ダラス歳時記
(つん太の遺した未完成稿に手を加えず公開してあります))秋。
よーやく、昼間、お外で時間を過ごせるくらいまで気温が下がり始めたダラス。
9月半ばから1ヶ月間、市内の大きな公園で 「ステート・フェア・オブ・テキサス」が開かれます。 『大草原の小さな家』に出てくる豚やかぼちゃやパイの品評会、 あれを少し現代風にした感じのお祭りなの。 新車の展示会があって、最新型のお鍋の実演販売があって、 手作りキルトのコンクールがあって、 でもテキサスだから、牛や馬の品評会もある。 移動遊園地、野外音楽会、牧羊犬のショーや子馬のサーカス、 もちろんホットドッグやリンゴ飴の屋台も並ぶよ。
写真奥のカウボーイハット被った大きな人は「Big Tex」。 |
これは、ダラスの北隣Plano市の恒例行事 「バルーン・フェスティバル」。 数十機の熱気球がふわふわと空を飛ぶ… だけのお祭りなんだけど 周りに建物の無い、広い野原に寝転がって すっきり晴れ渡った大空を見上げるのは とっても気持ちが良くて楽しいの。 美味しい物のお店も並ぶしね。 ケロッグのコーンフロストの虎さんや ラバーダッキーの形の気球もあって 小さな子供達が大喜びで手を振ってたよ。 |
他にも日本人会秋祭りとか、
大リーグのプレーオフ
アイス法華
10月31日はハロウィンです。 アメリカの1年で、ぼくが文句無しに1番好きな行事!! だってオバケとお菓子のお祭りだもん。 墓石とかクモの巣とか不気味な飾りは、ちょっと恐い。 でも、駄菓子の徳用大袋が山と詰まれたスーパーは 「ぼくの幸せを絵に描いたような景色」です。
後ろの橙色の物体は、カボチャ提灯「Jack-o-Lantern」。 |
この時期、パーティーグッズ屋さんに行くと 魔女やフランケンシュタインになるための衣装を たくさん売ってるよ。 ぼくも真似して、かわいいオバケの仮装をしてみました。 どう? 似合うかな?
ぼくの前にある白・橙・黄色の3色の3角形は |
当日の夜は、勿論「トリック オア トリート!」 ご近所を回って、袋にドッサリ、甘い物を入れてもらうの。 残念だけど最近は、このお楽しみは廃れつつあるみたい。 学校の同級生の家や親の友達の家だけを 親の車で回るっていう例が多くなってるんだって。 「知らない人の家を訪ねて食べ物を貰う」 「訪ねてきた知らない人に玄関を開けてあげる」 それが危険なことなんだよね、今のアメリカでは。くすん。 うちでもお菓子を用意してたけど ついに子供は1人も来なかった。 このチョコの山がぜんぶぼくの物になったんだから それはそれで「うしし」だけどね。 |
11月、感謝祭。 1620年、イギリスから渡ってきた清教徒たち(ピルグリム)は 本国とは違う気候、本国とは違う土壌のせいで 生きて行くに十分な農作物を育てることが出来なかった。 それを助けてくれたのが、この大陸の先住民族たち。 この土地に適した作物の種を分け与え、その育て方を教え、 どの植物に毒があるかを教え、どの植物が薬になるかを教え、 この土地で生きるために必要な知恵を、何から何まで分け与えた。 先住民族のおかげで厳しい冬を越し 先住民族のおかげで豊作の秋を迎えた清教徒たちは 収穫祭の宴席に、大恩ある先住民族たちを招き、食事を共にした。 それが感謝祭の始まりである…てことになってるらしい、今は。 |
その後の先住民族と移住者達との間には悲しい歴史があるから 先住民族の血を濃く受け継ぐ家では、感謝祭を祝わない人が多いらしい。 でも、それ以外のほとんどの「アメリカ人」たちは この日、家族全員、ひいおじいちゃん・あばあちゃんから孫達まで 一族が大集合して過ごす日らしい。 ぼくたち、この国の中に家族を持たない赴任・出張者にとっては ちょっぴり居心地の悪い日。 レストランやデパート、映画館は勿論 ファストフードの店屋24時間営業のスーパーも閉まっちゃうから そんなことを全く知らず、 「じゃあレストランで七面鳥でも食べようかな〜、 安く済ますならスーパーで焼いたのも売ってるし〜」なんて考えてたらなきを見る。 |
11月、感謝祭。 |
ダラスの秋は、とっても短い。 まだ暑いから夏だよね、夏だよね、夏だよね、って思ってるうちに ふと気付くとカレンダーは11月後半になってたりする。 それでもまだ日中は半袖半ズボン。 楽しい行事が無かったら、秋なんて実感無しに終わっちゃうかも??? だからこそ、ぼくは秋の行事がとっても好き。(特にハロウィンはね!) 大事に大事に楽しみたいなー。 |