことが、時折とても懐かしく思えて
そんなとき、あのゼリーフライも無性に恋しいのだ。
今もそう。あのゼリーフライをもう1度食べたくてたまらない。
でも、80円のゼリーフライを食べに行くには埼玉は遠すぎる。
だけど幸い。今、手元には乾燥おからがある。作るだ♪!
思い立ったが吉日、パソをパコパコと叩く。
あの町に住んでた当時、どんなに調べてもわからなかったレシピが
ほんの3分で手に入っちゃったよ。
インタネットってのは便利だね。
で、今日の晩飯は早速ぜりーフライ。
残念ながら出来上がりは単なるおからコロッケ、懐かしのゼリーフライとは程遠い物になってしまったけど
失敗の原因はいくつか思い当たるフシがあるから、そこを改良してもう1度挑戦するつもり。
いつか1度、本物を食べに帰りたいな。
3月1日(火)
結局、鶯餅を作れずに3月。くすん。
鶯きな粉、冷凍してあったとは言え、もう1年2ヶ月になっちゃったな。
来年の2月までは、さすがに置いておけないかな。
狂い鳴きの鶯でも作ろうか。


2月28日(月)
今、夫の工事中の前歯は仮の詰め物が入っている状態。
変な物を噛むと取れてしまいそうで怖いと言う。
なので今年の雛祭りには草餅草団子が作れない。
でも、何かしたい。せずにはいられない。
…そうだ、お正月に食べられなかった特製お餅が冷凍庫に眠ってる。
そいつを賽の目に刻み、油で揚げて蜜を絡めて雛あられだ。
半量には貴重な抹茶もまぶしたぞ。
本当は赤白緑に染めたかったけど、赤は適当な色素が見つからなかったの。
昆布や煮干やナッツと合わせてつまみにするならトンガラシの赤もいいな。
その場合は緑は青海苔かな。黄色いカレー粉も美味しそうだ。
でもお雛様はきっと甘い方がお好きでらっさるだろうから、それはまたの機会に。
(どうせお餅はまだ大量にあるんだ)

本当は、3月に入ってから作りたかった雛あられ。
でも、今日の晩飯が魚の揚げ物なんだもの。
魚臭い油であられを揚げるのはいやだもん、しゃーないわ。
できたあられは、お雛様に3時間半だけお供えして、湿気ないうちにさっさと食べた。
美味しかった。
来年は干飯を作って米粒の雛あられをこさえるぞ♪
(夫は「自宅でポン菓子を作る方法」を考えてるみたいだけど、いっくらなんでもそりゃ無理でしょう^^)


2月27日(日)
王蟲は「OHMU」なのであった。
夫の「Worm由来説」はハズレだったわけだな。
もしかしたら宮崎の意図が訳者に伝わらなかっただけかもだけど。
腐海は単に「jungle 」で、大ばば様は「Obaba」なのだった。
さ、もう1回みるぞ。
2月26日(土)
ざりがにの復讐。
今日は店に入る前に、案内係の人に「ざりがに、ある?」と確認を取った。
あると言われて安心して席に着き、頼んだ飲み物が届いたところでザリガニを注文。
…給仕のお姉ちゃんに「ない」と言われた。そんなーっっっ。
納得いかず、「さっきはあると言われた」と食い下がる夫。
いくら文句たれても無い物は無いだろうけど
私達がザリガニを目的に来店したことをきっちり相手に分らせないと。
ザリがないなら、場合によっちゃ何も食べずに帰るぞ。
その場合、悪いのは入り口で誤った情報を案内した店側なのだもの、
すでに口つけちゃったコーヒーとアイスティの料金は払わないからねっ、だ。
…そこまで言う前に、給仕のお姉ちゃんが「もう1回確認してくるねっ」と厨房に戻り
結局の所は全てそのお姉ちゃんの勘違い、めでたくザリにあり付けたのだった。
めでたしめでたし。
いつかは本場ニューオリンズに食べに行きたいな。
2月25日(金)
虫の居所の悪い日は、ビール瓶で鶏胸肉を叩きのめす。
イライラは肉にだけぶつけよう。食器や壁や額縁に当たっちゃいかん。
えいやえいや。
叩いて叩いて紙のように薄くなった肉でブロッコリとチーズを巻いて焼く予定だったのに
かなり溜まっていたようだ、気が済むまで叩いたら肉は紙で無く擂り身になっていた。
しゃーない、その肉は私の昼飯用に加熱冷凍。改めてもう1枚の肉を叩き直す。
さすがに手が疲れたけど、気分はすっきり。
お肉もおいしかった。

2月24日(木)
寒いので、おでんを作ろうと思った。
残念ながら練り物の在庫は竹輪しかないけど
大根、卵、蒟蒻さえあれば十分幸せ。
アブラゲはあるから、挽肉詰めて一緒に煮てもいいし。
でも、冷蔵庫を開けたら肝心の卵が2個しか無い。
1個は明日絶対に必要な分だから
今日使えるのは1個だけ。
おでんの卵が夫と2人で半分ずつじゃかなり悲しい。
なのでおでんは中止、玉葱と人参、セロリも入れてポトフにした。
ことこと煮込んで、鍋ごと食卓に出す。
おたまですくったら、おでんになるはずだった蒟蒻が出てきた。
粒マスタード縫って食べたらうまかった。
2月23日(水)
「おかあさんといっしょ」の弘道お兄さん、交代かぁ。
瀬戸口清文お兄さんほど好きではなかったけど
それでも日本では毎日一緒に「あ・い・うー」を踊ってたんだ、名残惜しいよ。
タリ・キヨコさんも引退ですか。
週間こどもニュースの池上パパも卒業だって言うし
どんどん私の知らないNHKになっていってしまうんだな。

年頭に帰国したときに観たテレビにも、懐かしく思える顔が全然なかった。
ニュースのアナウンサーも、天気予報のおじさんも、みんな私の知らない人になっちゃって。
なんとなく寂しい。


2月22日(火)
『風の谷のナウシカ』のDVD、本日よーやくアメリカで発売開始!
テレビから録画したコマーシャル入りまくりのビデオなら日本から持って来てるけど
やっぱりちゃんとしたのが見たいよ。
だから、とっても嬉しい。
もう通販で申し込みを済ませてあるので
たぶん数日中には届くはず。
楽しみ楽しみ。

DVDは日英二ヶ国語の音声に英語字幕つき。
まず最初に日本語音声でしっかり楽しんだ後は
お勉強も兼ねて英語音声+字幕で観るつもりでいる。
お勉強てったって、半分は興味みたいな物。
「その者蒼き衣をまといて…」なんて古語っぽい言い回し、英語だとどうなるんだろう?
シェイクスピア英語みたいなのが出てきちゃうのかな。
もひとつ気になってるのが「王蟲」の訳。
キングなんたら、てウルトラ怪獣みたいな名前にされちゃうのか
そいともそのままOMUになるのか。
…と言ったら、夫が「Wormじゃないの?」と意見を出した。
あらま、良く似た音で意味も通じる。すてきな偶然。
「いや、最初からその意味をかけてオームって名前にしたと思うけど?」
…どっしぇー。ナウシカと出会って20年、王蟲=Wormなんて1度も考えたこと無かったわ。
(当時はWormなんて単語知らなかったけど)
また1つ賢くなった。(夫の推論が合ってるという保障はないけどもね)
さて、問題のブツはいつ配達されるかな。
それまで、火垂とパンダとトトロとKIKIを流しっ放しにして気分盛り上げてよ〜っと♪


2月21日(月)
またもや我が家の室外温度計が暴走。
朝9時46分に112.5度(≒摂氏44.7度)を計測してしまった。
民間気象情報会社提供によるダラスの本日の最高気温は81.6度、
朝10時頃はまだ70.2度しかなかったことになってる。
ダラスたって広いから、その会社の百葉箱とうちの庭の気温とが同じなわけはないけれど
いっくらなんでも、こりゃあ嘘って一目でわかる。
たぶん、一時的に強い直射日光が当たって変な数字を示しちゃうんだろうな。
きちんと正しい場所に吊るさなくちゃな。
2月20日(日)
2月の半ば過ぎ、ザリガニがそろそろ安くなりだした。
3、4月になるともっと値下がりするけど、身が硬くなって味も下がる。
食べるんなら、今が一番お得な時期なはず。
なので今日の夜はお魚料理屋さんへ。
でも変だ、本日のオススメ黒板にザリガニが書いて無い。
給仕のお姉ちゃんに「ザリガニ無いの?」と尋ねたら、今日はもう終わっちゃったとの悲しい返事。
くすん。
じゃあ今日は帰るよ、来週また来るね、バイバイ♪って言えるようになりたいな。
かわりに頼んだ夫の鯰も私の正体不明の白身魚(鱈系?)も美味しかったけどさ。
2月19日(土)
去年の晩秋の日記。
今読み返すと自分でもちょっと分りづらい。
要約、
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その店には「茄子のRollentine」「茄子のFlorentine」という良く似た名の2つの料理がある。
両方とも、茄子にトマトソースとチーズを乗せて天火で焼いた物である。
メニューを読むと、両者の違いは法蓮草の有無にあるようだ。
「Florentine」には法蓮草が入っていると書いてあるが、Rollentineには書いて無い。
…が、実際に頼んでみるとRollentineにも法蓮草はたっぷり入っていて
前に頼んだFlorentineと全く区別が付かなかったのである。
もしかして、RとLがきちんと発音できない所為で、注文がきちんと伝わらず
2度とも同じ物(たぶんFlorentine)を食わされてたのではないか。
機会があったら確認せねば。
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今日、その店に行った。
茄子のRollentineを頼んだ。
カウンターで注文して料金を先払いする式の店である。
レジの機械を凝視していたら、やっぱり「Florentine」と表示された^^
「いや違う、私が欲しいのはRollentineだ」
「だからFlorentineだろう?」
「FlorentineじゃなくてRollentineだってば!」
「???Flollentine???」
アイスクリーム屋でバネナ(バナナ)とヴァヌラ(バニラ)で大混乱して以来の騒ぎである。
やっとの思いで注文を成立させ、疲れ果てて席に着く。
ほどなく運ばれてきたRollentineには法蓮草は入っていなかった。
前回も注文が間違っていたことが正式に確認できて大満足。
お味の方は、私にとってはFlorentineの方が美味しいです。
法蓮草の分、50セント高くなるけども。


2月18日(金)
在米5年半、未だアメリカの「カッティングボード」には馴染めずにいる。
木製にしても合成樹脂の物にしても凄まじく硬く、包丁がかわいそうになるのだ。
だから私のまな板は日本で買ってきた物。
日本製かどうかは知らない、もしかしたら中国や東南アジアからの輸入品かもだけど
仮にそうだとしても、日本輸出用に作られた品なことは確かであえう。
包丁の刃を優しく柔らかく受け止めてくれて、大量の野菜をみじんに刻んでも手が疲れない。
そのかわり、とってもヤワだ。
食器洗浄機で熱湯で洗って熱乾燥をしていると、数ヶ月で反り返って使い物にならなくなってしまう。
手洗いして自然乾燥、たま〜に日光消毒してあげたたらもっと長持ちするんだろうな。
でもメンドーなことは嫌いだもん。
消耗品と思って諦め、今日も機械でがんがん洗う。

今日のまな板は、今日おろしたばかりの新品。
剥ぎ合わせの安物だけど、一応はヒノキ材。
野菜を切って、鍋釜食器と一緒くたに洗浄機に放り込んで回して、
乾燥まで済んだのを片付けようと洗浄機の扉を開けたら
ありゃ、熱で蒸されたヒノキが信じがたいまでの芳香を放ってた。
前に数回泊まった温泉旅館のヒノキ風呂の匂い。
なんだかとっても幸せだぞ。
このまな板、まな板として使わず、風呂に浮かべて楽しもうかな。


2月17日(木)
12月半ばに投函した日本宛のホリデイカード兼年賀状が1通、今日、戻ってきてしまった。
1年間の転送期間が終了した旨のハンコがある。
そーいえば、古い公団住宅の建て替えで住所が変わったと人づてに聞いた気もする。
そのときに住所録を修正しておかなかったのは私の失敗。
でも、なんで今頃になって返ってきたんだ。
日本側の取り扱い局の消印は12月27日。もう50日も前だぜ?
…あ、そっか。
行きは航空便だったけど、帰りは船に乗ってきたわけだ。
長旅ごくろーさん。

それにしても、どう片付けようこのホリデイカード。
今から新住所を調べて出し直したってマヌケなだけだけど
捨てるのも何だか勿体無い。
幸い今年は近況報告を兼ねた手紙を同封したから、カード本体には何も書きこんでいない。
1年置いといて、今年の年末に再利用しちゃおっかな?
干支の年賀葉書じゃなくて良かった。それだと12年置いとかなきゃ使えないもん。
毎年おんなじトナカイなカードに感謝♪


2月16日(水)
昨日の夜までは普通に動いていた私の電動はぶらしが、今日、突然に電池切れした。
じ・じ・じじーーーーーっと音はするけどブラシは動かず、
ゼンマイ切れかけた玩具の自動車みたいな感じ。
いつもは1週間くらいかけて徐々に徐々に動きが鈍くなっていくから早めに充電できるのに
何で今日はこんなに突然なんだ。ぶつぶつ。
(まさか故障じゃないよな????)
取り敢えず歯ぶらしを充電器に差し込んで、でも困った、今日の歯磨きはどうしよう?
交流電源で使えるコードなんか付いてないから、充電中は歯ぶらしは使えない。
(充電器ごと持ち上げて口に突っ込むのは相当に無理だ)
ええい、しゃーない。
充電を諦め、電池の切れたままの電動歯ぶらしを手動で使う。
がしゅがしゅ。
ブラシが小さいから、しばらく前まで使ってた普通の歯ぶらしより使いやすいかも。
ブラシ小さすぎて効率は悪いけど。それに、かなり重いけど。
1日限りだからまあいいや。
明日には充電済んで、ぶぅぃぃぃぃ〜〜〜んっって元気に動いてくれるよね?
2月15日(火)
去年の2月15日は雪だった。
今日のダラスは80度超。
過去の気象記録をきっちり調べて冬服持ってダラスに旅行して来てる人が気の毒。

辰巳芳子さんの本に「風呂吹き大根の残り物を薄く切って三杯酢に一晩漬け置く」というのが出てる。
これは非っ常に美味しいのだけど、難点がある。
三杯酢漬けであるからして、冷やしたほうが美味しい。
冷蔵庫できっちり冷たくする必要はないけど、温かくない方が良い。
でも、風呂吹き大根をしようという時候なのである。
どーせ大根を食べるなら、体が芯からぬくまる薩摩汁とかの方が幸せだ。
ほんじゃあと思い、真夏にこの三杯酢大根をこさえてみたこともある。
風呂吹きなんか食べたくないから、この漬物用の大根だけをわざわざ煮いて。
…美味しくなかった。
2月にトマトを食べることに殆ど抵抗の無い私だけれど、8月の大根は煮物にはならなかった。
2月は寒いから嫌、8月は大根が美味しくないから駄目、
じゃあいったい何時作ればいいんだ大根三杯酢??
…答えは、今日のような「暑い冬の日」。
硬くしまった太い大根をじっくり茹でて、漬けて、日本で買ってきた乾燥柚子皮を砕いて散らして
あ〜、しゃ〜わせ。


2月14日(月)
抗生剤が効いて、少しは楽になった夫の歯痛。
でも朝の時点ではまだきちんと物が噛めないみたい。
…ふふふ♪
身近に病人がいるとはしゃぐ悪徳栄養士な由里さんは
なので、今日は朝から上機嫌、腕によりをかけて軟食を用意する。
南瓜を裏漉してポタージュを作り、蕪と人参とブロッコリを柔らか〜〜〜く煮込んで、
主皿はいつもより緩く捏ねた生地で鶏のハンバーグ、
くたくたに煮て刻んだ法蓮草とトマトを付け合わせ。
明日は茶碗蒸しかな、白身魚の煮つけかな、
風呂吹き大根もいいけど明日は80度を越える見込み、じゃあ煮大根の冷製だ。
明後日は湯豆腐か冷や奴、ジャガイモの味噌汁も食べたいな。
心うきうき張り切って1週間分くらいの献立を組んだのに
なんだ、夜に帰宅した夫の歯は結構普通の状態に回復してしまっていた。
…つっまんねえの!
残る歯の工事でまた痛んでくれないかな^^
2月13日(日)
私より先に通院を始めた夫の歯科治療はまだ終わらない。
二十余年前に不適切な処置をされてしまった歯を全て工事し直しているのだそうだ。
木曜にも数本の歯の根幹治療をしてきたのだが、そのあとが昨日から痛みだした。
お昼に軽食屋さんで頼んだサンドイッチの少し固めの耳を食いちぎることができずに半べそ。
仕方ないから私の巨大ベイクドポテトと交換してやった。
それなら噛まずに舌で潰せるからね。
(でも、一番美味しい焦げた皮は食べられなかった。皮だけ返して貰ってご満悦のわたくし)

私が持ち歩いてたバファリンでその痛みは抑えられたのだけど
薬が切れて飲み直す度に効いている時間が短くなってきて
夜にはもう痛くて眠れないほどの事態になってしまった。
歯の神経は二十年前に抜いてあるから、痛んでるのはもっと奥。
たぶん歯茎の中が化膿しちゃってるのだろう。
見ていてかなり気の毒。
「激しく痛みだしたときだけ服用」と処方された強い鎮痛剤と抗生剤を買ってきて飲んで
薬の作用と昨夜の睡眠不足とでそのままバタンキュウ。
運転手兼通訳の夫が昏睡状態じゃ、私も家にいるしかない。
せっかくの休日なのに、ぷんぷん。


2月12日(土)
水曜が春節だったので
新年最初の週末の今日はあちこちの中華系スーパーで獅子舞がある。
でも、ダラスの獅子舞はとっても下手糞だ。
横浜に住んでいたときに中華街で見た獅子舞とは雲泥の差である。
大根と白菜と葱を買いに中華スーパーに行く必要はあったけど
獅子舞の時間に合わせようとは思わなかった。
何時にどこの店に獅子が来るか、調べもしなかった。
して、昼飯を食い終えてから中華スーパーに行ったら
ちょうどほんの少し前に演技が終わったばかりだったらしく
獅子の被り物を脱いだ若者たちが、足は獅子のままで駐車場で昼食を取っていた。
…食っていたのは、ピザ。
なぁんか、すごく違和感があった。
例えば御神輿かつぎ終えた若者が締め込み姿でマクドナルドをぱくついてるような。
せめてせめてパンダエクスプレスのオレンジチキンにしておいて欲しかった、くすん。
(↑中華なファストフード。美味しく無いけど癖になる)
2月11日(金)
変だ、いつもの冷凍牛蒡が美味しくない。
そりゃ、香りも歯ごたえも本物の生の牛蒡に敵うわけはないけれど
金平なんかにしちゃえば結構ごまかせるし
豚汁や巻繊汁にも「無いよりはマシ」な程度でかなり重宝してたのだけど
今日の牛蒡はすさまじく筋っぽく水っぽくフニャフニャで
もしかして1度融けた?
買ってきたときにはフツーに凍っててフツーに美味しかったのだから
変質したとしたらうちの冷凍庫でだ。
帰国中に2時間程度の停電があったらしいことは時計の遅れ具合でわかっていたけど
まさか2時間でなく14時間か26時間だったのかしら。
それにしちゃ、他の肉や魚や納豆チーズ等々は無事だよな。
ううむ。
原因はどうでもいいけど、あと半袋弱の牛蒡、どう始末つけよう…
(どんなに不味くても捨てられない人)
2月10日(木)
外でいろんなチリを食べるたび、私も新しいレシピで変わったチリを作ってみようと思うのだけど
いざ「今日はチリッ」と思うと、結局はダラスで最初に買ったテキサス料理の本に出てるチリになってしまう。
今日も、そのチリ。
本に出てるより脂と肉を少なく野菜と豆とトンガラシを多く、5年半で多少の改造はなされたけど
基本はずっと同じチリ。
少し、飽きた。
日本で買った料理の本に載ってたチリには、なんと「とんかつソース」が入ってる。
1度、そいつを試してみようかなあ
2月9日(水)
歯の治療、ようやく全部終了。
なんのかんので結局5ヶ月もかかってしまった。
先生、助手さん、ありがとーございました。
また会う日までごきげんよう♪
…と言いたいけど、次の予約が来月もう入ってるんだな。
半年毎の検診と掃除。
その間にどんだけ通院して治療したかなんて関係無し、初診から半年で検診なのだ。
なんか、ぼったくられてる気がする。
自己負担無しだから財布は全く痛まないけど。

歯医者の隣にはドーナツ屋さんがあって、通院のたびにそれが気になっていた。
泣かずにいい子で治療できて偉かったねのご褒美として
全部の歯の治療が済んだら1個だけ自分に買ってあげようと思ってたのに
最終日の今日、何故かころりと忘れた。
くすん。
検診で新たな虫歯が発見されなかったら、今度こそお祝いドーナツ食べるぞ。


2月8日(火)
高かったカタツムリの殻をたった1度で用済みにしちゃうのは
なんとも口惜しく勿体無い。
どうにか綺麗に掃除しようと、大鍋の中でグラグラ煮立ててみる。
貝の奥まで熱湯が入るよう、箸でくるくる回して空気を追い出して。
…でも、もしかしてこれは逆効果?汚れを奥へ奥へと押し込んでる気もしたり。
どーせ食べない貝殻なんだから、陶器のカタツムリ型を売り出してくれないかしら。
真ん中からパカッと2つに分れて、内部が完全に露出するようなやつ。
あ、そっか、大型の貝殻パスタを使えばいいんだ。
そしたら殻ごと全部食べられる。
身の缶詰だけならそんなに無茶苦茶高くないから、今度試してみよっと。
(カタツムリの代わりにアサリ缶を使えばもっと安いけど
それじゃただのシェルパスタのボンゴレだよなあ)
2月7日(月)
去年の暮、前々から目を付けていたカタツムリの缶詰が特売になった。
大粒のカタツムリの身125g(約18匹分)と貝殻18個が組になって7ドル99。
特売になってもまだ高い。
でも、1度は食べてみたい・料理してみたいと願い続けてきた物だったから
思い切って買ってしまった。
約2ヶ月ほど台所に飾って眺めてニヤついて楽しんで
今日、そいつを料理してみた。
半分は缶の指示に従ってニンニクとパセリを練りこんだバタと一緒に殻に詰め
もう半分は、壷焼きサザエの処方を参考に味醂と醤油で味付けしてみる。
生姜を効かせて、七味を振って、葱も少々。
カタツムリ用の窪みのついた焼き皿なんか勿論持ってないから
ジャガイモを茹で潰して皿に敷き、そこに殻を埋めるように並べて、っと。
天火で焼くこと十数分、ぐつぐつとバタが煮立って、なんだか美味しそうな香りがのぼってきて
うはは、しゃーわせ♪
初めて食べるカタツムリ、実はちょっぴりゲテかと心配だったのだけど
食べてみたらば何のことはないフツーの貝類と同じ種類の味で
夫はニンニクバタのカタツムリが気に入り
私はどちらかと言えば生姜醤油の和風カタツムリが美味しく
1ダース半、綺麗にぺろりと食べちゃったのだった。
あれなら、また買ってもいいな。
その前にカエルに挑戦しなきゃ。
バッファローと、兎も。

さて、私の持ってる料理の本にもカタツムリの天火焼きは載っていて
そこには「殻は中まで綺麗に洗って完全に乾かせば長期保存・再利用可能」とあるのだけど
巻貝ですぜ?どうやって内部を完全に綺麗にするんだろう。
洗っても洗っても中からパセリの破片が出てくるし
どんなに頑張ってもバタのベタベタが取れないし
某『I家の食卓』とやらで、「カタツムリの殻を綺麗に洗う裏ワザ」とかやってないかしらね??


2月6日(日)
鶯餅の形って、アメリカンフットボールの球の形と似てないか?
似てる似てる。
とゆーことで、スーパーボウル…全米プロアメフトの決勝戦の本日は
鶯餅ならぬアメフト餅をこさえる。
鶯きな粉のかわりに普通のきな粉とシナモンを振って
干し林檎を刻んで球の縫い目模様をつけて。
夫はテレビ観戦に夢中だから、今口に入れた菓子がどんな形かなんて気にしちゃいない。
完璧に私の自己満足。
いいんだそれで、ふん。美味しかったもんっ、だ。
唯一の問題は今日、ニセ鶯をこさえちゃったから
今年はもしかしたら本物の鶯を作れないかも、てこと。
どーして2月は28日しかなくて、あと11ヶ月待たないと次の2月が来ないんだろう???
(そりゃあ2月が67日あって4ヵ月後にまた2月になっちゃったなら
水羊羹や栗饅頭を食べられないからさ、なんだけどね)
2月5日(土)
ただ、食後にちょっぴり甘い物が欲しくてアイスクリーム頼んだだけなのに
何で3色アイスが3玉も出てくるんだよっ。
1玉が私のゲンコツ両手分くらいあるの。
夫と2人で突っついて、でも半分くらいで夫はペースダウン。
私は頑張ったけど、2玉半くらいで喉の奥がアイスを拒絶し始めて飲み込めなくなった。
ああ、つん太がいたらなあ。狂喜乱舞しながらグラスの中に飛び込んだろうに。
気が向いたら、アイス食べに戻っておいで。
2月4日(金)
実家から借りてきた「指輪物語」のビデオを今、毎日30分くらいずつちまちまと見ている。
親がNHK衛星から録画した物なので、当然、日本語吹き替えである。
ああ、そーいう話だったのか!と今ごろよーやく理解ができて嬉しくて^^
実家には昔からハードカバーの立派な原作本があったし
今ここにも、夫が日本で買い揃えた文庫があるのだけど
どうも私は冒頭のですます調に違和感があって馴染めなくて
だから日本語訳の原作は読み進むことができずにいる。
もちろん英語版を読める力などあるわけが無く
映画の英語を聞き取ることだってできるはずがなく
今まで話はまるでチンプンカンプンだったのだ。
「わかる」って、楽しいことだなあ。
但し、例え日本語を喋ってくれても、登場人物の見分けが付かないのは英語で見た時と一緒。
黒人やアジア系の俳優を使うわけにいかなかったのは仕方ないとして
だったらせめて、簡単に区別できるように全員違う衣装にしてくれなかったのかなあ。
ぶつぶつ。
2月3日(木)
年末に買い出し旅行に行ったロサンゼルスの日系スーパーに
夫の実家の隣町の名を大書きした段ボールが山積みされていた。
中身は真空パックの水煮筍。
くいくい、と夫の袖を引っ張ってその箱を指し示してやると
夫は一瞬「へ?」という顔をした後、ふわぁっと柔らかな表情を見せた。
「産地なの?」と私。(夫の町のことは殆ど知らない私)
「うん…子供の頃、よく盗んで掘って食った」と夫。
物凄く懐かしそうな、照れくさそうな、泣いてるような笑ってるような、
今まで1度も見たことの無い不思議な顔の夫。
…正月のお雑煮とお煮しめ用に、1つ買って帰ろうかな。
最近、ダラスで売ってる真空筍は1度凍って融けたようにスカスカふにゃふにゃだし
中国製の水煮缶は特有の臭みがあって日本の煮物には使いたくない味だし
丁度いいや。
てわけで、遠路はるばるカリフォルニアから水煮筍を持ち帰り
我が家について片付けながらふと袋の表示を見たら………え。
原産国:中国、だって。
段ボールに名前のあった夫の隣町は、中国筍を加工処理してるだけだったのだ。
自分がきちんと表示確認しなかったことは棚に上げ
「あなたがっ!産地だって言うからっ!!」と吠える私。
「えええええ…知らなかった…こんな阿漕な商売やってるんだぁ」と悲しそうな夫。
なんとなぁく気まずい空気のまま筍は冷蔵庫に仕舞い込まわれ
挙句、その後の身辺の急な事情で今年は正月料理を作る事もできず
筍は、その存在自体を忘れられかけていた。

先週、蒟蒻を1つ引っ張り出したら、冷蔵庫の日本食備蓄が雪崩を起こした。
仕方無しに整理をしていて、その筍を発掘し
まあせっかくだから節分のご馳走にでもしようと決めて
今日、人参とブロッコリと煮き合わせてみた。
んまかった。
さすがカリフォルニアの日系スーパーの品は凍ってないからフニャ/スカじゃないし
筍自体は中国物でも日本で加工されただけあって臭気がないし
久しぶりに(もしかしたら今世紀初めてくらいに)筍の味のする筍だった。
大満足。
本当に夫の郷里の産物だったらもっと良かったけどね。


2月2日(水)
秋に大量にこさえた甘煮の冷凍南瓜はとても美味しい。
天火で焼いて冷凍したのも美味しい。
が、蒸し器で蒸した分はえらいこと不味いのだ。
煮たり焼いたりと較べて「焦げる」という最悪の事態になりにくいため
つい油断して加熱しすぎてしまったのがたぶん原因。
もしかしたら、南瓜自体もあまり良くなかったかな?
非常に水っぽくベチャベチャで筋が口の中に残る感じで
レンジで解凍したのをオーブントースターで焼きなおす(水分を飛ばす)と
焦げの風味も加わり、少しは食べられる味になるのだけど
でもやっぱり、美味しく無い。
南瓜は4切れを1単位として冷凍してあるのだけど
4切れの蒸し南瓜を食卓に出すと、夫は1切れしか食べない。
焼き南瓜のときはきちんと半分、2切れ食べるのに。
裏漉して煮詰めて餡にしちゃおうかな、
でも粒餡と濾し餡と白餡と栗餡が大量にある今、これ以上の餡を備蓄したくないし。
困った困った。

して、今日の夜は豚汁。
美味しく無い蒸し南瓜も一緒にくつくつと煮てみた。
おおおっ、大成功!
汁の中でぐずぐずに溶けた南瓜は、水っぽさが気にならないのね。
かぼちゃの甘みが豚と味噌と馴染んで、すごく良い感じ。
残りの蒸し南瓜、全部豚汁(および、ほうとう)にしちゃおっと。
…秋までに、あと14回の豚汁を作らなきゃならない勘定になりますが。
ちょっときついかな^^


2月1日(火)
夫が弁当を忘れて行ってしまったので、私が昼に食べる。
昨日の残りの炒め物なのに昨日より美味しいのは
たぶんきっと弁当箱に入っているせい。
たまには自分用に弁当、作ろうかなあ。


1月31日(月)
今朝の散歩中、今年最初のリスを見た。
まだまだ寒い日もあるだろうに(実際、明日は雪かもな予報だし)
もう少しゆっくり冬眠してたらいいだろうのに。
…ゆっくりしてると、先に起きてきた他のリスに去年のドングリを全部食べられちゃうから
食いっぱぐれないように早く出てきたのかな?
空腹が満たされたら二度寝するんだきっと^^
そんな生活、私もしてみたい。


1月30日(日)
(たぶん)空港でなくしてしまった腕時計のかわりとして
もう20年近く前に使っていた古い古い時計を探し出してきて電池を入れた。
でも、その時計にはベルトが付いて無い。
その頃から時計を腕に巻くのが大嫌いだった私が
不要な物、邪魔な物として外して捨ててしまったのだ。
今でも腕時計は嫌いだけど、でも腕時計は腕につけられないと不便で困る今の暮らし。
仕方がないからベルトだけ買い直すことにした。
が、世の中ってのはそーゆーもんだ、
ベルトを買うより新品の腕時計を買ったほうがずっと安かったりする。
しかも古い奴より見やすくて、大きいのに軽くて、目覚ましなんかまでついてて。
そんな機能を使うことは普段は絶対にないだろうけど
年に1度、成田からの電車の中では、もしかしたら役に立つかも知れない。
ダラス時間でちょうど真夜中に日本に着いて
自分の国に戻ってきたことによる気の緩みと旅の疲れとが重なって
電車に乗るとすぐに夫婦2人して爆睡してしまうのが毎度のこと。
乗り過ごしそうになることも度々である。
下車駅到着時刻の少し前にピピピ、ピピピ、と鳴ってくれたら
たぶんきっと、2人のどちらかは気付くだろう。
混雑した車内で目覚ましってかなり迷惑だろうけど
巨大な荷物をたくさん抱えて発車寸前にバタバタするよりはマシだと思うから許してよ。
てわけで、目覚まし付き新品腕時計の品定め中。
電池入れた古い時計の立場がないや
1月29日(土)
ふと見たら、我が家の愛車・すーぱー草履号の走行距離がもう5万マイル目前じゃないの。
地球2周かあ…たいしたもんだ。
運が良ければ来週末、私も乗ってるときにそのときを迎えるかな。
そしたら、その瞬間の計器を写真に収めたいな。
あ、拓ちゃんも連れていかないと後から文句を言われそう。
彼の仕事はナビであって走行距離なんか担当外だと思うのだけど
車関連、一通り首突っ込まずにはいられないらしいからな。
ついでだから、スピード狂の「まくわ」と迷子担当「右だっけ」も乗せちゃおう。
祝・地球2周!
(つん太はね、船で、本当に地球1週の旅をしたことがあるんだよ。
私は南北アメリカしか知らないのに
ナッマイキだよなあ…)
1月28日(金)
「焼売の皮を買い忘れたら、肉団子にxxxをまぶして蒸すと皮と同じ仕上がりになります」
…年末にカリフォルニアの日系スーパーで立ち読みした日本の主婦雑誌に載ってた「裏ワザ(ああイヤな日本語だ)」。
おお・これは使えるぞ!と、それを読んだときは感動した。
ダラスだと焼売の皮は入手困難なのだ。
冷凍ものはあるのだけど、50枚とか100枚とか束になって凍ってるから
2人じゃどうにも使いきれない。
冷蔵状態のを買えたら1回分ずつに分けて冷凍保存できるのだけど
信用できる店でまともな冷蔵品に行き当たることが滅多になくて
珍しく発見できた日に限ってその後他も回らなきゃいけない予定があって要冷蔵の品は買えなくて
だから私は、ダラスに来てから1度も焼売を作っていない。
中華料理屋で美味しい焼売を食べてるから、さほど「焼売に飢えてる」感じはしないけど
でも、たまには日本風の焼売も食べたいさ。
で、今日、ようやくそいつを実験してみることになったのだが
はてな。いざとなるとxxx部分を思い出せない^^
小麦だったか片栗だったか、あるいはその混合物だったか、
理屈で言ったら片栗でなく小麦が正しいはずだけど
焼売皮に打ち粉として振ってある片栗の存在も無視できないようにも思う。
ついでに言やあ、粉のまままぶしつけるのだったか水で溶いてくぐらせるのだったかの記憶も曖昧で
…こーなりゃ、やってみるしかないでしょう調理実験。
3種類の粉と、それを水で溶いたのと、計6種類の衣の肉団子を食べ較べ。
6種類を区別する目印に豌豆や椎茸のカケラや桜エビを乗せたから
なんだか見た目はとっても豪華^^(味が豪華じゃないのは仕方ない)
して結果、粉をまぶすのも水で溶いてくぐらせるのも出来上がりは同じ。
乾いた粉も、団子の水分と鍋の中の蒸気とであっというまに粉でなくなってしまうから。
(でも、じゃあ、小麦の団子を霧吹きせずに蒸すと打ち粉が乾いて悲惨になるのは何故?)
粉は小麦が一番よかったな。
片栗のも、エビ焼売とか蟹焼売とかにするなら美味しそう。
そのうちやってみましょーかね。
1月27日(木)
鶏のシチューの壷焼きを作った。
アメリカ式の「ポットパイ」ではなく、ロシア料理の。
耐熱の壺にシチューを入れて、パン生地(より正しくはピロシキ生地)で蓋して天火で焼くの。
イースト菌とつきあう意思はないから、ふくらし粉で代用したけど
まあまあ美味しくできたかなと。
問題は後始末だ。
壺にぴったり蓋して焼いたから、中のシチューが吹きこぼれ、天火の中がおそろしい状況に。
汚れ防止用のアルミ箔は敷き詰めてあったのだけど
それじゃおさまらない大変な汚れ方になってしまった。くすん。
…大掃除のいい機会ではある。
1月26日(水)
お節として食べてやることのできなかった可哀想な黒豆さんを1包み解凍して
黒豆鹿の子をこさえる。
去年の初夏から冷凍されっぱなしだった求肥を芯にして
これで薄桃色に染めた分はめでたく使い終わり。
薄緑のはまだ残ってるけど。
鶯餅にするにはちょっと足らない半端な量。困ったな。
求肥は使いきれたけど、本日新たに煮て漉して練り上げた白餡が残り大匙33杯分。
こいつを冷凍したから、冷凍庫はますます狭くなった。
どうにかスッキリ片付かないものだろか?
1月25日(火)
「形見分け」というやつ。
義母が使った料理の本、テレビの料理番組を見て取った覚え書き、
もしそんな物があるなら、私はそれが欲しかった。
60年代初頭のすっかり黄色くなってしまった新聞の料理記事の切抜きの束とか。
夫が「子供の頃よく食った…」と懐かしがるような料理が
もしかしたら、そこにあるかもしれない。
けど、義母はそっち方面にはてんで興味のない人だったようで
本を見ながら料理するなんてことは全くなかったらしい。
(それでも煮物なんかは私が作るより美味しいもん、口惜しいなったら)
夫の家に滞在した5日間、そのつもりで探りまわったけど
私が貰えそうな台所用品は一切発見できなかった。

して、渋る私に半ば強引に押し付けられた形見の品が「着物」。
義母は着付けの先生なんかもしていた人で、大変な衣装持ちだったのだ。
「いい物だわあ」と義母の妹たちは言っていたけど
猫に小判、由里に和服。私にはてんで価値がわからない。
着物だけ貰ったって、帯が無い草履が無い、足袋も襦袢も和装用の鞄もないし
そもそも私は浴衣さえも1人じゃ着られないんだから
おそらくその着物に袖を通すことは一生ないだろう。
勿体無い。
いっそ、ほどいて切って座布団カバーや手提げ袋に縫ってしまったらいけないだろうか。
身近に置いて毎日使った方が、形見の趣旨にも合ってるように思う。
…と夫に相談したが、矢張りと言う意外と言うか
夫は母親の着物を切り刻むことには抵抗があるようで、うんとは言ってくれなかった。
「そのかわりに」と追加で貰ってきてくれたのが補修用の端切れ、
これなら好きにしちゃっていいよと。
…ちょうど、鏡餅マリーちゃんの服を縫えそうな大きさ。
彼女、前から新しい服を欲しがってたし、いっちょ頑張ってお裁縫してみるかな。
好きにしていいと言われはしたけど貴重な布だ、失敗はできないから
まずは古シーツか何かで試作をしてからだな。
どんな服を作ろうか、マリーちゃん本人は「お振袖」が希望らいしけど
マリーちゃん、鏡餅だもん、手足が無いのよね。
どーやってお振袖を着せりゃいいんだか。
誰か助けて。
(てか、その前に、これは多分絹。洗濯機でお湯洗いしていいですかあ?)


1月24日(月)
日本から担いで来て冷凍した日本の菓子パンが遂に底をついた。
もっと大事に食べたかった。
もっと長い期間、ゆっくり大切に楽しみたかった。
でも、せっかくの美味しい菓子パン、冷凍臭がついちゃったら勿体無いもんな。
感謝祭のころに買ったアメリカの食パンはまだ残ってるけどさ
あれと同列には扱えないよ日本の美味しいパン。
次回は、今回食べ損ねたジャムパンも買ってくるんだ。
心の底から楽しみ。
1月23日(日)
帰国中、夫の実家に滞在した5日間に得た最大の収穫は
夫の「おふくろのあじ」の正体が判明したこと。
夫は自分の母親の料理と同じ味を作れとは言わないし
仮に作れと言われたとしても私はそんな健気なことをする気はないが
でもせめて、正月1日の雑煮くらいは夫の味覚に合わせたいと
この十余年、いろいろ試行錯誤を重ねてきたのだった。
基本は煮干の出汁ということはわかっていたのだけど
普通に煮干をコトコト煮てもも夫は「何か違う」と納得してくれない。
鰹や椎茸、昆布などは入らないと言うし
味の素もほんだしもいの一番も使わないらしいし
全くわけがわからない。
小さな煮干を丸ごと使ったり、大きな煮干の頭と腸を丁寧に取り除いてみたり、
まさかと思いながら空炒りして煮干の臭みを取ってみたり、
それでも夫の期待する味は作れなくて。
醤油が違うとか、水質が違うとか、そんなことだったらお手上げだなと
最近は諦め気味だったのである。
そもそも私は正月に夫の家に行ったことが1度も無く
夫の雑煮を食べたことも1度も無いのだから
それを再現しようってのが無謀ではあったのだけど。

して今年、私は初めて、夫の家で正月を過ごした。
忌中だから当然お節も雑煮もありはしないのだけど
義姉(夫の兄さんの奥さん)と一緒に台所に立ってお握りをこさえたり味噌汁を作ったりして
そこで、あっけなく解決してしまったのだ、夫の家の味のヒミツ。
決め手は「ハイミー」。
味噌汁にハイミー、煮物にハイミー、なんとお握りにもハイミーが入るんである。
当然、雑煮もハイミーを使わなきゃ夫の家の雑煮にはならないわけだ。
…味の素は使って無い、という夫の主張に誤りはなかったけれど
結局は味の素株式会社なのね。
ハイミー入りのお握りを嬉しそうに頬張る夫が情けないと言うかなんというか
でも、それを食べて育っちゃったら、それは仕方が無いんだろうなあ。
私だって、カレーはジャワカレーとか、ラーメンはサッポロ一番の塩とか、ろくでもねえ味覚を持ってるし。
私は今後、ハイミー入りの料理を(ときどきは)(泣く泣く)こさえることになりそうである。

して、ハイミー、どこに売ってるんだろう?
今日行った2軒の中華系スーパーにはそんな物なかった。
日本食材の通販サイトでも扱ってないし。
確かに前にどこかで見たことがあるのだけどな。


1月22日(土)
近所の自然食系スーパーで、去年に続き2回目の、部門対抗チリ・コンテスト。
去年一番美味しかったチーズ・ワイン売り場出品のチリは、今年はハズレだった。
やたら尖った辛さがあるだけで、まるで美味しくないのだ。
お魚売り場のチリは美味しかったな。但しあれチリと呼んでいいかどうか。
エビチリのTexMex風、という気がしないでもない。
ベイカリーのチリも良かった。
惣菜売り場は去年に続いて今年もイマイチで
だから私はここでは絶対に惣菜は買わないぞ。
1月21日(金)
成田かロスか、どっちかの空港の手荷物検査場に腕時計を忘れてきたようだ。
荷物を全部片付け終わったのに行方不明。
安物だけど、文字盤が見易くてなかなか気に入ってた。
散歩の途中で落として無くしたときは、次の日に同じ道をゆっくり歩いて見事発見できたけど
1年後に成田に行ってももう無いよなあ。
うっかりズボンのポケットに入れたまま洗濯機を回し、さらには乾燥機までかけちゃったことが数回、
それでもきちんと時を刻み続けてくれたカワイイ奴だった。
ああいう単純で正確な安時計って、アメリカではなかなか見つからない。
今度日本に行ったときまで腕時計無しで過ごすしかないな。
万歩計に時計は付いてるし
外出時には夫に携帯電話を借りればそこにも時刻は表示されるし
いちいち電源を入れるのは面倒だけどデジカメだって時計内蔵してるし
きっとそんなに不都合はないだろう。
交換したばっかりの革バンドはやっぱりちょっち勿体無かったな。
1月20日(木)
冷凍キャベツ、大丈夫、食えました。
さすがに生じゃ美味しくないけど、煮ちゃえば平気。
卵黄の冷凍もなんとかなる感じ。
蛋白質が変性しちゃったか、自然解凍しても流動体には戻らなくて
揚げ物の衣にしたり卵とじを作ったりには使えないっぽかったけど
ラーメンに落としたり火を通してサラダに混ぜたりなら大体OK。
そうとわかれば、今後は卵白だけが必要な料理のときには卵黄は冷凍だ。
1つ賢くなったでした。
1月19日(水)
カリフォルニアで買ってきた「乾燥おから」を料理してみる。
生おからのどれだけの量に相当するのかが不明だったので
とりあえず「2〜3人分」という袋の表示を信じてみたら
大鉢に山盛り一杯のおからができてしまった。
これ、私の感覚では10人分くらいだと思うのだけど。
仕方ないから全部食う。
次は1袋を4回くらいに分けて使お。
1月18日(火)
私は歌うのはできないけど、楽器をいじって音を出すのは割と好きだ。
量販店で電源の入ったキーボードなどを見つけると
嬉々として「ラジオ体操第一」などを弾いちゃったりする。
主旋律をぽつぽつ辿るだけだけど、でも、一本指じゃないよ。
右手の指はちゃんと全部使える。(←低レベルな自慢)
人に威張れるくらいの演奏ができるのはハモニカ。縦笛も人並み程度には操れる。
義務教育終了と同時に笛との縁は切れちゃったけれどね。


数ヶ月前、日本の新聞のコラムに縦笛の話が載っていた。
それを読んだら木管の音色が恋しくてたまらなくなり
「次の帰国のときに買ってこようか」などと夫と話しをした。
(アメリカのリコーダーは日本のとは指遣いが違うので私には扱えないのである)

して、今回の帰国中、地元の本屋の2階の小さな楽器売り場に足を運んでみた。
ソプラノ笛はアウロスとヤマハがある。
中学の先生は確かヤマハの方が音色がいいと言ってたような覚えがあるのだけど
記憶違いかもしれない、わからない、
どうせ音質の良し悪しを聴き分けられる上等な耳は持ち合わせてないのだからと
特価で安くなっているアウロスを買うことにした。
アルト笛はヤマハが売り切れていたので選択の余地無しにアウロスである。

ダラスに戻って荷物を開けてびっくり。
笛が4本に増殖してる。
夫も実家の物置をひっくり返して自分の笛2本を持ち帰って来たのだった。
そうと知ってたら買わなかったのにな、要らんところで気が合っちまって、ぶつぶつ。
でも、2人分あったら合奏できるもんね、損はしてないと思う事にしよう。


「コンドルは飛んで行く」を吹き鳴らしてみた。
十数年ぶりなのに、ちゃんと指が覚えてた。
ウールマークはついていますかの曲を吹いたら、十数年前と同じ箇所で間違えた。


1月17日(月)
旅行と、その後の体調不良とでずっと休んでいたお散歩を再開。
…脚力、見事に落ちてら。
いつもの半分の時間でへばってしまった。
両足に豆までできちまって、情け無いったら。
体壊したおかげで体重は減ったけど、かなり不健康な痩せ方になっちゃってるし
また元気に食べて元気に動かなきゃな。
コーンフレークス3箱買って応募した万歩計もめでたく届いたし
明日からがんばるぞなのだ。
1月16日(日)
まさか、たった半月後に「本物の」日本へ行く事になるなんて夢にも思わず
12月の南カリフォルニアの日系スーパーで山ほど買ってきた日本食材。
今朝は、車麩を使ってフレンチトーストを作ってみた。
もちもち・ふにゃふにゃ・面白い食感。
テキトーに作った割には美味しくて、また食べたいな。
でも、車麩は貴重品だからな。
次はスキヤキ麩をブレッドプディングに変身させてみよ。
1月15日(土)
短い日本滞在では、本を買うのによ〜〜〜く吟味している時間がない。
手にとってパラパラめくって「いいな」と思ったらば即、買い。
ダラスに戻ってゆっくり中を見たらとんでもないカスを掴まされてた、てのは覚悟の上だ。
前回は「金を貰っても作りたくねえぞこんな菓子!」という製菓の本を買ってしまったが
今回は折り紙の本で撃沈した。
あのね折り紙と紙工作は違うのよ。
厚紙を切って張って小箱を作るのを「折り紙」とは言わんだろ普通は…。
でも、3万円買ってハズレが1500円ならまあ許容範囲かなと。
まともな折り紙も幾つかは出てるから、去年の製菓の本よりはマシだしね。
今年は日本の四季を折って飾って楽しむぞ、るんるん。
1月14日(金)
旅行中きちんと歯磨きできずにいたから、たった半月で歯茎がぶよぶよ。
ちょっと歯ぶらし当てたらたちまち大出血だ。
やんなっちゃう。
だ〜けど♪
日本で、歯垢の染め出し液を買ってきたんだ。
なぜかダラスでは見つからないのよコレ。
どピンクの液体を口に含んで染め出して
試しに口の右半分はフツーの歯ぶらし、左半分を電動歯ぶらしで磨いてみる。
…おお。電動の威力だね、左側だけが綺麗になってる。
こりゃもう、電動は手放せないや。

して、本当は昨日が今年第一回の歯医者だったんだよなあ。
次の予約、早く入れなきゃ。


1月13日(木)
最近、妙な物が恋しくて恋しくて仕方なくなるのは望郷のせいか年のせいか。
今回の帰国では、シブガキ隊のCDを買ってきた。
サザンの「勝手にシンドバッド」も。
この2枚をかわるがわる聴いて1日を過ごす。
馬鹿馬鹿しくって良い感じ、
次は爆風スランプにしよっと。
1月12日(水)
まだ体調は悪いけど、買ってきた食品を冷凍し、和食器を洗い、旅の後始末。
今回買い損ねた物を先頭に「買い物リスト」を用意し
今回食べ損ねた物を先頭に「お食事おやつリスト」を編み
心はもう次の日本。
日本にずっと住めたらいいのにな。
でもそしたら、きっと年に1度はアメリカ旅行せずには我慢できなくなるんだろう。
故国を恋しがりながら異郷に住むのと、日本に住みながら異国にこがれ続けるのと
どちらかと言ったら前者の方が健全だと思うので
だから私は、ここダラスで暮していく。
1月11日(火)
日本最後の朝。
比較的元気に起き、昨日のうちに仕入れておいた万世のカツサンドを食べてから外に出る。
機内のおやつ&ダラスに持ち帰って冷凍するアンデルセンのパンを買って
そのままぶらぶらと駅方面へ。
昔は早朝から開いている駅ビルの本屋で最後の買出しを楽しんだものだったけど
その店が倒産してしまった今は朝の9時に入れる店は無い。
悲しいったら。

仕方無しにスターバックスでコーヒーなど啜っているうち、なんだか気分が悪くなってきた。
昨日の蟹に当たったか、そいとも単に食いすぎと疲労か。
部屋に戻り、空港行きバスの出るぎりぎり時刻まで休んでみたが治らない。
車窓からの東京見物を諦めて成田までぐっすり、でもまだ治らない。
夫の昼飯の崎陽軒のシウマイ弁当を横目に寝、空港の土産物をひやかすのを諦めて寝、
最後の不二家とドトールを諦めて寝、免税店をぶらつくのを諦めて寝、
だけど気分はおさまるどころか悪くなる一方。
機内食が無理でも、せめて日本茶か林檎ジュースで水分だけは補給しなくちゃと思うけど
でも、どうにも体が受け付け無い。
しまいにゃ席を離れて最後尾のお手洗い前の狭い空間で
ビニル袋を口元に当ててしゃがみこんだまま立てなくなった。
史上最低のフライト。



なにしろ急な帰国だったから、今回はダラス行きの直行便が取れなかった。
乗り継ぎのロサンゼルス空港で、きらきら輝くグリーンカードを使っての初入国審査を受ける。
このグリーンカード、ごくごく最近に体裁が変わったばかりで
入管の職員も現物を見たことはまだあまり無かった模様。
カードのホログラムを面白がって眺めちゃって、手続きがちっとも進まない。
幸い、私らのダラス便乗り継ぎは時間の余裕があるけどさ
後ろには時計を気にしてる人もいるみたいなんだけどなあ。
できるなら私も、さっさと次の搭乗口前まで行って休みたいんだけどなあ。

ダラス便の中でも私はほとんど死体。
でも、着席と同時に倒れて眠り、目が覚めたらもう着陸態勢に入っているというのは
ある意味、ものすご〜くラクでもあった。
次回の帰国、薬使って眠ってみようかなあとも思った。


1月10日(月)
私の時差ぼけは胃袋に来る。
深夜(ダラス時間の昼)、予定通り空腹で目覚めて眠れなくなり
同室の九鬼さん千愛さんを起こさぬよう、懐中電灯を頼りにこそこそと餡ぱんを食べた。
だから宿の朝食は棄権。
昔は深夜につまみ食いをして、その後に人と同じ量の朝飯をたいらげたものだったけど
胃袋、縮んじまったなあ。
自分の存在意義を疑うよ。

午前の部、引き続き川原研。
しまさんご提供、秋月ワイナリー…もとい、丸藤ワイナリーの白を頂く。
精しゃんワインは白と思ってらっさる方が多かったのにびっくり。
私は単行本の表紙の色合いから、勝手に赤と決め付けてたよ。
大善寺の薬師さんの葡萄は濃い色だったと思うけど
その直系子孫の精しゃんも黒葡萄なんじゃないかなあ…とゆーのは理屈。


昼を食べて皆さんとお別れし、新宿ハンズで桜の葉、桜の花、笹の葉、道明寺を仕入れる。
何か日本のかわいい小物が欲しいなと1階に下りたら、そこに食玩がずらり並んでいて
ドテチンのフィギュアもあっさり手に入った。まずはメデタイ。
夕方からは夫の友人たちと会食。蟹をしこたま食う。
…ほんとーは、わしらにとっては鯵や鯖や鰯の方がご馳走なんだけど。
私が食べたいのはタカノのパフェより不二家のシューなんだけど。
ま、楽しい時間をいただけたから、食事の内容は譲歩しよう。
調子に乗ってちょっと食べすぎ、かなり苦しいけど
今日が最後の夜だもん、少しくらい破目外してもいいよね?


1月9日(日)
今夜の宿は、夫の会社の割引で超格安利用ができる、毎度お馴染み東京ヒルトン。
ここはフロントとベルボーイが馬鹿じゃないからとても嬉しい。
特にベルさんたちには、私は絶対の信頼を寄せてるのさ。
…と思ってたら、玄関番のおねーさんにいきなり英語で「チェックインですか?」と声かけられた。
日本語の出来ない日系外国人と思われたか、中国人あたりと間違われたか(たぶん後者)
アメリカではそういう扱いに慣れっこの私だけども
まさか日本に来てまで非日本人扱いを受けるとは思わなかったぜ^^
私の服の趣味や髪型、立ち振るまい、そんなに日本人離れしちゃってるのかなー。ぶつぶつ。


重い荷物をホテルに預け、身軽になってかっぱ橋の道具屋街へ。
日曜だから主要な店はお休みだけど、今日しか時間が取れなかったのだから仕方ない。
今日の私は人間丸茹でにできる大釜やボートを漕げそうな巨大シャモジを買いに来たわけでなく
自家用の和食器少々と製菓道具が欲しかっただけなので
ポツポツと開いている素人さん相手のお店で十分に用は足りる。
プロ仕様の調理機器を眺めて楽しむのは次回のお楽しみ。
浅草寺まで足をのばして雷おこしと人形焼を昼食がわりにしこたま試食して
てくてくと上野に戻ってアメ横で1年分の鰹節をまとめ買い。
秋葉原から山手線で時間節約し、銀座の文房具屋をうろうろ、本屋をうろうろ、
木村屋で酒種あんぱん3つを買って
晩飯にはちょっと早いけど、混まないうちに銀座のじゃんがららぁめん・卵入りをズルズル。

水を買いに入ったコンビニで、私の大嫌いな食玩の棚の前を通ったら
私の大好きな園山俊二キャラのフィギュアがラムネ菓子付きで並んでいた。
オマケ主体のチャチな菓子を製菓会社が売るのが私は絶対に許せなくて
でもこれの発売元は玩具のTAKARAだから私の美意識にはあまり反しない。
(ラムネ無しで玩具売り場に置いてくれたらもっとすっきりするのにな)
園山俊二は大好きだけど本当に好きなのはガタピシとゴンベであって
このギャートルズにはさほど思い入れは無く
でもゴンは平太にそっくりだしモグラはモグラだし
さんざ苦悩し、5個完結の商品を4つ買う。
…「#4ドテチン」がその店になかったので。
こーなりゃ勿論、全部揃えずにはいられない。
博品館を一周してみたけど食玩を置いている様子はなく
しゃーない、明日、夫の協力も仰いでコンビニ行脚だな。



今日は川原研の新年会。
昔、「親が死んでも参加します」と言った方がいらしたっけな。
「休日出勤がなければ」と条件付きで参加表明された方に
「親の葬式と嘘こいて休め」と助言がなされたことも。
…して、本来なら今、日本にいる予定じゃなかった私は
「義親が死んだから参加します」。
親をなくした夫が悲しみに沈んでいるときに
妻が友人と会って浮かれはしゃいでいい物なのか?
いかに私でも、少しばかり心が痛む。
でも、夫にしてみりゃ、私が好き勝手にしていた方がむしろ気楽らしい。
今回帰国しちゃったことで春に予定していたお花見帰国はオジャンだし
精進だからとカツ丼を食えず、喪に服して人にも会えずじゃ
私に対しあまりに申し訳無い、罪悪感に苛まれる、というのだ。
…ので、胸張って堂々と新年会。
時間がないから、昼間のお遊びと夕食会は欠席したけど
ヒルトンに荷物を置いたまま、皆さんと一緒に飯田橋のユースで夜を過ごす。
11時に強制消灯であまりゆっくりお話しできなかったけど
明日があるさ、ね。


1年3ヶ月間お預かりしたKevinをトリスさんのもとに帰し
いれかわりに虎の「バタ」と兎の「ニッキ」を迎え入れる。
写真はニッキ(下)と、その双子の兄(弟?それとも姉妹か)…九鬼さんちの子。
手足が磁石になってるから、金属の壁をよじ登れるのだ。
「ふぁいとぉ」「いっぱぁつ!」な感じ?


1月8日(土)
朝一番、川崎大師に初詣。
今年の私は一応喪中だけど、これは去年の分の初詣とゆーことで許してくれや^^
次いで横浜に回り、中華街の梅蘭新館で梅蘭ヤキソバを食べる。
同じ物を自分で作ろうとして失敗したことこれまで3度、次こそはばっちり決めてやろうと
6〜7年ぶりの本物、次はいつ食べられるかわからない本物の構成をしっかり脳裏に刻み込む。


本屋、文房具屋でしこたま買い物をした後は
横浜高島屋にて本日のメインイベント「免税ショッピングできるかな♪」だ。
外国人や海外永住邦人には、消費税が免除になる嬉しい特典があるのだ。
せっかく永住者になったのだもの、これを利用しなきゃ大損である。
但し、食べ物や消耗品は対象外とか、1万円以下のしょぼい買い物は駄目とか制限が厳しくて
今回の購入予定の品々の中で免税対象になるのは2丁で1万5千円也の包丁だけ。
750円のささやかな節税である。

まずは1階の総合案内所で、このデパートが免税扱いの指定店であることを確認する。
地元商店街の小さな玩具屋で8万8千円のトトロのぬいさんを買っても免税にはならない。
お国の指定した一部の大型店でしか免税の買い物はできないのだ。
(地域振興ということについてどう考えるのだろうお国は?)
家庭用品売り場で包丁を探し、ついでに和食器も物色。
でもやっぱ、デパートは高いわ。消費税5%取られてもヨーカ堂の方が安く付く。
だいたい金銀きらきらのデパート食器は電子レンジに入らないしね。
余計な無駄遣いはせず、ここは大人しく包丁だけにしておこう。

いったんレジで普通に税込みの代金を支払った後、領収書をもって地下の窓口へ。
パスポートを提示し、上陸日やら何やらごちゃごちゃ書き込んだ煩雑な書類を作成して貰い
それをパスポートの最終頁に糊付けして割印をぺたり。
めでたく手続き完了、750円が返ってきた。
やっほぉい、もう日本には所得税も住民税も年金も納めてない上に
ついに消費税からの逃げにまで成功したぜ、いぇ〜いい♪


せっかく地下に来たのだもの、美味しい物のみっちり詰まった「デパ地下」を探検したいけど
今日は土曜日、そろそろ帰らないと5時からの「ニャンちゅう」に間に合わない。
京都は村上重さんの千枚漬けだけ買って、急いで帰途につく。
デパートは明日、東京で見ればいいやね。


1月7日(金)
7草粥。
正月のお節で疲れた胃を休めるための物じゃないのですか。
私、お節なんか食べてません(泣)
金団は裏漉したけど、黒豆も煮たけど、お餅だって搗いたけど、
でも、何も食べてません。
悲しい正月。
1月6日(木)
実家の町の駅前でお買い物。
アメリカには無いA5の20穴のルーズリーフ、メートル法に則った計量カップ。
ヨーカ堂の地下に潜って凍結乾燥の柚子の皮。抹茶。おーっと鮭の中骨缶だ、こいつも1つ。
だけど、買い物リスト筆頭の道明寺粉が見つからない。
和菓子材料が呆れるほど貧弱だ。
ダラスの小さな小さな中華系スーパーだってこれよりいい品揃えだよ?
ま、考えてみりゃ、そーゆー物なのかもしれない。
自分で苦労して大福生地をこねなくても、そこのルミネで美味しい豆大福が売ってるもんなあ。
1日がかりで葛餅こさえなくたって、350円で買えるんだもんなあ。
日本に住んでたら和菓子なんか作る必要無い訳だ。
道明寺は東京で探そう。東急ハンズにならきっとあるだろう。
そこにも無かったら、今年の桜餅も糯米で頑張るしかないな。しゅん。

本屋を4軒はしごして、1万数千円を使う。
漫画と料理の本ばかりでは少々情け無いので、岩波文庫の柳田國男も。
『木綿以前の事』…結局、漫画関連じゃないか。とほほ。


1月5日(水)
初七日の経を聞いてから夫の家を出る。
2時前の特急だから、昼を食べてから出発しても余裕で間に合うのだけど
早めに退散し、富山駅前で動物蛋白をしこたま食らう。
ついでに土産物屋で「月世界」を1欠片。
せっかく海産物の美味しい富山に来ながら遂に1度も寿司刺身を食べられなかったことを恨めしく思い
せめてもの慰めに鱒寿司のお握り、昆布締めのお握りというのを買う。
実家での晩飯の主食にしよっと。

富山を定時に出た特急は、新潟県内の地震被災地域で徐行して大幅に遅れ
越後湯沢での新幹線への乗り継ぎ時間はほぼ0分になってしまった。
笹飴笹団子を買い食いするつもりだったのに、なんてこったいっ!
でも、ここにいる人ほとんど全員が同じ、または1本前の新幹線に乗り継ぐんだから
皆が同じ方向に突っ走ってるんだから、その点はとてもラク。
例え乗り遅れたとしても数百人で一蓮托生だし。それにここは日本語の通じる日本だ。
人ごみを掻き分け掻き分け夫と2人で全力疾走したシカゴ・オヘア空港よかずっとマシである。
但し積もって融けて凍った雪でホームが滑るのはシカゴより悪条件、
転んで骨や筋を傷めるくらいなら乗り遅れたほうがマシだぞ。用心しながら駆け足駆け足。
なんとか間に合って新幹線の2階席までトランク担ぎ上げ(ええい、だから平屋建ての方がいいのに)
あとは爆睡。
たぶん、29日の夜以来の安眠。
オツカレサマデシタ。

東京駅から先はかつて通勤通学で使い慣れた東海道、私のナワバリだ。
ここまで来たらもう何も問題はないと思ってほっとしようとしたら
「…只今、横浜駅で人身事故が発生いたしました。この列車、発車を見合わせます」…え。
「お急ぎの方は京浜東北線横須賀線にお回りください」…おい!
でも、この大荷物抱え、地下ホームまで移動するのはイヤだ。
こんな事態じゃ横須賀線は大混雑で大荷物は迷惑だろうし。
早期復旧を願いつつ、車内で待機。
結局、50分遅れた。やでやで。


1月4日(火)
「葬式に来たついで」というのは、凄まじく失礼なんじゃないかと気にしつつ
でもやっぱり、せっかく近くに来たんだもん。
ラビラビさんやセシルさん、関口さんに会わずには帰れないよね。
てゆことで、夫の実家のご近所にお住まいのち〜にゃんさんにお時間をいただき
晩飯をご一緒させていただく。
ちゃらさん、初めまして。
前からちょっと会ってみたいなと思ってた子なんだ。
食べることの好きなぬいぐるみさんは大好きよ。
いつか、その気になったら、ダラスにおいでねちゅらさん♪

 ラビラビさんたちとお好み焼き。
 そうそう、お礼を言い忘れた気がする、おまんじゅごちそうさまでした♪


夫の家に戻ったら、義父と義兄、夫の3人で酒盛り中だった。
数十年ぶりの(そして、もしかしたら最後の)親子水入らず状態。
私、もしかしたら邪魔かな?引っ込んでた方がいいのかな?と思ったけど
強引に座らされ、茶が注がれ、食べ残しの寿司の皿を押しつけらて逃げ損ねた。
仕方ないので、さっぱりわけのわからん昔話に付き合う。
…楽しかった。
いい人たちではあるけれども私とは悲しいほど人種の違う夫の家族が私は苦手で
これまでずっとずっと避けて生きてきたのだけど
今日、初めて、この人たちを本当に好きだと思った。
そーいえば義兄に「由里ちゃん」と呼ばれたのはもしかして初めてじゃないか?
私が「お義兄さん」「お義父さん」という言葉を使ったのも。
今までは互いに主語無しで「あの〜」とか何とか話してた気がする。
結婚して十数年目に初めて打ち溶けて会話を楽しんで、
これが故人の遺して行ってくれたお土産なのかなあと思う。
できることなら、義母とも、こんな風に話をしてみたかったな。
もう、遺影に語りかけるしかできないけれど
数十年後、私がそっちに行ったら、そのときはお喋りしましょうね。
それまでどうか、安らかに。
なんまんだ。


1月3日(月)
焼き場の控え室の外の廊下の自販機でコーヒーを買ったら
ボタンを間違えて「牛乳たっぷり」が出てしまった。
タテマエ上は私も精進なので、証拠隠滅とばかりにその場で飲み干す。
ほぼ40時間ぶりの動物蛋白、美味えや。


夜、義兄夫婦と夫と私とで香典勘定をした。
生涯で2度目に多い現金に一度に触った。


1月2日(日)
第一報が「危篤」だったら悩んだろうね。
なんとか命を取りとめてほしいと祈りつつ喪服を鞄に詰めるのは辛い。
今回はいきなり「死んだ」だったから、迷うことなく喪服を持ってこられた。
それはよいのだが、礼服と普段着以外を用意するのを忘れていたからさあ困った。
家の中で一日中黒のワンピースを着ているわけにもいかず
(そんなことしたらいざ告別式の時には染みだらけの皺だらけだ)
かといって、裾のほつれたジーンズと明るい黄緑色のシャツ、黄色いトレーナーってのもなあ…
濃紺とか焦げ茶とかの服を引っ張り出して来るべきだった。
しかもついうっかり、いつものように「捨てて帰れるボロ服」を持ってきてしまったので
座敷に正座した夫婦の4本足全部の踵に大穴が開いているという事態に。
あああ赤面。
でも通夜・告別式は椅子席で靴履いたままだから大丈夫。
そもそも、穴の有無に関係なく黒靴下なんか1足も持ってなかったし。
てわけで、納棺のあと、大急ぎで町に出て夫のワイシャツと黒靴下を買ってきた。
なんとワイシャツも1着も持ってなかったのだ夫。
今世紀に入って1度も着てないもんなワイシャツ。
5年3ヶ月ぶりのネクタイの締め方は辛うじて覚えていたようだけど
5年7ヶ月ぶりのスーツのズボンのボタンは見事に飛んだ。
3つ揃いのチョッキのボタンは飛ばす以前に掛けることすらできなかった…わはは。
なので夫はボタンの開いたズボンを上着で隠して通夜に臨む。
私のワンピースは余裕で入ったよん♪
1月1日(土)
東京駅で夜の弁当と故人の好物だった和菓子を調達しなきゃならない。
乗り継ぎの時間は僅かしか無いので、夫と私と作業分担。
私が弁当の受け持ちになる。
夫は「出来る範囲で精進」と注文をつけてきた。
できる範囲でってどんな範囲だ?
確か夫、機内食の「豚か鮭」の選択で鮭を取ってたな。
(夫の同僚の菜食主義者は「これはSea Vegetableと言うんだぞ」と威張って魚を食べる)
朝の「鶏のヌードルかチーズピザ」ではピザを食べた。
(菜食主義でも卵や乳製品は取る人が多い)
その程度ってことだな。
して、弁当は結局全部に獣肉が使われていたので、夫には「高菜」「昆布」「梅」のお握りを買う。
自分用には余り美味しそうでないけどオカズの種類の多い幕の内。
野菜の煮物や金平は夫にも少しつまんで貰えるだろう。
本当は、その隣の弁当の方がずっとずっと美味しそうだったんだけどもさ
いっくらなんでも遠慮すべきでしょ、赤飯弁当。


越後湯沢で乗り継ぎ。富山で乗り継ぎ。
夫の実家に辿り着いたのは、死後50時間以上過ぎてからだった。
生きてるうちに 会いたかったろーね かーちゃんに。
でも、親の死に目に会えないってのは、米国在住を決めた時点で覚悟していたことだから。
葬式に間に合っただけでも有難いと思わなきゃ。
亡くなったのが1日早い29日だったら、50時間後にはもう骨になっちゃってたはず。
今日が元日で火葬場が休みで良かったね。
1日遅い31日の死亡でもまたまずい。
「お正月休みを海外で過ごした人たち」の帰国ラッシュに重なって日本着は全便満席、
どうやったって帰国できなかったろう。
だから、焼かれちゃう前の亡骸に対面できたのは奇跡。
悲しいけれど、有難い奇跡なのだ。
母親っ子だった夫に、神様がくれた贈り物だ。たぶん。


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