ダラス歳時記

秋。

10月。
ぼくが1番好きな行事、ハロウィンがあるの。
子供達がオバケの仮装して、
「トリック オア トリート!」って
近所のおうちでお菓子をもらって歩くんだ。

(残念なことに最近は、この風習は下火になりつつあるようです。
子供と思って玄関を開けたら変装した強盗だった…とか、
子供が訪ねて行った家に変質者が住んでて…とか、
もらったお菓子に毒が…とか、
噂に過ぎないのかもしれないけど、危険は危険ですから。 由里)

写真は、オバケの仮装をしたぼく。(? 何か変??)
ぼくが持ってるオレンジ色の物は、
「キャンディ・コーン」っていうハロウィンのお菓子。
物凄〜く甘くて、ぼくでさえ1度に3粒は食べられない。

11月、感謝祭。
七面鳥の丸焼きとカボチャのパイを食べる。
各大手スーパーマーケットが
「50ドル以上お買い上げの方、七面鳥1羽サービス」
「当店では45ドル以上で」「わが店は40ドル」って
無茶苦茶な競争を繰り広げるの。
もともとは、イギリスから渡ってきた入植者たちが
先住民族に助けられ、ようやく最初の収穫を迎え、
お礼に先住民族を収穫祭の宴席に招いたのが始まり。
アメリカ人にとっては1年の区切り、
日本の正月みたいな意味をもつ行事にもなってる。



冬。

感謝祭が終わると、クリスマスがやって来る。
これ、ショッピングモールの中のツリー。
きれいでしょ。本物のモミの木なの。
とってもいい香りがするよ。

でも、日本と違って、
アメリカのクリスマスは「宗教行事」だから
誰彼かまわず「めりー・くりすます」を言ったりはしない。
代りに使うのは「はっぴー・ほりでいず」。
これなら、どんな宗教の人にも大丈夫。
ぼく? ぼくは、仏教徒。
でも、日本人だからね。
クリスマスはちゃんとケーキ食べるよ、日本人らしく。

この他に、ユダヤ教の「Hanukkah」とか
アフリカ系の収穫祭(…だと思う)「Kwanzaa」とか
もちろんぼくたちの「年末年始」とか
冬の行事は盛りだくさん。町はとっても活気付く。

だから10〜12月は、
アメリカが1番きれいに見える季節。
「ず〜っとこの国にいたい。永住したい」って
去年のこの時期、由里姉ちゃんが騒いでた。
年が明けたら「日本に帰りたい」が始まったけどね。
正月、節分、ひな祭、お花見。春は日本が幸せだよ。


 



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